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束の間の休息 ~依頼遂行開始遅延編~

今回は徹底的にイチャイチャします。甘さが限界突破です。


第三章 第四部<束の間の休息 ~依頼遂行開始遅延編~>是非最後までお付き合いくださいませ。

1人、風呂に浸かって体を大きく伸ばしてみる。ここの風呂も結構広いのだ。浴槽は足を伸ばしきってもまだ余裕はあるし、幅も思いきりゆったりできるくらいで、洗い場も大の字になって寝転がれる程だ。まぁ、だからこそ、昨日、風呂場でセレアとイチャつきまくれたわけですが。


何故に風呂に入っているかというと、単に退屈だったから。

宿に戻るついでに、屋台でまた串焼きと見た事のない果実を搾った100%ジュースを買って戻ってきたものの、何か娯楽があるわけで無し。串焼きは安定の旨さだったし、ジュースは意外に甘くて美味しかったけど、そんなので然程の時間が潰れるわけも無し。ベットでゴロゴロしていたら、少し眠っていたらしいけど、それも日の傾き加減からして多分1、2時間程度。丸1日だったらビビるけど、さすがにそれはないだろう。


セレアとリアはまだ帰ってきていないっぽい。帰ってきていたら、セレアは多分この部屋にいるだろうし。自由時間を満喫できているようで何よりだ。何を買ってくるんだろうな?アクセサリーとかはさすがに1000エニー程度じゃ買えないだろうから、やっぱ服かな?あぁ、スイーツとかも勧めてやればよかったかな。セレアは言うまでもなく、リアも生真面目なトコがあるから、言われた事以外やりそうにないし。お洒落以外にもやりたい事はいっぱいあるだろうになぁ。今回の依頼で余裕ができたら、また自由時間を作ろう。んで、今度は好きな事を好きなだけさせてやろう。セレアを解放してやれるのには時間がかかりそうだし、リアもリブラベールに戻ったらお別れになっちゃうしな。できるだけ、楽しい時間を持ってほしい。


リアが俺に買われるのを望んでくれたら、セレアと一緒に解放してやりたいトコなんだけどなぁ。とはいえ、今はセレアとはそういう関係になってるから、同じ奴隷にしたらリアにこの関係を暗黙の内に強要するようなモンだろうし。いくら気にしなくてもいいって言っても、この世界の奴隷の立場はかなり苛酷なだけに、強制力みたいなのは働いてしまうだろう。リアは前に別の人間が主人となっていたんだから、尚更そういう風に捉えかねない。そういうのは絶対に嫌だ。

無論、リアが嫌だという意味では断じてない。あるワケが無い。むしろ、そういう意味なら喜んで迎え入れる。淡い緑色の長い髪に、透き通った白い肌。芸術的な美貌に加えて、ここ最近は鬼のように可愛い顔を見せてくれる。道中でセレアとの軽めのイチャイチャタイムを邪魔してきてた時でさえ、軽く睨んでくる顔がまるで嫉妬してくれてるみたいに可愛かったし。いや、まぁ、それは単純に鬱陶しかっただけだってのは分かってますけどね?

まぁ、そう考えたら、俺がリアを引き取るのは有りか。今まで通りに部屋を別にしておけば、強制参加にはならないし、なんだったら俺が命令して参加を禁じればリアが無理をして自主参加する事もできなくなるワケだから、リアが引け目を感じる必要もなくなるしな。何せ、命令で参加できないんだから。鬱陶しい部分にだけ目を瞑ってもらう事にはなるけど。


うん。そうしよう。俺の奴隷になるのは嫌かって聞いたところで嫌だなんて言える筈もないから、そこは強制になるけど、さすがに側にいるのすら嫌だという程までには嫌われてる事はないだろうし。もし、そうなら泣けてくるけど、頭を撫でてくれなんて言ってくれるんだから、それは大丈夫な筈だ・・・・よな?大丈夫だよね?

