Le chemin continue.5
【美咲point of view】
さて、買い物も終わったし、あとは…
ん?電話? あ!おばさま!
「はい、美咲です!おばさま どうしたんですか?
…はい!今から行けます!…はい、はい!わかりました」
わぁ!おばさまに会えるーうれしいっ
【喫茶店】
ここだよね、えーっと…
「あ!おばさま!」
<美咲!こっちこっち!>
「こちらの方に用事でも?」
<そうよー!"娘"に会いに来たの!>
「ふふ うれしい♪」
<さっき光から連絡がきて美咲が休みで家にいるって優弥から聞いたっていうからー来ちゃった!>
「なかなか合わないですもんねぇ、お休み」
<そうねーそれでね?いいこと考えたんだけど>
「なんです?」
おばさまの店舗の電気設備の工事があって、
その時に、原田のおじさまに私の店舗はいつ?って確認したら半年以内かな?って言われたそうで…
結婚式をその日に合わせたらいいんじゃないかって提案してくれたの!
「おばさまぁ…教えてくれてどうもありがとう!」
<今日はせっかくの娘との休みなんだから、お昼も付き合いなさいね!>
「はぁい!」
そっかぁ、お店が休みなら…
優弥さんに聞いてみよっと!
【優弥point of view】
『ただいまー』
「おかえりなさいっ 優弥さん!」
「オムライス、あと卵だけふわっとさせちゃうから、手を洗って来てくださーい」
『はーい!』
『いただきますっ』/「いただきまーす」
『うまーっ』
「よかったぁ」
『あ、そうだ 朝、社長にお会いしたんだ』
「聞きましたーおばさまが会いに来てくれたの!」
『凛さんが?元気だった?』
「えぇ!とっておきのお話しを聞いたの」
さっきの結婚式の提案の話をした
『おぉ!そうしたら休みを取らなくてもいいな!』
「はい!」
『明日、さっそく課長に日程とか聞いてみるよ!』
「うん!」
『あ!そうそう 社長も見たがってたぞー美咲の花嫁姿』
「ありがたいなぁ、みんなが見守ってくれていて」
『本当に 俺、家族が一気にたくさん増えたみたいでうれしくてさ』
「優弥さん…そう言ってくれると私もうれしい」
片付けもお風呂もあがって、髪を乾かし合って…
遅くならないうちに休むことにした
なにこの幸せな日々…本当にありがたいよ
【本社 人事課】
『おはようございます 原田課長、少しお時間よろしいでしょうか?』
❴おはよう ん?どうかしたの?❵
『あの、〇〇店の工事の件なんですが…』
❴日にちが知りたいのかな?❵
『はい!教えていただくことは可能でしょうか』
❴もちろんだよ 3ヶ月後の7月5日から3日間だよ❵
『七夕ですか…予約取れるかな…』
❴ん?旅行でも行くのかい?❵
『あ、式を挙げたくて…』
❴おぉ、ついに挙げるのか…それじゃ、グループ会社のブライダル部門に相談したらどうだい?❵
『あ!何年か前にできたっていう』
❴うん チャペルも内容も人気だとか…❵
『美咲に話して相談してみます!』
❴決まったら教えてくれよ?楽しみにしてるよ!❵
『はい、ありがとうございます では店舗回り行ってきます!』
❴気をつけて行ってくるんだよー❵
良かった…これであとは予約が取れれば…
あと3ヶ月しかないけど…大丈夫かな…
【事務所前】
『だーれだ!?』
「え?優弥さん!?どうしたの!?」
『俺がこの店の店舗回りすることになったんだー』
「ほんと!?うれしい!あっ…牧野チーフですか?
