VSアルス7
アルス戦は一応今回で終わりです。
誤字、脱字がありましたら報告していただけると幸いです。
よし!麻痺が切れる!
アイツが完全に油断しているところで一気に妹を奪い返す!
「にしても、第四候補が可愛がるのも納得だな。めちゃくちゃかわいいッ!?」
「『共鳴』!」
私は、アルスを殴り飛ばしたあと、妹に『共鳴』を使う。
これで私も、高性能な回復魔法が使える!
妹に回復魔法を使いながら、針を抜く。
針さえ抜いてしまえば、ナイフは自分で抜けるはず!
私が、全ての針を抜くと、妹は動けるようになった。
「大丈夫だった?」
「怖かったですお姉様ぁ〜。」
よほど怖かったのだろう、動けるようになるとすぐに私に抱きついてきた。
「早くナイフを抜いてしまいなさい。」
「はい!」
私は、結界を張り精霊剣を構える。
「痛えなぁ〜おい、やってくれたな!」
「それは、こっちのセリフよ。私の妹に手を出しやがって、楽に死ねると思わない事ね。」
私は、有り余る魔力を放出する。それと同時に“ある術”を発動する。
「ハッ!やれるもんならやってみろ!」
アルスが斬りかかって来る。
私もそれに合わせて、構える。
やるべきことは、アルスを体力的に消耗させること。
既に、アルスの首には真綿が巻き付いてる。後はそれを絞めるだけ。
そして、五分もすれば効果が出てくる。
「ハァ…ハァ…お前、何しやがった?」
「?」
「騙されねぇぞ!さっきから異様に息が苦しい!」
フフ、効果が出てきたね。
「そんなことを言われても、私は何もしてないわよ?」
私はしらを切る。
もちろん理由は知っている。
それは、二酸化炭素。
私は、この部屋で沢山の火魔法を使ってきた。
更に、風魔法で出入り口の空気の入れ代わりを、妨害して、この部屋の空気の入れ代わりを遮断する。
すると、室内の酸素がどんどん消費され息がし辛くなる。最終的に二酸化炭素中毒になる。
それに、酸素濃度が薄くなる事で、全身に送られる酸素の量も少なくなるので、体力、思考能力が落ちる。更に、部屋の酸素濃度が薄いから息をどれだけ吸おうと、それが治ることは無い。むしろ悪化する。
もちろん、私は対策済みだ!
風魔法で外の空気のを定期的に持って来ている。これで私や妹が、二酸化炭素中毒になることは無い。
「クソッ!回復魔法も一時しのぎにしかならない!」
そう、回復魔法で無理矢理回復出来ることには出来る。
しかし、それは栄養失調の時にサプリメントを飲むようなもの。
根本的な解決にならない。
なぜなら、今も酸素は減り続けているから。
そして、20分で、
「クソッ!魔力切れか!?」
ついにアルスは魔力を使い果たした。
「これは、私の勝ちかしらね?」
「何だと!?」
「だって、」
私は精霊剣を掲げ、
「魔力が無いとコレは防げないでしょ?」
私は、100発以上の爆炎球を出す。
「頑張って耐えてみて。」
「クソッ!やるよ、やってやるよ!」
そして、アルスの体は炎に包まれた。
「よく耐えたわね。」
アルスはあれをくらって生きていた。
「お疲れ様。」
私は、そう言ってアルスの両足を切り飛ばす。
ついでに腕も切っとこ。
そして、地面に魔法陣を描く。
「これを壊せたら生き残れるかもね。」
そう言って私達は部屋を出た。
アルスの最期は次回か、その次になると思います。




