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第十八話

「そこまでするやつらの狙いってなんなの? 

 まさかそれも分かってないっていうんじゃないでしょうね?」

アリーナ様再びの不機嫌モード発動中。

怖い。さっきの数倍怖い。

ファラト国王もビビって腰が引けてるのが座っていても分かる。

「い、いや、それは分かっておる。目的は私の息子の暗殺じゃ。」

「分かってるんだったら早く捕まえて始末しなさいよ。あんた王でしょ?」

「出来たらさっさとしているに決まっておろう!わしとて親として王としての狭間で辛いんじゃ・・・。」

何かを思い出したようで、一気に沈んでいる。次いでに部屋が暗くなった気がするのは気のせいだろうか?うん、気のせいにしとこう。

「・・・ルビルズロウでは王子、姫はある特定の時期だけ騎士となるんじゃ。実力があれば騎士団に入ることも可能じゃ。」

「知ってるけど、それがどうしたのよ?」

「わしの息子は今、騎士団の副団長についておってな。・・・凄いじゃろ?実力が無ければ入れぬ騎士団の副団長じゃよ?わしの若い頃と同じ職についたんじゃよ!いや~あいつはまだまだ成長すると思うんじゃ。ゆくゆくはきっと団長に・・・「ねぇ♪ぶん殴っていい?」うおっ!どうしたんじゃいきなり?」

「あのね、説明の途中から息子自慢になってんじゃない!話進めなさいよ!長々と息子の自慢してんじゃないわよ!!」

「うぐ・・・す、すまん。話を進めよう。命を狙われていることと騎士団に裏切り者がいるのを息子に話した。護衛を付けると言ったんじゃが、『自分のみは自分で守れる。余計なお節介はいらない。何より仲間で裏切り者なんているはずがない。』と言われてしもうて・・・内緒で護衛を付けたんじゃが逆にその者らをも倒してしまう始末でな。しかも、『人のことより自分の仕事をしろ!』と叱られた・・・。王としては次期王が逞しく成長したのを嬉しくもありこのまま任せたいが、親としては息子が心配でたまらずどうにか助けてやりたい、という間に挟まってしまってな。・・・どうしたらいいんじゃろうか?」

「私に相談しないでよ。というかそんなどうでもいいこと相談しに来た訳じゃないでしょ?」

「どうでもいいとは酷くないか?わしだって必至なのじゃぞ!」

「そんなこと言ったって、他の人だってそう思ってるわよ。見てみなさい?あんたのとこの宰相とうちの弟子達、話聞くのやめて三人で仲良くお茶してんじゃない♪」

「あっ、バレましたね。」

「バレちゃいましたわね。」

「バレてしまいましたね。ではお二人共、一旦戻りましょう。」

「「は~い」」

「お、お主達いつの間に・・・。」

私達は途中から話が長いし息子さんの自慢が入るし面倒だったんで、アリーナ様達が座っている席から少し離れた所に三人が座れるスペースがあったのでそこでお茶をしながら宰相様の方から話を聞いていた。

宰相様、良い人でした。それに話も簡単に話してくれて、ファラト国王の話の三分の一もいかないところで全部話が終わりました。割りと話しやすい人だったので話が終わった後も三人で雑談していた訳です。

「酷いぞシュアル!わしが話しているのにお主が話すとは・・・わしに話させろ!」

「ファラト国王、そう言うのであれば王子の自慢を入れずに話せばいいでしょう。余計な話を入れるから皆さん飽きてしまわれたのです。」

「むっ・・・。」

ピシャリと不満を言ったファラト国王に言うシュアルさん。ファラト国王も黙ってしまった。

「貴方も相変わらず大変ね。シュアル君♪」

「いいえ。今日はムーサ国王がいて下さったお陰でいつもより苦労が減りました。」

「ユキ、ティアラ。ちゃんと見ときなさい♪

こういう子がいるからあんなダメ王でも何とか国が保てるのよ♪」

「なんじゃと!!」

「ファラト国王。喧嘩をするのであれば透明色の騎士殿への頼み事を話してからにしてください。」

「おっ!忘れるとこじゃった。・・・騎士殿。お主には我が国の城に入って敵を混乱させる事。それと、わしの息子の護衛を秘密裏にしてもらいたい。手筈はこちらで全て整える。だから、頼む!どうか我が国を助けてくれんか?」

「・・・。」

さて、事情は分かった。確かにフラッと突然来たやつなんて、敵からしたら邪魔だろう。

しかも情報を集めて対策とかをたてようにも私はついこの間この世界に来たばかりで、戦ったのも王様達と護衛の人達の前だけだから情報はほぼ無い。

こんなにも攪乱に使うことに有効な人間はそうそうに居ないだろう。…だが、この話を聞いてから私の気持ちは決まっている。

「ファラト国王。」

「受けてくれるのか!!」

まだ何も言っていないのに喜んでいるファラト国王に向かって私はアリーナ様を真似た笑みを向けた。

「申し訳ありませんがこのお話、お断りさせて頂きます。」

ファラト国王の顔がピシッと固まった。

9月になりましたね!

夏休み明けで学校の勉強が面倒な時期です・・・

まだ暑さが残る日が続きますが、ちゃんと水分とって熱中症に気を付けてくださいね!まだ油断しては駄目ですよ!!

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