柴田チーフですか?」
『うん、牧野チーフはいるかな?』
「はい、お部屋にいらっしゃると思います ご案内しますか? ふふ」
『お願いしようかなぁ なんて 行ってくるよ』
「はい!いってらっしゃい」
…タイミング良く会えてよかった
『牧野、いるかー?』
[お!?藤田ーって奥さんもいるから紛らわしいな 優弥って呼ぶわ]
『なんかすまんな これ、資料な 7月の工事の件もまとめて書いてあるから 店長と擦り合わせしといてくれ』
[わかったーそれで?どうなんだよ 新婚生活は]
『うまくいってるよー』
[そうかそうか 奥さん可愛いから心配だろー]
『そりゃそうだよ』
「まぁ、柴田さんが睨みきかせてるからな
安心してていいぞ」
『助かるなぁ 柴田さん面倒見いいから
あ、じゃあそろそろ行くよ またなー』
[じゃあな、優弥 お疲れー]
美咲いるかなー?あの倉庫かな
『…あ、いたいた』
「優弥さん、もう次のお店に?」
『うん、行ってくるよ あ、そうだ グループ会社にブライダル部門があるの知ってたか?』
「えぇ、チャペルが素敵なの」
『そうか!そこに、相談したらどうかって課長が
日にち、7月の5、6、7日だから』
「日にち決まってたんですね!じゃあ、仕事終わったら行きましょうか」
『うん、迎えに来るから 待ってて』
「はーい 気をつけてね!」
『うん!またあとでー』
よーし!じゃあ、早く回って本社に帰って
定時までに仕事終わらせるぞー!
【駅前】
『美咲 おまたせーブライダル部門、◯▲駅だから、電車で行くよー」
「はーい!」
電車に乗ってブライダル部門へ
綺麗なチャペルが見える
7月6日の日曜日でしたら大安でお日にちもよく、
予約も空いておりますが…いかがなさいますか?
とのことで即決してしまった
その後、うっとりしているお姫さまとチャペルの
見学と打ち合わせの予約をして、帰ってきた
空いててよかったぁ…無理かと思ったもん
「ドレスの試着とか楽しみ♪」
『ほんとだね 絶対綺麗だもん!』
「もぉ…優弥さんだって絶対かっこいいから…あんまりみんなに見せたくないなぁ…」
『えー?なんでよー
あ!お父さんたちに話しておかないと』
「えぇ!」
『ここからなら近いし、お邪魔しちゃおうか』
「はい!」
【北村家】
〈おかえりー2人とも〉/《おかえりなさい》
『ただいま帰りました 突然すみません』
「今ね、式の予約に行ってきたのー!」
〈なに!決めたのか いつにしたんだ?〉
「7月6日よ」
《よく予約取れたわねぇ》
「原田のおじさまの紹介でブライダル部門に行ってきたの」
〈あー、最近人気の〉
『まさか取れると思ってなかったので驚きました』
〈良かったなぁ、2人とも〉
《本当に…楽しみねぇ!》
「うん!界人にも伝えなきゃ!」
《そろそろ帰ってくるんじゃないかしら?》
「ほんと?」
〈今日は早いって言ってたよな〉
〔ただいまー〕
「界人、おかえり」
〔美咲きてたのー?〕
『おかえり 界人くん』
〔兄さん、ただいまぁ 今日は何の報告かなぁ?〕
「式の日取りが決まったのー」
〔お!いついつ?〕
ご飯をごちそうになり、
その後もみんなで盛り上がった
【結婚式 当日 美咲point of view】
夢にまで見た…結婚式
私のとなりには、大好きな旦那さまがいてくれて
大好きな人たちが祝福してくれて
とても幸せです
ただ…パパとバージンロードを歩いて目の前に立っていた優弥さんが振り返った途端に…
女性たちの黄色い悲鳴が…
優弥さんがサプライズでコンタクトをつけてきたの…
だからだめって言ったのに…
【優弥point of view】
…何が起こった!?
