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天岩戸の向こう側(12)
ラボの片隅。ザンサスの格納庫から少しだけ離れた場所。
『横須賀基地より入電。作戦を第三フェーズに移行』
急ごしらえの司令室には、機材が所狭しと並べられていた。
アーネスト・ロバートソン中佐は、部屋の奥、状況を伝える大きな立体投影装置の前に陣取っている。
「悪くないスピードだ。もう少し時間がかかると思っていたが、日本の地方警察も存外に優秀だな。あとはダミールートを落としてメインの輸送ルートが割れれば、奴らの目的と本拠地を推測することは容易いだろう」
ホロには、東日本の地図上に毛細血管のような図柄が張り巡らされていた。
物資の輸送経路を示しているように見える。それも、無数の。
「さて、もうじきチェックメイトだな。我々に作戦参加の指令が下るかわからんが、準備は整えておけ。ニック、ハンツ」
「「イエッサー!」」
トマスよりも体格の良いふたりの軍人が、アーネストの傍らに控えている。
「次は警察に出し抜かれるな。環太平洋連合軍とセパードの力を見せつけてやれ」
「イエッサー! 模擬戦の雪辱を果たします!」
アーネストはその返事に満足したのか、ホロを消すと司令室を後にした。




