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おっかけっこ  作者: 海影
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おっかけっこ開始!

リュート視点。

 時間になり、僕とリコはそれぞれの持ち場につく。

 リコはいつもとちょっとちがう。眼鏡が壊れて素顔をさらしているから。ついでに動きやすくするっていって、髪をおだんごにまとめている。いつもとちがって可愛らしいかんじ。


「それでは生徒会主催のイベントを開始します! クラシカルな旧家の当主を演じる生徒会長は無事に猫耳メイドを捕まえられるでしょうか⁉ さあ!開始まであと五分!」


 放送する方も楽しそうだな。実際のところ、今回のおいかけっこはだいぶハンデがある。少々窮屈とはいえ、比較的動きやすい衣装を着ている僕と違い、リコの衣装は、クラシカルメイド。踝まであるロングスカートにローヒールの靴。はっきりいって運動には全く向かない。本人は平気っていっていたけど……。


「ーー開始まであと五秒! 四! 三! 二! 一! ゼロ!!!」


 ゼロの声と同時に、空砲がなる。最初は一定の距離を保って追いかける。だいたい学校の各屋台をやっている場所を全部回るからある程度の時間がかかる。速度はかなりのスローペース。といっても、普通だとハイペースかな? 僕とリコにとってはこのスピードなら数時間はいられるけどね。


 そうして学校をぐるっと一周回り、スタート地点近くの昇降口に到着。

 リコは一気にスピードをあげて、看板を軽々と飛び越えた。周囲の驚きの声を背に、僕もまた、スピードをあげて本気で追いかけ始める。


 ……今度こそ、絶対に捕まえるよ?

決着は次回。

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