女の子の考えてる事は分からんからなぁ。1回聞いてみるかな。突発的に聞いてみれば、嫌がってるかどうかくらいは俺でも分かるしな。顔が引き攣るようなら、即座に冗談として処理してしまえばいい。そういう反応なら慣れてるから、リアに気を遣わせる事も無いようにできるし。


なんだか考えてて泣きたくなってきたな。慣れてるのは事実だけど、我ながらこの自信は悲し過ぎるぞ。セレアが帰ってきたらひたすらイチャついてやる。




風呂から上がって、全裸のままでベットに倒れ込んで少しのぼせた体を冷ます。男の全裸ベットって誰得のシーンよ?漫画とかアニメなら石を投げられてるな。イケメンなら需要もあるんだろうけど。やっぱりイケメンは滅ぶべきだな。彼女持ちは許そう。今はセレアがいるから、そこには寛大になれるぞ。

でも、セレアをイケメンに取られたりしたら、世界を滅ぼす勢いでイケメン狩りを始めるな。もし、この世界の魔族の目的が世界を混沌に帰す事が目的とかなら、全力で手を貸す。むしろ、筆頭になるまである。でも、イケメン限定でしか手は出さないから、きっと仲間にはしてもらえないな。美人と可愛い子とモブ仲間な感じの男は守護対象だし。世の中の男は皆モブ仲間になればいいのに。



そんな取り留めも益体も無い事を考えている内に体が冷えてきたから、とりあえず服を着る。冷まし過ぎた。どうやら、しょうもない事を考えて暇潰しをする癖はなくなってはいないらしい。いつの間にか外が夕焼けに染まっている。

セレア達はまだ帰ってきていない。女の子の買い物は長いとは聞いているけど、まさか何かあったんじゃないだろうな?いや、でも、セレアはかなり強いし、リアの魔法も強力だ。街中で何かあるとも考えにくい。でも、奴隷の呪印みたいな強制力がある魔法なんかが他にもあったら、絶対に大丈夫だとも言えない。しまったな。せめて、そういうのがあるのかどうかくらいは確認してから自由にさせてやるんだった。2人の身の安全に関わる事なんだから、もっと慎重にならないと。獣人と亜人への差別はキツイみたいだし、それが奴隷なら尚更なんだから。


迎えにいこうかと腰を上げた時、部屋のドアがノックされる。

「はーい。」

ドアを開けると、

「遅くなってすみません。ご主人様。」

「ただいま帰りました。タカシ様。」

買い物袋を持った2人が立っていた。

「おかえり。」

2人を部屋に入れて、ソファーに座らせて、俺は向かい合うようにベットの端に腰掛ける。俺の心配は単なる取り越し苦労だったようだ。過保護なのかね?俺。

「自由時間は楽しめた?」

「「はいっ。ありがとうございますっ。」」

2人の明るい声がハモる。楽しかったみたいで何よりだ。しかし、今後の為にも確認はしておかないとな。

「そっか。よかったよかった。今後も余裕を作ってこういう時間は持っていこうと思ってるんだけど、1つ聞いときたい事があるんだ。」

「「はい。」」

「奴隷の呪印みたいな強制力を持つような魔法って何かある?正直、俺は魔法に疎くてな。」

「? 一応、あるにはあります。精神支配や洗脳、あとは傀儡などの超々高等魔法がそれに当たります。ただ、これらを使えるのはハイエルフや高位アンデッドの中でもさらに上位に位置されるリッチなどの究極に保持魔力量が多くて魔力操作に長けている種族だけです。」

