ネタ帳整理、没案
①
「流星」
ビクッ!
「……はい」
「湊」
「はい」
「……僕が、殺しそうになったら、僕を殺しなさい」
ゾワッ
「……御意」
「御意」
「……ねぇ、流星」
「あぁ」
「弥重のやつ」
「怒ってやがる」
②
『ふふ、そうですわ。もっとも、死んだものにしかできませんけどね。ワタクシ達死人にとっては心臓の位置を変えると言うだけの話ですから』
簡単に言うけど、これは本部に報告すべき案件だね。
③
サイレンの音が突如管内に鳴り響く。
「わっ」
「なんだ!?」
驚いた直後、研究所内の電気が全て赤く染まり、あたり一帯が赤く見えた。
「あら、誰か死にましたね」
え、死んだってどういうことだ。
未来もどうしたのかと驚く中、先生は落ち着いて、自身のキューブから透明のモニターを映し出す。
「おふたりはこの現象を見るのは初めてのようですね。まあ簡単に言うならば、今日の討伐に出ていたマダーが死んだときに、本部がわかるようにしている一種の警告のようなものです。こうなった場合、誰かに応援要請をして新たにマダーを送り込むシステムなのですよ」
なるほどな。被害を大きくしないための対策って訳だ。そういうことなら話は早い。
赤くなった視界に、自分の頭を戦闘モードへと切り替える。
「先生、俺行きます」
「あら、行ってくれますか? ありがとうございます」
「私も行きます。応援要請するより早いでしょう。
「わかりました。そちらも伝えておきましょう。あなたたちに限ってもしもなんて事はないとは思いますが……くれぐれも、お気をつけて」
④
『兄者!!』
兄者?
『はっ。ガキ一匹始末できねーのかよ愚弟がよぉ』
『うす! すまん!! 兄者!!』
なんだこいつら。兄弟……?
いや、でも少しまずいことも。弟の方はともかく、兄の方。
「【鬼火】」
一つ技名を小声で囁いた。
死人の頭の上に現れた、空中に浮かぶ火の玉。人間の怨念が火となって現れた姿とか言われてるらしく、その一説から引っ張り出してきたこの技は、『相手の死人が元に戻せるかどうかを見極める』ためのもの。
「無理そう……だな」
揺らぐ火の玉は、真っ赤だった。怒りが強いものには火がその分だけ赤くなっていく仕組みの鬼火。哀しさだけなら青い火になるものだけど
でも。
……って、ん? 待て、なんか、鬼火小さくないか? さっきよりも。
さっきは奴らの顔と同じくらいの大きさが合ったのに、今ではもう目の大きさぐらいしかない。
⑤
「の先導者』それが、今の未来ちーの呼ばれ方」
「?」
「人を前に出して、勝てる人材だけを後ろに残して突き進む」
「未来ちーをせめないで。そうでもしないと本当に……生きていけないんだよ。最前線は」
「凪さんも……?」
「弥重先輩も、少しずつそっちにシフトしてきてる。基本的には今まで通りだけど、例えば大きな怪我をしたメンバーがいて、まだ更に先へと進まないといけない場合、その場に残して次へ行く」
「司令官はそれでいいって言ってくれたんでしょ?」
「ああ」
「だったら、つっちーはつっちーのやり方でやりな。アタシたちは、もう……引き返せないから」
「でも、もしかしたらの場面になったとき、今のままのつっちーじゃ……迷うかもね」
⑥
「けどさぁ、あいつやっぱすげーやつだよな。あの勘と推理。天才発明家による探偵の館みたいな名前で開業しててもおかしくない」
「ふふっ、なにそれ? 谷川君、名探偵になるの?」
「そ。だってほら、あの観察眼ならやりようによってはめちゃくちゃ稼げそうだろ?」
どんな外観の店にするか考えながら、思いつくままに未来に話す。少し調子が戻ってきたらしい。何度か笑ってくれた。




