和解
サフィーが強気な回です。
誤字、脱字がありましたら報告していただけると幸いです。
「お姉様、お昼ごはんを持って来ましたよ。」
「…」
お姉様は震えるだけで、返事をしてくれません。
「お姉様、聞きたいことがあるのですが。」
「…」
また、震えるだけ。
「お姉様って『転生者』なんですか?」
「…」
返事はありません。
しかし、体の震えが止まりました。
効果アリですね!
「お姉様、『転生者』ですよね?」
「サフィー?」
お!返事してくれました。
もうひと押し!
「お姉様、『転生者』ですよね?答えてください。」
「どこで、それを知ったの?」
「お姉様が転生者なんじゃないのか?って話しが出てきたんですよね。それで、聞いてみたんです。」
さあ、どう答えますか?お姉様!
「そうよ、私は転生者よ。」
「やっぱりそうなのですか。でしたら1つ聞きたい事があります。」
「何かしら?」
ここです!
さあお姉様!白黒はっきりして下さい!
「ナナさんと私、どっちが大切な人なんですか?」
「ナナって誰?」
「はい?」
いやいやいや、貴女が言ったんでしょう、お姉様!
「お姉様の昔の妹のことですよ!」
「妹、昔?前世?ナナ?ナナ、菜々?」
お姉様が困惑してます。
「前世、転生、転生、あっ、転生ノ力!」
お姉様はナニカに気がついた様です。
「やっぱり、これが原因だったのね!」
「お姉様?」
「ごめんなさいサフィー。心配かけたわね。」
お姉様が私を抱きしめてくれます。
「別にいいんです。それよりも、」
「それよりも?」
「ナナと私、どっちが大切な人なのですか!?白黒はっきりして下さい!」
「え?えーっと?」
お姉様は露骨に目をそらし、顔をそらし、ついには体ごと反対に向いてしまいました。
「お姉様?もちろん私ですよね?」
「え、ええそうよ、当然サフィーの方が大切よ。」
「ナナさんの前で同じ事を言えますか?」
「そ、それはーねえ?」
ねえってなんですか、ねえって。
お姉様は罪な女です。
二股かけるなんて、それも血の繋がった妹に。
「まぁいいですよ。」
「え?」
「これから、ナナさんの前ではっきり言えるくらい、私の虜にしてあげるので、覚悟して下さいね、お姉様?」
もう二度と離しませんよお姉様。
ん?
“もう二度と”?
私、お姉様と離れたことありましたっけ?
まぁいっか。
転生ノ力の影響で記憶が曖昧になっている。
一度切った事で記憶がなくなったことは気にならないけど、間違いなく精神誘導されていた。
取り敢えず、精神誘導はなくなった。記憶もなくなったことは変わらないけど。
どうしたら記憶を取り戻せるだろう?
ん?
転生ノ力から何か入って来る。これは場所?
アリノア王国の北端。山。
ここに何かあるようね。
目的地はここで決まりね。
その前に、ローケンさん達にも挨拶しておかないと。
「ローケンさん、ご迷惑をお掛けしました。」
「ビーノ様!正気に戻ったのですね!」
「ええ、お陰様で。」
「よかったじゃねかビーノ嬢。聞きたいことは沢山あるが、それは旅の途中にでも聞かせてくれ。」
聞きたいこと…転生者の件かな?
「分かりました、楽しみにしておいて下さいね。」
「おう!楽しみしてるぜ!」
「後、ローケンさん目的地の件なんですが。」
私は、転生ノ力が示した場所を教える。
「この場所は、古代神殿でしょうか?」
「古代神殿?」
「ええ、遥か昔に使われていた、とても大きな神殿です。一度は行ってみたかったのでちょうどいいですね。」
よし、これで足も手に入ったわね。
「ただ、交易都市で商売をした後になると思い出すが、いいですか?」
「ええ、構いませんよ。」
「そうですか、ありがとうございます。」
私は、部屋に帰ろうとする。
「サフィー様に感謝してあげて下さい。」
確かに、今回はサフィーがかなり頑張ってくれた。
お陰で私は前に進めそうだ。
サフィーには沢山感謝しないと。
「ええ、そうですね。サフィーには沢山感謝しておきますね。」
私は、そう言ってサフィーがいる部屋へ向かった。
夜
私のベットに何かが潜り込んできた。サフィーだ。
私になんのよッ!?
「サフィー、貴女本気?」
「私は本気ですよ、お姉様。」
サフィーが何をしたか?それは私の胸を揉んできた。
それに、私の言った事の意味も“正しく”理解しているみたいだ。
一時間後、私は遂に我慢できなくなった。
どういうわけか、転生ノ力で手に入れた、遮音の魔法を使い、私はサフィーの勝負に乗った。
何があったかは言わない。
ただ、サフィーはとんでもなく手強く、お互い一歩も引かない泥沼の戦いになった。勝負は一晩中続き、夜明けが来た事で勝負は引き分け。その頃には、お互い全く動けなくなっていた。
「「次は勝つわ(ちます)!!」」
にしてもかなり厳しい戦いになりそうね。
サフィー恐ろしい子!
サフィー恐ろしい子!