「じゃあ、人間にはまず使えない?」

「はい。人間族で使えたという話はお伽噺に出てくる勇者様の物語くらいにしかありませんよ。」

ヲイ。何か微妙に安心し切れない話が出たぞ。勇者が使える?いや、まぁ、彼は多分王宮で囲われてるんだろうから、ほぼないか。

「そっか。それならよかった。」

セレアとリアが不思議そうな顔をして、こっちを見ている。なんでこんな事聞くのかって感じだな。

「いやな、獣人と亜人の扱いって酷いだろ?だから、もしそんな魔法があったら、いくらセレアとリアが強くても危ないかなって、ちょっと気になってな。」

「ご主人様・・」

セレアが瞳を潤めて見つめてくる。リアまで嬉しそうに頬を赤くして俯いてるし。何。この子達。可愛さの破壊力が半端無いんですけど。

「ま、まぁ、取り越し苦労だったみたいだけどな。んで、欲しい物はあった?」

照れくさすぎて、無理矢理に話の方向を変えてみる。

「「はいっ。」」

2人揃って、なんだか少し恥ずかしそうにしながらもいい返事をしてくれる。

「新しい服を買わせてもらいました。ご主人様に気に入ってもらえると嬉しいんですけれど・・・」

セレアは頬を赤くしながら、何やら期待を込めた眼差しを向ける。

安心してっ。何を着てもセレアは超絶に綺麗で可愛いからっ。似合わない服とか想像できないからっ。だから、そんな目で見ないでっ。理性が軽く吹き飛ぶっ。リアがいるのにっ!!

「わ、私も・・・その・・ふ、服を買わせてもらって・・・」

俯きながらもじもじするリア。赤くなりながら上目使いとかダメだって!!危険だぞ!?主に俺の理性的な意味で!!

「ん、んん。楽しみだな。新しい服を着てるトコ、早く見てみたいよ。」

「ほ、本当ですかっ?そ、そうでしたら、あの、今から是非見てもらいたいですっ。」

瞳と表情を輝かせて言うセレア。

マジ?着替えてくれるの?ここで、とか?いや、ちゃんと背中向けるけどね?

「わっ、私も見てもらいたいですっ。」

耳まで赤くなりながら、俺を見つめて言うリア。

マジか!?リアまで!?いや、ここでじゃないのは分かってますけどね!?


意外過ぎる。セレアは褒めてほしいオーラが全開だし、俺に好意を全力で寄せてくれてるからまだしも理解できるけど。女の子は新しい服を手に入れたら、とにかく早く誰かに見せたいものなんだろうか?しかし、それほど長い時間も着てられないんだけど。


「いいのか?俺は嬉しいけど、明日には依頼の遂行に出発するから、すぐに着替えなきゃなんなくなるぞ?」

「「はいっ。」」

「ご主人様「タカシ様に見てもらいたいですっ。」」

ハモる2人。しかも、やたらと嬉しい事を言ってくれてる。こんな事を言われて、断る理由なんかある筈もない。

「ありがと。んじゃ、2人共リアの部屋で着替えておいで。」

2人揃って、俺の言葉に何故か残念そうな顔をする。なんでそんな顔をする?せっかく邪念を全力で払って、ギリギリ紳士になってるのに。特に、リア。誤解しまくるぞ?

「「はい。」」

ハモった返事を残して、買い物袋を1つずつだけ持って部屋を出ていく。1つは服じゃなさそうだけど、もう1つは服っぽいのにな?まぁ、2着同時に着れるわけでもないしな。



待つこと少し。2人が着替えて順番に戻ってきた。


先に戻ってきたセレアは、丈が少し短くてゆったりした七分袖のTシャツみたいな服と裾にラインの飾り黒レースが入った膝上までの白いミニスカート。シャツを持ち上げる大きくて形のいい胸と、覗かせる括れた腰回りがかなりセクシー。それに、セミロングの銀髪がシャツのセルリアンブルーによく映えて凄く綺麗だ。初めて顔を見た時以上の衝撃。入ってきた瞬間に見惚れた。


少し遅れて戻ってきたリアは、細身のワンピース。こっちは大きいという程ではないにしても、充分に主張する形のいい双丘と括れた腰のラインとが、思わず喉を鳴らせる。さらに、淡い緑のロングヘアーと七分袖から伸びる腕の血色の良い白さがワンピースのオレンジ色に映えて、もはや芸術。惚れるぞ。これは。



「あ、あの、どう、ですか?ご主人様?」

完全に見入ってしまって、固まっていた俺はセレアの不安げな声で我に返って、一気に耳まで熱くなる。リアも不安げに見つめている。

「あ、ご、ごめん。完全に見惚れてた。なんていうか・・・うまく言葉にならない。綺麗だ。セレア。リア。」

俺の拙い言葉でも、2人は嬉しそうに表情を輝かせて真っ赤になる。


しかし、服装が変わるだけで、こんなに印象って変わるもんか?2人共、元々破格の美人だけど、これはぶっちゃけた話、街中を歩かせたくねぇ。歩いてるだけで、街全体が恋に落ちるぞ。


「独占しときてぇ・・・」

ポツリと出てしまった心の声に焦ると同時に、2人が飛びついてきてベットに倒れてしまう。セレアとリアが体の上に半身ずつ乗っかっている状態だ。

リアまで!?と言うか、ヤバイヤバイヤバイ!!!そのカッコで密着しないで!!!今、理性が旅立ちかけてるから!!!

