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第二十一話 やばい 聞いてなかった

今回も短いっす。時間制限決めて書いてるから、短くなってしまう~。

 





 先日の聞き取りからあまり日が経っていなく、俺はちょっと仕事をした気分になっていたので、ここ数日ぼんやりと授業を聞き流していた。体質の問題もったのだがね。

 さ~て今日も1日が始まるぞ~。というまったりした気持ちでいる気満々の俺。

 だがしかし、この気持ちはホームルームに入ってきたメルティ先生の一言で吹き飛んだ。


「そろそろ課外活動の時期ですね。皆さん申請の準備は進めていますか?」


 …課外活動…申請…準備…。


 ?

 ?

 ?


 そうだ。こういう時は周りを見てみよう。あぁ、愛すべきクラスメイト達よ。君たちはきっと僕のように事態がつかめない顔をしているんだね。


 じっ


 はい違いました~。皆さんさも当然のような顔をしてらっしゃいました~。やべぇ…なんだったっけ。課外活動、どこかで誰かが親切丁寧に教えてくれたような気がしないでもないような気がする雰囲気を感じる。(めっちゃ曖昧やん)

 ここは適当に頷いておいて、後で頼れる人間に聞いてみよう。

 空気を読む。それは現代社会?を生きるものにおいて必須の能力である。

 俺は先生の方を見ながら素敵な笑顔で頷いて見せた。当然進めていますとも!(嘘


「そういえばハルト君。あなたは今回が初めての参加になると思いますが、何をしようとしてるのです?」


 アッー!

 俺の素敵な笑顔はマイナス方向への力を遺憾なく発揮してくれた。

 ち、ちくしょう。まずいぞ。ここで先生の心証を下げるのは調査をする上で、障害となりかねない。考えろ!考えるんだ!アキ・ハルト!…まずは時間稼ぎだ。


「そうですね。如何せん初めてですから、何にしようか悩んでいるところはありますね。」


 具体的な内容に全く触れないで、話をつなげるという高等テクニックを駆使する俺。だがしかし、それは丁寧すぎる言葉遣いという違和感を生み出す。

 口に出した後に「しくじったかっ!」という思いが頭をよぎるが、顔には微塵も出さない。これでもこっちはプロなんでね。あんま舐めないでもらいましょうか。(こんな所で使うなってのはナシで。)


「うんうん、悩むところだとは思いますよ。ふつう1人だけで参加するものでもないですからねぇ。」

「ですよねぇ、あはははは」


 なにぃ!1人じゃないだとぉぉ!

 我が話術により引きずり出された新たな情報は、俺に衝撃を与えるのに十分なものだった。くそっ、1人で片づけられる問題だったならよかった。それならまだ十分取り返しがつく。

 だが、他の人間にまで話が及ぶとなるとそれはもう事前に口裏を合わせておくしかない。

 今からじゃ無理だ。俺の封印されしスキルを駆使してもこの状況は好転しない。

 思えばここ最近、何かを友人たちに話された気がするが、程よい気温を醸し出す麗らかな気候の中、体質の問題からくる眠気と戦うのに必死だった俺は曖昧な返事しかしていなかったな。内容もよく覚えていない。

 もしかしたらあれが今回の課外授業の件だったのかもしれん。…もっと交友関係をしっかりしておけばよかったな。反省しろ俺。眠気に負けた俺、死ね!

 ちらりと教卓を見るとメルティ先生(40代、小太り、小柄)が「すべてわかってますよ。」という慈愛顔で俺を見つめている気がしてきた。まるで罪人に救いを与える聖母のようだ。

 もう…正直に言おうか…。

 確かにここで、「先生はどれがいいと思いますか?」などと聞いて、必要な情報を入手することは可能だ。だがしかし、今の俺のメンタルじゃそれを聞くことはできない…。


 よし、謝ろう!

 よくわからないで話を合わせてましたって言おう!

 そう心に決め、俺が口を開こうとすると


「ハルト君は、私たちと冒険者ギルドにいきます。」


 という赤髪の美しい救世主の声が聞こえた。







赤髪の救世主はもちろんあの人です

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