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021 新たなる大地

 翌日、目が覚めた俺はまず神託所でSPを20消費して《観察》スキルをとった後ウルフラムを倒した後行けるエリアへと向かった。《観察》スキルをとった理由はなにかって?忍者には観察力が重要と聞いたからだ。今更ながら言っておくと、ウルフラムからはSPを10得ることができた。

 ちなみに起きたときはだいたい10時くらいだった。他のプレイヤーもそんな感じで仲良く広場の地面に雑魚寝だ。昨日は揃ってはしゃぎすぎたな。イルカが二日酔いで辛そうにしていたが、まあ俺には関係ないことだな。



 ウルフラムの石像があった場所を抜け、今俺の目の前に広がってる光景は、これまでの草原とは一変、草一本生えていない荒野が広がり、空には暗雲が立ち込め、そこからは絶えず雷が落ちる。遠くには火山が見え、噴火してるのか濛々と煙を吹き出しながらマグマを垂れ流している。

 このエリアを簡潔に表現すると、エリア全体が怒ってるようだ。

 ここはベータでは、怒り撒き散らす憤怒のエリアと呼ばれてる場所だ。空の怒りが雷となり落ち、大地の怒りがマグマとなり吹き出す。ここはそういうエリアだ。



 俺は今、荒野の探索をしている。今回は、村ないし街を見つけるのが目的だ。

 にしても、この荒野の地形は隆起していたり陥没していたり地割れがあったりで探索がしづらいな。おまけにベータの時の情報によると、時折雷も落ちるそうだ。しかも当たると即死。序盤にこれを持ってくるとか、運営は頭が狂ってるのか。

 探索を進めていくと、右手方向の5メートルほどに《気配探知》スキルで敵の気配を感じ取る。見てみると、そこには一匹の黒い狼がいた。俺は《隠蔽》スキルにより姿を消しているから、敵は気づいていない。

 敵を見つけたので、早速俺は武器屋で買ったベースチャクラムを投げる。


 「ギャン!」


 それは何事もなく狼にあたり、戻って来る。どうやら遠隔戦闘は問題ないようだ。

 そう思い、俺はアイテムポーチから蜂戦輪を出していつもの如くチャクラムジャグリングをしようとするが、その前に攻撃したことによって俺に気づいた狼が俺に近づいて来る。その速度はかなり速く、蜂戦輪を投げる間もなく接近を許してしまった。


 「ガウ!!」


 狼は口を開け、そこには黒い波動のようなものが渦巻いている。


 「ガルゥ!」


 狼はそれを放って来る。俺はそれに嫌なものを感じ、放たれる前に《観察》スキルで見てその結果どの辺に撃つか予想ができたので、放たれる前に避ける。

 放たれた波動が地面に着弾し、小規模な爆発のようなものが起こる。その瞬間そこには煙が立ち込め、煙が収まるとそこには小さいクレーターがあった。これは恐らく魔法だろう。

 ここでこのゲームでの魔法について説明しておくと、魔法というものは文字通り魔のものが使うものということになっており、敵だけが使えるものである。プレイヤーは魔法を使うことができないが、変わりに様々なスキルを使えるという設定だ。



 狼の攻撃を避けた俺は、狼に接近して右手の蜂戦輪で切り付ける。

 そのあとはいつも通りだ。たまに来る魔法攻撃がやっかいだったが、避ければ問題はない。いつも通りの格闘戦を演じ、狼を倒した。

 ドロップアイテムは、これだ。



――――――――――――



ダークウルフェンの毛皮

レア度:2 重量:1

防御力:10

非常に丈夫であり、このままでも防具として使える。ただその丈夫さゆえに加工は少々しづらい。



――――――――――――



 よし、村か街をを見つけたら、オーランに戻ってエレナに防具を強化してもらおう。

 そう心に決めると、俺は探索を再開した。



――――――――――――



 あのあとも何回か敵と戦いながら探索を進めていく。

 荒野には当然ダークウルフェン以外のモンスターもおり、今俺が戦っている二体がそうだったりする。



 全身に刃のような鱗を持つ蜥蜴をそのまま大きくしたようなモンスター、エッジリザードの突進を避け、蜂戦輪で切り付けるが、刃の鱗のせいでたいしたダメージは与えられない。


 「カァ!」

 その直後に飛んできた烏のようなモンスターのキャリークロウの攻撃を避け、飛んでいったところを蜂戦輪で狙い撃つ。

 さっきからこうやって地道にダメージを与えているんだが、これじゃ時間もかかるし武器の耐久度の消費も馬鹿にならないな。つかどうでもいいが、キャリークロウの鳴き声が微妙にうざい。

 そう思った俺は、戦い方を変えることにした。

 四つの蜂戦輪と一つのベースチャクラムでエッジリザードにチャクラムジャグリングをする。

 そうしてエッジリザードにばかり集中すると、キャリークロウがやってくるが、それを《気配探知》スキルで察知した俺は、キャリークロウにチャクラムを一つ投げて牽制する。

 こんな感じで時折来るキャリークロウを牽制しながらエッジリザードを倒した。そのあとはキャリークロウのフルぼっこタイムだ。

 で、恙無くキャリークロウを倒して終了である。

 ドロップアイテムは、それぞれこうなった。



――――――――――――



エッジリザードの鱗

重量:1 レア度:2

攻撃力:10

鋭い刃を持つ鱗。

武器としても使えるが、防具として加工すれば、カウンター効果を得ることができる。



――――――――――――



――――――――――――



キャリークロウの羽

重量:1 レア度:2

真っ黒な色をした羽。

その見た目ゆえ装飾としてよく用いられる。


――――――――――――



 ちなみにこれ以外にもエッジリザードからは肉と牙と爪が、キャリークロウからはくちばしと肉が、それともう一匹、ダークウルフェンからは牙と爪とあと闇の魔力片なんてものもドロップした。何か意味深なアイテムだな。



 俺はそのあとも探索を続けた。早いところ村なり街なりを見つけないとな。

初トラップです。

最初に即死系を持ってくるあたり、このゲームの制作者の性格の悪さが伺えます。

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