「はいっ。ずっとずっと、この先も一生独占し続けてくださいっ。ご主人様っ。」

そう言って、俺の首に腕を回して唇を塞ぐセレア。あ、ヤベ。マジで理性の箍が外れる。

「わっ、私もっ。私もタカシ様のものにしてほしいですっ。身も心も、全てを捧げさせてくださいっ。」

リアも少し震えながら、俺と唇を重ねて抱き締めてくる。

「リア?」

震えるリアの体が俺に理性を呼び戻す。

「・・・・ダメ、ですか?私、セレアさんみたいに可愛げもなくて、いつも邪魔ばかりして、それに」

リアを片腕でだけど、ぎゅっと抱き締め返して、その唇を塞いで自分を卑下する言葉を途絶えさせる。

「タカシ様・・・」

「リアも充分過ぎるくらいに可愛いんだから、そういう事を言わないの。まったく。いろいろ考えてたのが全部ムダんなったなぁ。」

「え?」

不安げに俺を見つめるリアの頭を撫でて言葉を続ける。

「俺に買われる気はないかって聞くのを、どうやって気を遣わせないように本心探ろうかと思ってたのにさ。」

「え・・・?・・うそ・・・・」

「マジだっての。俺はこの先も一緒にいられた方が嬉しいけど、一緒にいるのが苦痛なようだったら、強制するのも嫌だからな。」

リアは耳まで一気に赤く染まり上がる。

「それに、セレアとは、まぁ、何?そういう関係になってるのは気付いてるだろ?」

「は、はい。」

「だから、俺が正式な主人になっちまったら、リアもそうしなきゃいけないって考えさせちゃいそうなのが嫌でな。命令で参加を禁じれば、そうさせる事もないかなぁとか。」

「あの・・ご主人様はリアさんが、お嫌、なのでしょうか?」

心配そうな声を上げるセレア。リアはシュンとなってしまっている。

「違うよ。逆。」

セレアとリアは頭の上に?マークが浮かんでいるのが見えそうな顔をする。男って生き物を分かっとらんなぁ。

「充分過ぎる以上に魅力的なんだよ。リアも。だから、強制はしたくないって思ってても、リアが来たらまず間違いなく理性が持たん。セレアの時も理性を勝たせるのがどれだけ大変だったか・・・セレアにその気がなかったとしても、あと数日で理性が吹っ飛んでた自信があるぞ?」

セレアは真っ赤になって俺の胸に顔を埋めて、耳はぺたんとなり、尻尾が全力で左右に揺れまくる。よ、呼び戻されてた理性が死ぬ・・・可愛すぎるんだよっ。

全力を以て本能を押さえつけて、話を続ける。

「つ、つまりだな。リアが本意でないのにそうなるのは嫌だけど、俺が耐え切れるワケないから、部屋を別にするのを継続して、リアが来れない状況を作れば大丈夫だと思ったんだよ。リアは無理に参加しようとしなくてよくなるし、部屋が別なら男の本能が暴走する危険も最小限で済むからな。」

