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革命より結婚が先

次の街へ向かう道は、森の緑が深く、静かだった。

鳥の声と風の音だけが響く中、僕はゆっくり歩いていた。

その横には、帝国近衛隊の美女三名、セレナ、リリア、ミーナ。

三人ともビキニアーマー風の軽装で、鍛えられた腹筋や腕が見える。

だが、その美貌よりも気になるのは、

彼女たちのどう考えても視線が、護衛というより「捕食者」のそれに近いことだった。


セレナは前を歩きながら、時々振り返る。

「レンバス、歩幅を合わせて。

護衛は隊長の私が主導するべきよ」

声は冷静だが、目は揺れていた。

「守りたい」と「捕まえたい」の間で揺れている目だ。


リリアは横で歩きながら、そっと僕に近づく。

「レンバスさん。疲れてませんか?

肩、揉みましょうか?」

距離が近い。

近すぎる。

これは完全に 色仕掛けだ。

ミーナは後ろから僕を見つめていた。

「この人を手に入れれば、帝国は変わる、革命の象徴に」

完全に危ない方向へ考えている。


使用人たちは震えていた。

「れ、レンバス様、この旅、危険すぎます」

「三人とも狙ってます」

「目的が違うのに、狙ってる方向は同じです!」

僕は肩をすくめた。

「まあまあ。

イケメンは狙われるのが世界の理だよね」


休憩のために森の小さな泉のほとりに座ったとき、

三人は自然と僕の周囲に集まった。

セレナは真剣な顔で言った。

「レンバス。あなたを守るのは宰相家の責務よ。皇女殿下の暴走を止めるためにも、あなたを安全に帝都へ連れ帰る必要がある」

リリアは首を横に振った。

「いえ、財務卿家が保護すべきです。皇女のケチ疑惑で家が炎上しているんです。あなたを守れば、名誉が回復します」

ミーナは静かに口を開いた。

「二人とも、甘い。帝国はもう限界です。皇女の暴走は一部にすぎない。レンバスさんを“新しい英雄”にすれば、帝国は変わる。私は、そのために動いています」

セレナ「ミーナ、あなた、まさか」

リリア「国家転覆なんて!」

ミーナは微笑んだ。

「革命は、誰かが始めなきゃいけないんです」

僕は肩をすくめた。

「いや、革命とかめんどくさいよね。僕、昼寝したいんだけど」

三人は同時に固まった。


沈黙を破ったのはリリアだった。

彼女はそっと僕の隣に座り、

肩に手を置いた。

「レンバスさん、あなたが革命なんて望んでいないのはわかります。だからこそ、私が守ります。あなたを誰にも渡しません」

声が甘い。

距離が近い。

肩が触れそう。

セレナは眉をひそめた。

「リリア、仕事中よ。色仕掛けは規律違反」

リリアは微笑んだ。

「規律より、守るべき人が目の前にいますから」

ミーナは拳を握った。

「ずるい!色仕掛けでレンバスさんを独占するなんて!」

セレナ「あなたは革命のために暗殺しようとしてるでしょ!」

ミーナ「それはそれ!これはこれです!」

僕「いやいやいや、なんで色仕掛けと暗殺が同列なの?」

使用人たち「レンバス様、ほんとに逃げてください!!」


セレナは封印魔法の準備をし、

リリアは睡眠魔法をそっと手に隠し、

ミーナは短剣を握りしめた。

三人の動きはゆっくりだが、確実に僕を狙っていた。

僕はため息をついた。

「いや〜、旅って楽しいねぇ。

美女三人に狙われるなんて、イケメン冥利に尽きるよね」

三人は同時に真っ赤になった。

セレナ「……あなた、緊張感なさすぎよ」

リリア「……そこがまた魅力なんですけど」

ミーナ「……革命の前に結婚しましょう!」

僕「革命より結婚が先なの?」

使用人たち「レンバス様、ほんとに逃げてください!!」

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