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世界滅亡まであと3年〜元の世界の人類を救うために異世界の魔王を倒します!!〜  作者: ただのおばけ


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10. 2人のメイド

「誠に申し訳ございませんでした!!」

綺麗に腰を直角に折り曲げて謝罪する2人の天使

その背中には先程もしっかりと見た綺麗で立派な白色の羽が生えている。


「いえいえ!!顔を上げてください!元々私が窓から身を乗り出していたのがいけないんですから!」


「そんな!!救世の女神様!!ただの上級侍女天使である私共に対して敬語なんてお使いにならないでくださいませ!」


バッと顔を上げた2人のメイドの勢いに少々引きながらも2人の顔を見る

リリと呼ばれていたメイドは後ろの髪を綺麗にお団子にまとめてメイドキャップを被っており、髪の色はペールピンクで可愛らしく透明感溢れる雰囲気を醸し出している

普通に立っていると先程までの慌ただしさが嘘のように大人っぽく穏やかな印象でそのギャップに驚かされる


対照的にルルと呼ばれていたメイドはストレートのショートヘアにヘッドドレスを付けており髪色もこれまた真逆のペールブルー落ち着いた清涼感溢れる雰囲気を醸し出している

寝室に来た時から落ち着いた綺麗な所作を見て、かなり安心感と頼りがいのあるメイドだなぁと印象に残った


そして、私が2人のメイドを見て驚いたのは天使の羽以外にもう1つある。それは、2人の目だ。まるで日の出直前や日没直後の10~20分くらいしか見れない空の色のような薄いピンクからブルーにかけたグラデーションの色にリリは右側、ルルは左側の瞳に星座のマークと小さく散りばめたような星がキラキラと浮かんでいる。

リリの瞳のマークはおとめ座でルルの瞳のマークはてんびん座だ。

なぜてんびん座とおとめ座なのかはよく分からないが天使の羽以外にも特徴的な異世界の証を見るとあぁ、私本当に異世界に来てしまったんだなぁ…と実感してしまう。


「わ、分かった今度からは敬語はなしで喋るね。あと、救世の女神ってもしかして私の事?もしそうならどうして私そうよばれてるの?」


とりあえず初めて2人に会った時に呼ばれた名前?称号?について質問する


「えっと…魔王を倒し天界と地上世界を救って下さるただ1人の女神様とお聞きしまして、最上級天使達が救世の女神様とお呼びするよう指示を出されたのでお呼びしていたのですが、お気に入り召しませんでしたか?」


「うーん…私まだこの世界を救った訳じゃないし、今まで呼ばれたことのない呼び方だから違和感が凄いんですよね…理由は分かったけどそんな堅苦しい呼び方じゃなくて、みなって呼んでください。」


いつの間にか新しい呼び名というか称号みたいなものができていて、ちょっと驚いてしまったがまだ救ってもいないのに救世というのはおかしいと思うし、神様になったという実感がないので救世の女神と呼ばれても違和感しか感じない。

いや、まぁ神様に関しては慣れていくしかないんだろうけど…

とりあえず、むずむずするから名前で呼んで欲しい…


「みな様ですか…?」


そういえば自己紹介をしていなかったなと今になって思い至る。

救世の女神と呼ばれたことで頭がそれでいっぱいになってしまって忘れてた…


「あっ、そういえば自己紹介がまだだったね!私、神結みなって言います!えっと…2人はリリさんとルルさんで合ってる?」


「申し訳ございません!私共から自己紹介するべきでした!私は上級侍女天使のルルと申します!そして、こっちが…「リリと申します!!」あと私共に敬称は必要ありません!どうぞ呼び捨てでお呼びください!」


しっかりした水色の天使がルルで、慌てんぼなピンク色の天使がリリでちゃんと合っていたみたいで良かった。

そういえば最初らへんでもチラッと言っていたけど上級侍女天使ってなんだろう?


「えっと…じゃあルルとリリって呼ぶね!それより上級侍女天使って?」


「はい!上級侍女天使はみな様専属のお世話係であり、この星雲宮で働く天使達の指示役も行っております!」


2人が言うには上級侍女天使はその他にもいるみたいで、2人は私の身の回りの世話を中心に中級、下級侍女天使達に掃除、洗濯、衣類などの管理の指示を出しているようだ。

その他の上級侍女天使は料理担当、護衛担当、魔法などを教えてくれる教務担当がいるらしく後ほど紹介してくれるようだ。


「あの、みな様…1つ質問をしてもよろしいでしょうか?」


リリがおずおずとした様子でそう尋ねて来たので先を促す。


「えっと…なぜ先程窓から身を乗り出していたのでしょうか?」


まぁ、疑問に思うのは当然だよね…

2人の様子を見るにこの不可解で不愉快な音は聞こえて無さそうだし……


「2人にはこのなにかを押し潰すようなヒビが入って割れそうな不愉快な音って聞こえてない?なんか、外から聞こえてる気がして思わず窓から身を乗り出しちゃったんだよね…」


首を少し傾げながら2人の様子を見ると少し驚くような顔をした後サッと顔色を変えた。


えっ?もしかして2人にもきこえているの?

 

ちなみにまだこの不愉快な音は聞こえていて、実は2人の声に耳を傾けるのに必死だったりする。

音は外から聞こえている気がするのに、頭にも響いてる気がしてかなりストレスが……もし2人が聞こえているのなら、こんな音を毎日聞いている2人に対してかなり気の毒に思ってしまう


「いえ、私共にはその音は聞こえておりません。しかし、心当たりならあります…その音は本当になにかが押し潰されるような、ヒビが入り割れそうな音ですか?」


音は聞こえて無いようで安心したが、2人の様子が先程と違いおかしい。

「う、うん。さっきも言った通りずっとそんな音が聞こえているよ…」


2人の変わりように嫌な予感がして、不安になる。


「そう、ですか…私達も気になるので宮殿の外にご案内致します。」


「その前に、2人の心当たりって?音の原因がわかるの?」


「…天界を覆う結界でございます。」

不安そうに語る話によると、最近結界を張る装置であるコアの色が濁ってきているそうだ。

そして結界そのものに関しても不穏な噂が流れているらしい。

一部の天使達しか見れない結界は多くの天使達を不安にさせない為に情報を隠していたらしいが、それも限界に近く結界が壊れかけているだとか、魔王が結界を壊し天界に侵攻してくるだとかそんな根も葉もない噂が流れてきているみたいだ


2人は結界に関しては伏せられているが、私の侍女を務めるに当たってコアの状況については説明されたみたい


そんな状況だから私が不穏な音が聞こえると発言した時あそこまで怯えたような青ざめた表情をしたんだ…


「そうだったんだ…とりあえずまだ結界から音が鳴っているとは確定してないから外に行ってみよう。案内してくれる?」


「かしこまりました。こちらでございます。」


そうして、私はルルとリリの案内で星雲宮の外に出た


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