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俺は鬼に勝つ 06話

6話「ガキに負ける」


そして、二人は夕方までずっとPCを打っていた。


「カチカチカチ」

コウスケ「なかなか、今回のウイルス難しいな」

克「そうだろ、家で3日かけて作ったんだから」

コウスケ「そうなんだ、凄いじゃん」

克「凄いといえば、このウイルスだよ。また、強化したのか?」

コウスケ「少しウイルスの内容を変えただけだよ」

克「ホントかよ。前のウイルスと比べても今の方が難しいよ」

コウスケ「だって、克みたいに何個も作ったりしていないで1つにこだわっているからね」

克「そうだけど、今もウイルス退治しているけど3%から進まないよ」

コウスケ「そんなに、難しいかな?」

克「難しすぎる」


そんは、風に話しながら対決をしていたら校長がコンピューター室に入ってきた。


校長「何をしているんだね」

コウスケ「また、対決ですよ」

克「校長もしますか?」

校長「いや、やめておくよ」

コウスケ「そうですか」

克「もしかして、ここのPC使ってエロサイト開こうとしているのかな?」

校長「それは、しないよ。だって。校長室のPCでもエロサイト開けるようにしたから」

コウスケ・克「え?」

コウスケ「それは、ウイルス退治のソフトを壊したんですか?」

校長「いや、壊していないよ。ただ、少し外しただけだよ」

克「外した?あの、ウイルス退治ソフトから?」

校長「そうだけど、何か問題あるのかな?」

コウスケ「いえ、問題はありませんよ。どうやって、外したのか聞いて良いですか?」


コウスケと克は、PCを打つのをとめて校長の方を見た。


校長「いいけど、ショックで学校来ないとかだけはやめてくれよな」

コウスケ・克「はい。分かりました」

校長「そしたら、話すぞ」

コウスケ「はい、お願いします」

校長「確かに君達が作ったソフトは凄いけど1つ、抜けているんだよ」

コウスケ「それは、なんです?」

校長「君自身分かっていないのかな?」

コウスケ「すいません、分かりません。俺自身で分かる事は、最高のソフトだったしか分かりません」

校長「そうなのか。克君は分かるかな?」

克「うん~、ハッキリ分かりませんがいいですか言って」

校長「うん、言ってごらん」

克「確かに、ウイルス自体は凄いですけどウイルスのソフトを守るのが入っていないと思います。違いますか?」

校長「そうだ、克君あっているよ」

コウスケ「なに、克はきずいていたのか?」

克「いや、俺も今分かったんだよね」

コウスケ「今?そしたら、前まで分からなかったのか」

克「そうだよ。だから、今まで黙っていたけど今日で分かってきたから言ってみたんだ」

校長「そうなんだよね、君の作るウイルス退治はソフト自体を守る事ができないんだよ」

コウスケ「そうだなのか。だとしても、校長はウイルス退治の事は知らないはずではないですか」

校長「そうだよ、確かに前までは知らなかったよ」

コウスケ「前まで知らなかった人が、簡単に壊す事ができるほど壊しやすいのか?」

校長「そうだね。3分あれば簡単に壊せるよ。僕が作ってソフトなら」

コウスケ・克「ソフト?」

克「校長が自身でソフト作ったんですか?」

校長「うん、意外と簡単に作れたから作ったんだよね」

克「そしたら、今勝負しているウイルス壊すのやって見せてもらえませんか?」

コウスケ「俺も見たいです」

校長「いいよ」


校長は、簡単にOKして克の使っているPCの席に座った。


校長「そしたら、今からウイルスを壊すために作ったウイルスをUSBさすね」

コウスケ「はい、お願いします」


USBを、差し込んで数秒経過してPCに表示が出た。


克「おお、なんて数のウイルスを壊すソフトがあるんだ」

校長「こんなの、一部だよ。それに、このくらいなら君達二人でも作れるよ」

コウスケ「え、この数で一部だと。凄いですよ」

校長「さて、そろそろウイルスを壊すソフトが起動するから見てて」

克・コウスケ「はい」


PCに差し込んだ、USBの中にあるウイルス壊しのソフトが起動した。


克「マジかよ」

コウスケ「こんなに簡単に、壊されるなんて」

校長「まあ、そんなにショック受けなくっても大丈夫だよ」

コウスケ「そう言われましても、かなり自信があったのに簡単に壊して解いていく所みたらショックですよ」

校長「確かに、誰でも自信があるものを簡単に解いたりしたらショックかもしれないけど君達はここんな事でへこまないだろう」

コウスケ「そうだけど、少しへこみますよ」

克「あの、そのソフト貰う事はできませんか?」

校長「良いけど、何に使うんだ?」

克「校長が作ったソフト全部に勝てるソフトを作るためにです」

校長「おお、良いだろう君達二人だけにあげるよ」

克「ありがとうございます。ほら、コウスケもありがとうぐらい言えよ」

コウスケ「ありがとう」


この時の、俺の気持ちは

さすがに、欲しいとは思ったけど今は欲しくなかった

それは俺が、こんなガキに負けた事が一番のショックだったから。


校長「さて、渡す物も渡したし僕は帰るね」

克「はい、ありがとうございました」


そうして

コウスケは、人生初敗北を経験した。

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