「タカシ様・・そこまで私の事を・・・?」

潤んだ瞳でリアが俺を見つめて、また唇を塞いでくる。

「嬉しい・・こんなに幸せな気持ちになれる日が本当に来るなんて・・・夢、みたい、です。」

リアから大粒の涙が溢れてくる。

「地獄みたいな毎日を耐えて、本当によかった・・・タカシ様に出会えて、ほんとに・・・」

リアの頭を優しく撫でる。

「ん。おもいっきり泣いていいぞ。俺じゃ想像できないくらい辛い思いをしてきたんだろうからな。」

嗚咽を堪え切れなくなったように、リアは小さく声を上げて泣き始めた。


前の主人だった奴、もう死んでるんだよな・・・生きてりゃ地獄を見せてやりたいトコだったんだが。一体、リアをどういう目に遭わせてやがったんだ。くそったれが。

もう二度とこんなに泣かないでいいように、リアもちゃんと解放してやんなきゃな。


しばらくして、リアが泣き止む。

「す、すみません。ご主人様の服を汚してしまいました。」

離れようとするリアを抱き締める。

「え?」

「ダメ。離れるのはナシ。俺の服なんてどうでもいいから、俺に抱かれてろ。」

視界の端のリアの耳が一気に真っ赤になるのが見えた。

「は・・はい。タカシ様・・・」

うっとりしたようなリアの甘い声が耳に届くと同時に、セレアが俺の唇を塞ぎ、舌を絡ませてくる。

「ご主人様っ。わっ、私もご主人様に抱かれていたいですっ。」

言われた瞬間にセレアを強く抱き締めて、唇を吸う。


理性が消し飛びました。嫉妬するセレアの破壊力は俺の脆い理性じゃ耐えきれません。上に乗られてて身動きが取れない状態じゃなかったら、確実に開戦されてました。


「タカシ様っ。そ、その・・・わ、私、あの・・は、初めて、なので、えと・・・優しく、してください。」

セレアに嫉妬したのか、少し体を浮かせて俺の手を胸に当てるリア。


俺の中で、最後の何かが切れた音が聞こえた気がした。





ごめんなさい。全然優しくできませんでした。初めてだってのに、セレアと同じ回数の連戦。

いや、だって、セレアとが終わったらリアが、リアが終わったらセレアが、交互に求めてくるんだぞ?耐えれるかっての。

さらに、2回目でのリアから爆弾投下。エルフは受胎を魔力で操作できるらしい。完全にセレアに対抗しての発言だったけど、旅に支障は出ないから欲しいとまで言われて耐えられるワケがない。




とりあえず、俺が落ち着いた時には、3人揃って汗やその他でドロドロになってたから、一緒に入浴。広い風呂だけど、さすがに3人は狭い。なのに、セレアもリアも俺と一緒に湯に浸かったから、もう完全に密着。2人共、俺に寄り掛かるように抱きついてるとか、幸せすぎる。

「大丈夫か?リア。初めっから飛ばしまくっちまったけど。」

「は、はい。」

顔を赤くしながら、俺の首筋に顔を伏せる。

「あ、あんなに乱れちゃって恥ずかしいです。で、でもっ、ほ、ほんとにタカシ様が初めてだったんですよっ?」

それは疑ってもいない。実際、血が出てたし、最初はちょっと苦しそうだったもんな。

「分かってる。嬉しいよ。リアも求めてくれて。」

言いながら、リアの頭を撫でる。

「ご主人様。お疲れではありませんか?私もつい・・・」

シュンとなるセレアの唇を塞ぐ。

「喜びまくってんのに、疲れなんか感じるかって。大体、あの巨大蟻(ジャイアントアント)討伐から帰ってきた直後だってのに、あれだけ俺から求めたのを忘れたのか?」

セレアは真っ赤になって耳を完全に垂れさせながら、また俺の唇を吸う。ヲーイ。そんな激しくキスされると、また復活するぞ。と言うか、もう手が勝手に柔らかい感触を伝えてきてるし。

「ご主人様・・・」

嬉しそうに俺が触りやすい位置に体を移動させるセレア。

「タカシ様っ。わ、私のは大きくないですけど・・」

リアは俺の手を取って当てさせる。無論、動かない手ではない。それを嬉しそうにされると、また復活するんですが。

「あ・・・」

セレアが何かを思い出したような顔をする。

「? どした?」

「いえ・・・もう1つ、ご主人様に見てもらいたい服があったのを思い出したんですけど・・・」

「あっ。」

どうやらリアもらしい。

「でも・・・離れたくないです・・まだ、もっと触れていてもらいたいです・・・・でも、見てもらいたいんです・・・・どうしたらいいんでしょう・・・」

「もう1人、私がいればいいのに・・・」

真剣な顔で悩むセレアとリア。

何?この可愛い生き物達。そんな事でここまで真剣な顔する?そんな可愛い事言われると、にやけ顔が元に戻らなくなるよ?いや、もうこれ以上ないくらいに緩み切った顔になってるだろうけど。

