第32.5話:超有名アイドルは何故、この世界では闇と呼ばれているのか?
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1年前、西暦2017年の事だった。
【CDチャートと言うよりは、株式の上昇銘柄ランキングだ】
【どれも超有名アイドルか……アイドル投資家というのは現実にいたのか】
【ランキングに関しては中立組織と思っていたが、この調子だと超有名アイドルの宣伝を目的とした組織と言われてもおかしくない】
【一部の過熱し過ぎたファンによる行き過ぎた行動……実際に海外で炎上していると予想出来たか?】
上半期のCD売上ランキングにおいて、そのほとんどが超有名アイドルの楽曲で占められるという事態が起きた。
これに関しては国内のつぶやきサイト上でも炎上し、海外でも……。
【日本は超有名アイドル帝国とでもいうのか?】
【まるで、超有名アイドルが全ての実権を握っているディストピアだ】
こうした意見が大半を占めており、この議題は何と国連でも取り上げられるという事態に。
【特定の芸能事務所から献金は受けていないと否定しても、この状況では火に油を注ぐ事になる】
【これは、真相を究明するべきか】
芸能事務所からの献金を受けていないと政治家が否定しても、マスコミは献金しているという虚構を広めている。
これによって、最終的には政治家が芸能事務所から献金を受けていると認めさせるという物だが……こうした行き過ぎたマスコミの行動は、思わぬ展開を生み出す事になった。
2017年夏頃、有明で行われる漫画やアニメのイベントを前に別のアイドルイベントが行われた。このイベントは3次元アイドルをメインとしたライブイベントなのだが……。
「○○党へ献金したと週刊誌に報道されている件は、どう考えていますか?」
「政治献金は与党全て、それも1兆円規模と言う噂は本当ですか?」
「アイドルグループを政界へ進出させて『アイドル政治家』にするという計画は本当ですか?」
マスコミの言っている事も支離滅裂で、おそらくは週刊誌報道もネットのまとめサイトや炎上ブログの記事を事実確認せずに掲載した結果、このような報道になっているのだろう。
このイベントに関しては中止になる事はなかった、こうしたマスコミ対応が一部のアイドルファンに深い傷を残し、それのごく少数が反ARゲーム勢力などになったとも言われている。
その後、有明で大規模と言える漫画・アニメ等のイベントが行われた。このイベントは夏・冬の2回が行われ、10万人規模を動員しているという話だ。
しかし、今回に限っては空気が違っていた。先日のアイドルイベントにおけるマスコミ対応もあり、一部の漫画・アニメ系サイト以外の取材を拒否したのである。
マスコミが聞きたがっている話を考えると、運営側の判断は妥当なのだろう。それを踏まえ、来場するお客等に関しても注意喚起が行われ、マスコミへの取材を受けないようにする等が徹底された。
厳戒態勢であるというマスコミの事前報道等に反し、実際の会場は盛り上がっていたというのが来場者のコメントである。
コメントに関しては、一部の超有名アイドルファンやアイドル投資家に対しての意見を封じ込めるという説もあるが……真相は不明だ。
2018年、ARゲームが今まで以上のブームとなり、ミュージックオブスパーダの登場で盛り上がった頃も超有名アイドルによる妨害行為等は報告されていた。
中でも、山口飛龍を襲撃したアイドルファンに関してだが……一部は間違いなく超有名アイドル投資家だったらしいが、一部の人物は違う勢力と言う情報も拡散している。
果たして、この世界では超有名アイドルは闇の勢力であるのか……その真相は、アカシックレコードしか分からないだろう。
6月1日午後1時30分、大和杏は一連のアカシックレコードを見て、本当に真実が書かれているのか……と若干の疑問を抱いている。
「周囲を見ても、政治色が強いマスコミや観客はいない。締め出しを受けている訳ではなく、あえて近づかないようにしたか……」
プレイ終了後、大和は一連のアカシックレコードを確認しつつ、ミュージックオブスパーダからは超有名アイドルや政治家勢力は撤退していると確信していた。




