推しと舞踏会 その3
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国王様が娘である姫様を公表するのだとか。
まぁ俺には関係ない。そう思っていた。でもふと舞台の上に立った少女に目をやると、見覚えのある顔が目に入った。
「…レティ?」
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一瞬、時が止まったかのように感じた。人々の視線が私に降り注ぐ。
「さぁ、モルドレッタ。挨拶を」
「…はい。お父様。」
えーい!どうにでもなれ!
「皆様、はじめまして。モルドレッタと申します。」
微笑みながら、私は話始める。
「齢14の娘です。この年になるまで皆様の前に顔を出さなかったことをお詫び申し上げます。」
「この年になるまで、私は勉学に励んでおりました。」
「そしてこの年になり、やっと皆様の前に出ることを許可されたのです。」
「これからどうぞ、よろしくお願いいたします。」
そう言って私は満面の笑みを浮かべた。皆さんと仲良くなりたい。そう思っての事だ。
すると拍手が沸き起こった。皆さんも笑顔だ。中には睨んでくるご令嬢もちらほらいるけれど…
「…さぁ、舞踏会はまだまだこれから。皆ゆっくりしていってくれ」
父の言葉により、私の御披露目は終わった。
「姫様!」
「姫様~!」
「メリュジーヌ!アーシャ!」
「ご立派になられて…!」
「嬉しくて涙が…うぅ!」
「お、大袈裟よ二人とも…」
「いいえ、大袈裟ではありません。本当にご立派になられましたね。姫様!」
「そうですよ~!大袈裟じゃないですって!」
そうやって二人と話しているとジェームズがやってきた。
「姫様、王がお呼びです。舞踏会の会場へ参りましょう。」
「…お父様が?」
「はい、さぁ参りましょう。二人はあの別室で待つように」
「はい!」「はい。」
「では姫様、頑張って下さい。ここからが本番ですよ。」
「…ここからが、本番?」
そこが妙に引っ掛かったのであった。
筆者の体調不良で勝手ながら1日お休みをいただきました。一昨日ぶりの更新です。まぁ、頑張れモルドレッタちゃん。




