4話:日常
~この作品を読むにあたっての注意事項及び謝罪~
※趣味と気分で描いた作品ですので、非常に読みにくいかもしれませんが、目をつぶる等の寛容な対応をして頂けると幸いです。
※更新速度は、非常に遅いと思われます。
※御意見、御感想、アドバイス等頂けたら、非常に嬉しいです。自分が好きで書いた物を他人に読んで貰えるというのは、非常に有難い事であると個人的に考えています。
※作中の文章で不快な思いをされた方、作品を読む以前に言っておきます。不快な思いをさせてしまい申し訳ございません。
~魔法の簡単な解説~
火:赤色の魔方陣を展開して使用する。
水:青色の魔方陣を展開して使用する。
雷:黄色の魔方陣を展開して使用する。
土:茶色の魔方陣を展開して使用する。
風:緑色の魔方陣を展開して使用する。
光:白色の魔方陣を展開して使用する。
闇:黒色の魔方陣を展開して使用する。
補助魔法:紫色の魔方陣を展開して使用する。1・4・7が、防御魔法。2・5・8が、拘束魔法。3・6・9が、回復魔法。
セーフティー結界:第4段階補助魔法の『結界』を少し改良した魔法。結界は、本来囲まれたものを守るという空間指定型の魔法である。しかし、セーフティー結界は、空間の中の生命を守るという座標指定型の魔法に改良したものである。使う事によるメリットは、中での戦闘行為は、外部に影響が出ない事と、どんな攻撃や傷を受けても死に直結することはない事の2つで、このメリットから訓練用に使われるようになった魔法である。
「ヴァジュラ、手加減一切なしであれをするよ」
そう言うと、ヴァジュラと呼ばれた麒麟は、全身に電撃を纏った。
「具現攻撃雷王獣麒麟奥義ボルトジャベリン」
すると、ヴァジュラは、地面を蹴ると同時に凄まじいスピードで此方に突進をしてきた。
(たしかに、これは、雷を纏った槍だな)
『ヴァイス、俺の詠唱省略した第1段階補助魔法のシールドで、防げると思うか?』
『大丈夫だろうな。シールド自体は、少し不安定になるが、問題なく止められるだろう。』
『わかった。ありがとな。』
『お安い御用だ。』
ヴァイスとやり取りをした後に、空夜は、自分とヴァジュラの間に紫色の魔方陣を展開した。
ヴァジュラが魔方陣に衝突した瞬間、凄まじい衝撃と共にヴァジュラの周りに魔方陣が5個展開されてミシアが叫んだ。
「第5段階攻撃魔法雷属性スパーク」
すると、ヴァジュラが纏っていた雷がヴァジュラを中心に球形に解き放たれた。そこには、攻撃のすさまじさを物語った巨大な穴があいていた。空夜がいたあたりの場所を除いては。
「う・・・嘘でしょ・・・?」
ミシアの脳裏に戦い始めて初めての絶望が浮かんだ。次期Aクラス入りの自分なら転入生如き簡単に倒せると思ってた。しかし現実は、残酷だった。空夜が、やったのは、第1段階の補助魔法シールドの詠唱省略で、ミシアが持ちうる最高の攻撃を防いだ事だけだ。詠唱省略を行うと魔法の効力は、3分の2に落ちる。その落ちた効力でミシアの攻撃を防いだのだった。
(こんなの・・・有り得ない・・・。)
ミシアは、必死に現状を把握しようと努めた。しかし、絶望がよぎった時点でまともな思考を行えるはずがない。ミシアは、混乱していた。
「うーん・・・女性に手を挙げるのは、好みじゃないんだけど仕方ないよね。」
後ろ髪に引かれる思いでそう言った空夜は、手に5つの黒い魔方陣を無詠唱で展開した。すると、ミシアの前に黒い球状の物体が現れて、破裂した。その衝撃波でミシアが気絶した。主が気絶すると、その具現獣であるヴァジュラは、だんだんと存在が薄れ始めて終いには、姿を消した。
――――――――――――――――――――――――――――
「ここは、どこ?」
「お、ようやく目が覚めた。ここは、保健室だよ。」
「よかったー!心配したんだからね!」
目覚めたミシアは、見知った2人の声を聞いた。
「あれ?そう言えば、私?」
「ミシアさんは、俺が放った第5段階攻撃魔法闇属性ダークウェーブで気絶したんだよ。随分手加減したんだけど、痛くなかった?ごめんね。」
そう言った空夜は、頭を下げていた。
「ミシアの悪い癖だよー。昔とホント変わらないよねーミシアのそういうとこ」
クスクスと笑いながらアリアが答える。
「あれ?なんでアリアがここに?」
「転入生が、次期Aクラス入りの決定した生徒を簡単にやっつけたって学内で噂になってるんだよ?それ聞いて、まさかと思ってBクラスに行ったら空夜君とミシアなら保健室にいるってBクラスの人が教えてくれてそれ聞いて急いで来たの。」
「なるほどねー。私1撃で、しかも手加減した攻撃で気絶したんだ。なんかショックだな。」
「はぅ。ごめんなさい」
空夜が、ショボンとしながら謝る。
