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061 VS死霊使い-2

 まず先頭を切って来た二体のゾンビに対し、両手に握っている蜂蠍戦輪をそれぞれ投げる。

 それと同時に俺と獅子丸は駆け出し、一気に敵陣の中央まで行くと、それと同時に手元に戻ってきた蜂蠍戦輪を今度は狙いを付けずに適当に放り投げ、アイテムポーチに残っている二つの蜂蠍戦輪を取り出して、両手に握る。

 そこからは乱戦だ。ゾンビの体当たりを避けてすれ違い様に蜂蠍戦輪により切り付け、ガイコツ騎士の魔法と剣を併用した多種多様な攻撃を避けたりいなしたりしながら隙を見て攻撃し、ゾンビが吐き出す喰らうと防具の耐久度が大幅に減るという腐食効果を持つ妙にベタベタしている体液のようなものを避けたりしながら戦いを進めていく。体液の方は腐食攻撃に高い耐性を持つクロムクロウの素材が防具に使われてるのであまり気にする必要は無いが、まあ生理的嫌悪ってやつだ。

 獅子丸のほうも基本は回避に徹し、隙を見つけては引っ掻きや噛み付きで攻撃を加える。というか獅子丸よ、ゾンビに噛み付くのはばっちいからやめなさい。何か毒とか持ってそうで怖い。いやまあ実際は何とも無いからゾンビの肉に毒が無いかもしくは獅子丸が毒を無効化する何かを持ってるんだろうが。

 そんな感じで時折手元に戻って来る蜂蠍戦輪を当たるを幸いに適当に放り投げたりしながら戦うが、一向に数が減らない。というのも、ガイコツ騎士は砂漠のものより強く設定してあるし、ゾンビもだいぶ耐久度かLGが高くなっており、倒すのに手間がかかる。加えてゾンビにはクリティカルポイントが存在せず、例え首が飛んでも戦いつづける。それとこれは余談だが、ゾンビの外見は、体の各所に縫い跡があったり、包帯を巻いてあったりといかにもゾンビって感じのものなのだが、中には脳が露出していたり目玉が飛び出していたりと非常にグロテスクなのもいたりする。これ一応全年齢版のはずなんだが、大丈夫なのだろうか?子供が見たら泣くぞおい。

 閑話休題。

 というか、何で俺はさっきから一人で雑魚の相手をしてるんだ?今はどうにかなってるが、こいつら地味に連携がとれてて戦いにくいんだよな。それにデスクロマンサーの方も、相手は一体なんだから、あまり人数が多すぎると戦いずらいんじゃ無いか?一人くらい来てくれてもいいと思うんだが。

 俺のそんな内心は誰にも届くはずはなく、そうこうしてる間にも二兎デスクロマンサーから二度目の《ダークウェーブ》が放たれ、それをさっきと同じ方法で避け、ボスと雑魚の担当が再び入れ代わる。

 うん、デスクロマンサーのヘイトの管理が適当な気がするのは俺だけかな?何て言うかもう少し変化があってもいいと思うんだが。

 まあそれは今考えても詮なきことか。今は戦いに集中するべきだな。

 そう思い、俺は再びデスクロマンサーに対し、蜂蠍戦輪を投げた。



――――――――――――



 「おらぁ!」


 俺はデスクロマンサーをサマーソルトの要領で思い切り蹴りあげる。

 蹴り上げて宙に浮いたデスクロマンサーに木造の矢と水で出来た矢が複数本突き刺さる。


 「やあ!」


 矢が刺さり、落ちていくデスクロマンサーの落下点に二人のジェミニという名のくノ一クラスのプレイヤーが指先に爪のようなものをつけて戦う猫手と呼ばれる武器で左右からデスクロマンサーを挟撃する。 さて、あれからもデスクロマンサーとは戦っているわけだが、どうやらデスクロマンサーは《ダークウェーブ》を使うたびにボスと雑魚の担当が入れ代わっていく仕様らしい。

 といってもそれぞれの担当は戦況によって変わって行くものであり、今は俺と獅子丸と『十二星座』の半分でデスクロマンサーの相手をしている。ちなみにさっきの木造の矢はサジタリウス、水の矢はアク(フルネームはアクエリアスというらしい)のものだ。あと一応言っておくと、ジェミニが二人いるのは別に双子とかそっくりさんとかではなく、単純に《分身の術》を使っただけだ。


 「ええい、鬱陶しい奴らめ、とっとと死んで我が配下に加わればいいものを。」


 そうしてデスクロマンサーと戦っていると、不意にデスクロマンサーがこんな言葉を発した。

 言葉を発したとは言っても、デスクロマンサーが喋ったこと自体は問題ではない。問題なのは、この台詞が戦闘が始まってから初めて発せられたものということだ。

 デスクロマンサーがこれまで喋ったのは、《ダークウェーブ》を使うときと雑魚を召喚するときだけだ。しかし、この台詞はそのどちらとも違う。

 これまでとは違う台詞が発っせられたということは、この戦いにおいては、戦いが最終局面に入ったということ、つまり修羅モードになったということだ。


 「さあ来い、我がしもべ達よ!」 デスクロマンサーがそういうと、これまでと同じように雑魚が召喚される。しかし、その数はこれまでよりも明らかに多い。ざっと倍はいる。


 「さあ、しもべ達よ、集いて我が骨肉となれ!」


 デスクロマンサーがそういうと、不意にデスクロマンサーの体が宙に浮き、その体から肉が剥がれ落ち、骨だけになると今度はその骨組みが解体される。

 デスクロマンサーの体が解体されると、今度は周囲にいたガイコツ騎士の体が解体され、解体されたその骨はデスクロマンサーが浮いてたところへといき、頭、腕、胴、足と人の体を構成する巨大な骨組みを構成していく。 骨組みが完成すると、今度はゾンビの体が解体され、その肉がガイコツ騎士により構成された骨組みに張り付いていく。


 「さあ生者達よ、そろそろ終わらせようではないか。」


 それら一連の変化が終わった頃には、そこにはデスクロマンサーを拡大したような、ざっと5メートルはある巨大なゾンビがいた。

デスクロマンサーさんは自分の肉体は一切傷つかず思い通りに動かせ、なおかつ敵を一方的にいたぶれたりはしません。

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