「じゃあ、着替える間の離れる時間の分は後で延長って事にして、見せてくれないか?もう1つの服を着た2人が見たい。」

「「はいっ。」」

嬉しそうな声をハモらせて、同時に抱き締めてくる。

「では、えと、少しだけお待ちいただけますか?」

「うん。着替え終わったら呼んでくれ。」

「「はいっ。」」

返事の後、名残惜しそうに離れて、浴室を出ていく。かっわいいなぁ!もう!!


少しして、セレアの呼ぶ声がしたから体を拭いて部屋に戻り、再びフリーズ。

「ど、どう、ですか?ご主人様。」

「変、じゃないですか?」

頬を赤くして、ベットの前に並び立つセレアとリア。


セレアは体の線がハッキリする黒のワンピース。ピッタリと体に張り付いていて、山頂部分の主張までハッキリしてる。しかも、胸元が大きく開いていて、谷間の威力が言葉にならない。さらに、銀髪と黒が互いに引き立てあっていて、妖艶な雰囲気まで出ている。


リアは、薄い紫のゆったりワンピース。しかし、薄いというのは服の色だけじゃなくて、生地まで明らかに薄い。透けてる。山頂部分は完全に透けているものの、他が絶妙な透け具合でエロすぎる。さらに、淡い緑の髪と袖から生える白い肌が透けた紫に引き立って、劣情に業火を注ぐ。


コメントする事もできず、頭の中の線が束で消失しました。




男って、こんなに早く回復ってしたっけ?それとも、俺って実は異常にタフガイだった?タフガイの使い方が絶対に違うけど。

んで、セレアにリア。ちょっとは怒っていいと思う。コメント無しに暴走された上に、新しい服がおもいっきり汚されたのに、やたらと嬉しそうにするんじゃない。暴走が加速して、覚醒するぞ。


間の小休憩で、2人が買ってくれた水蜜果(すいみつか)を食べた。見た目のインパクトはなかなかだったけど、食べてみたらメチャクチャ美味かった。甘い物が欲しいと言っていたのをセレアが覚えていてくれたらしい。それに、これを見つけてくれたのはリアで、見た目のインパクトが心配だったらしいけど、人気のある果物だから俺にも喜んでもらえるんじゃないかと、セレアに相談して選んでくれたって言うんだから、こんなに嬉しい事はない。なんで2人してこんなに健気で可愛いの?嬉し過ぎて、ますます止まらなくなるぞ?




結局、朝まで連戦してしまい、当然というか、勿論というか、依頼への出発は明日にして、今日もゆっくりする事にして眠りに落ちた。

んで、昼下がりに起きて食事をすませた後、再戦連戦。乾きやすい素材を使っているのか、寝る前に洗っておいた2着目の方の服が乾いたからと、また着てくれたのだ。と言うか、何故にそんなに嬉しそうにまた着る?メチャクチャ嬉しいけど。


しかし、この服は危険過ぎるっ。この2人がこの服を着た時の破壊力の前には、理性なんか欠片も役に立ちゃしねぇ。大体、俺の回復力は絶対におかしいと思う。まさか、これも何かのチート?まさかね~?

しかし、もしそうなら、素晴らし過ぎる!!!チート万歳!!!

リアが完全にデレました。それに伴って、セレアが可愛く張り合ったりするようにもなり、デレ度がさらにアップです。

ところで、主人公の回復力が異常なのは、実は戦闘の度に大活躍の【全能力向上】が原因です。この能力は身体能力全般だけでなく、全ての力を向上する能力なので、回復力まで向上させているのです。ただ、怪我をした事の無い主人公はそれに気付いていませんでしたが、戦闘以外で役に立ったようです。


では、これにて第三章 第四部の幕を下ろさせていただきます。最後までお付き合いいただいた皆様に感謝です。また次もお付き合いいただければ幸いです。


2016/4/22 本文の一部を修正しました。

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