「でも、これで自分の中ではっきりとしたわ!」
「ん?」
アリアと空夜が、口を合わせて言った。
「空夜君、私ね君の事初めて見たときからずっと興味があったんだ。そして、戦ってみて確信したの。私、君の虜になっちゃった。」
顔を赤くしながら恥ずかしそうにミシアが言う。
「・・・」
空夜が、口をぽかーんと開けたまま絶句する。
「はい!?」
アリアが、驚嘆した顔でミシアを見る。
「私ね・・・空夜君の事好きになっちゃった。勝負の件もあるし、私の事、空夜君の好きにして?」
上目遣いで、空夜に肉薄するミシアを見たアリアは、顔を真っ赤にして頭から湯気が出ていた。完全にミシアの行為は、アリアの想像を超えていた。
「・・・・・・。」
絶句した空夜は、未だに動かない。心ここにあらずといった状態だった。
そんな空夜とは、裏腹にミシアが迫る。
「まだ、お互いわからないことだらけだけど、少しずつ分かり合って行ければ、良いと思うの。でも私は、どんな空夜君だろうと・・・大好きだよ?」
目をつぶり空夜の唇を奪おうとミシアが空夜の肩に手をかけてだんだん近づいていく。
「だ・・・だ・・だ・・・だめええええぇぇぇぇ」
アリアが、そう叫んで空夜を突き飛ばす。
空夜は、床を転がり、ついには、壁に激突する。
「ぐへっ」
空夜が、正気に戻る。
「アリアー、私の初恋を何で邪魔するのよー!」
「ダメに決まってるでしょー!」
顔を真っ赤にしながらアリアが答える。
(一体、俺がボーっとしてた間に何が起きたんだ?)
―――――――――――――――――――――――――――
保健室での出来事の後、気が付けば、お昼休みになっていた。
「あ、もう気づけばお昼ごはんの時間だねー。空夜くーん一緒に食べよー!ついでにアリアも。」
「私は、ついでなの!?」
アリアが、突っ込む。
「俺は、別に構わないよー。と言うか、食堂の場所も知らないし助かります-」
空夜が、そういうとミシアは、彼に見えないように小さくガッツポーズをしてた。
「んじゃー、食堂にレッツゴー!」
ミシアが、そう言って3人は、食堂に歩き始めた。
「そう言えば、なんで2人は、知り合ったの?」
「私が、森の中で倒れてた空夜君を見つけたのが、出会いかなー」
「ふーん。アリアじゃなくて私が見つけてれば、色々出来たのになー・・・残念。」
「本人の前で何言ってんのよー!」
顔を真っ赤にしながらアリアが叫ぶ。
「俺も、ミシアさんじゃなくてアリアさんに見つかって良かったー。」
「う・・・空夜君ひどいよおぉぉ」
シクシクと手で目をこするミシア。傍からどうやって見ても嘘泣きだ。
「はいはい。バカなことしてないで、ご飯買うよー」
「あ、アリア待ってよー」
コロッと態度を変えたミシアが、アリアを追う。この時、空夜は、重大な事に気が付いた。
「そう言えば、俺お金持ってない!」
「あ・・・」
アリアが、すっかり忘れてたと言わんばかりの顔立ちで、口を開けている。
「お金の事なら、気にしないで-!私が奢るよー。」
「わー、ミシアさんありがとう!」
「ただし、その分は、体で払ってね?」
顔を少し赤くしながら、ミシアが言ったセリフを聞いた空夜は、口をぽかーんと開けていた。
「バカーー!空夜君、こんなバカは、放っておいて良いわ。私が、出すから。」
「えー、アリアずるいよぉー」
そんな会話をしていて、気が付けば食堂に着いていた。
「何食べようかなー」
「私と同じので良い?」
「あ、うん。アリアさんに任せるよ!」
「ねーねー空夜君―」
「ミシアさんどうしたのー?」
「私で良ければ、食べない?」
頬をほんのり赤くしてミシアが、言った。
「はいはい。ミシアみたいなおバカさんは、置いといて行くよー」
「アリア、ひどいよー・・・私の恋路を邪魔しないで-」
「いあ、空夜君若干怖がってるからね?」
「そんなわけないよねー空夜君ー」
そう言って、空夜の方を見たミシアだったが、空夜は、そそくさと柱の陰に隠れてしまった。
「うわーーーん」
ミシアの恋は、どうやら前途多難なようだ・・・。
毎度恒例ながら、最後まで読んでくれてありがとうございます!
下手な文章で申し訳ないです。少しずつ改善されてるとは、個人的に思いますが、今後も努力をしていく所存です!
前回のあとがきで、放課後まで書く予定と書いておきながら、お昼休みの食事までしか書けませんでした。保健室での出来事が予想以上に膨らんでしまいました!
そして、ようやく恋愛要素が少し垣間見えました!思ったよりも、書くのが難しい物ですね・・・。
次回は、放課後と休日について書く予定です。
不定期な更新になりますが、気長に待ってくれると有難いです!
(文章書くのってすんごく大変って事を思い知りました。他の小説を書いている方々が、神様に見えてきます!)←作者の心の声