ただコンタクトにしただけなんだが…
となりのお姫さまが涙目になっていく
それでも見に来てくれた人たちのために笑顔を作っている…
やってしまった…
眼鏡を取ってもらおうと
お付きの人に言いかけたんだけど…
「いいですから…そのままいきましょう」
『ごめん…』
祝福してくれる人たちに囲まれて
とても素敵な式になった
披露宴ではなく、カジュアルなドレスに着替えて
レストランを貸し切って食事会をすることにした
ご祝儀を受け取らないためだ
美咲が、この式は今まで見守ってくれてた人たちに対する恩返しのためにしたいと言ったから
みなさん、最後まで楽しそうに過ごしてくれていて
とても良かった
「優弥さーん お店の方たちにご挨拶して私たちも帰りましょう」
『あ、うん 今行く』
ご挨拶とみなさんのお見送りが終わって、
着替えを済ませた俺たちは家に向かっていた
『美咲…さっきはごめんね』
「いえ 気にしないでください 私、ヤキモチ妬いちゃいました ごめんなさい」
笑ってそう言う美咲を見て、
…"絶対にだめです!"の意味がやっとわかったんだ
何回も言われてたのに…
美咲のための結婚式だったのに…
家について、一緒にお風呂に入った
それから、ソファで座ってくつろいでたんだけど
美咲がうとうとしている
ベッドに移動して話してたんだけど
『疲れた?』
「ううん…幸せだったぁ…
タキシードの優弥さん、本当にかっこよかったぁ…
ヤキモチなんてどうでもよくなっちゃいました」
『俺も幸せだよ ありがとう
美咲もとても綺麗だったよ まぁ、美咲はいつもなんだけど』
最後まで聞いてるか聞いてないかわからなかったけど、美咲が寝息を立て始めた
幸せだなぁ…こうして美咲の寝顔も見られて
でもこれからは人前で絶対に眼鏡は外さないと心に決めた
【半年後】
『美咲ー?どうした?』
「なんだか、体調がよくなくて…」
『風邪か?』
「ううん…なんだろう、少し気持ちが悪いの…」
『ねぇ…おめでたってことない?』
「あ…今月というかしばらく来てない…」
『病院行こう 俺休み取るから』
「そんな、私1人で大丈夫よ…?」
『俺も行く 心配で手につかないから』
「うん、ありがとう…」
俺はすぐに、会社に連絡して休みを取った
課長はすぐに休んでいいと言ってくれた
あー緊張する…待ち時間、結構長いんだな…
結果は…7週目に入ったところということだった
…2ヶ月かぁ エコー写真も見せてもらって不思議な気持ちになった
「優弥さん…」
『やったな!美咲!』
「うんっ!うれしい…」
『一応、ご両親と店にだけ報告するか?安定期に入るまでは体調に気をつけないといけないからな』
「うん、そうする…」
『今は大丈夫か?』
「大丈夫よ、ありがとう」
『よかった タクシーで帰ろうか』
「大丈夫よー電車で帰りましょ」
『そ、そうか?無理しないでくれよ?』
「えぇ、わかっていますから」
今日は平日のため、みんな仕事だから
次の土曜日にご実家に行くことにした
昼には帰ってこられたので、買い物だけ済ませて
美咲にはゆっくりしててもらおうと思ってたのだが…
『美咲ー座っててくれよー』
「先生は無理はだめだけど、普段通りでいいとおっしゃってたもの!それに…安心したら体調も良くなってきたし!」
『そ、そうか…俺もやるから、一緒に頑張っていこうな』
「はい!」
夕方、お父さんとお母さんがうちに来てくれた
課長から連絡があったようだ
妊娠したと話したら安心してすぐに帰ってしまったけど…
『明日、1回本社に行ってから店に顔出すよ その時に店長に報告しようか』
「はーい わかりました!」
『子どもかぁ…男の子かな?女の子かなぁ?』
「わかるのはまだまだ先ですねぇ」
『教えてもらわないことにしよっか!』
「そうですね!元気に生まれてきてくれれば、
どちらでもいいですし」
『うん!名前も考えたいけど、顔を見て決めようか!』
「あ、それ素敵ですね!それにしても…不思議ですよねぇ」
『ん?』
「お腹の中で10ヶ月くらい育てるなんて」
『本当だよな 神秘的というか』
「ママが食べづわりってことは、食べ過ぎたら太っちゃいますよね…私、つわり軽いといいなぁ」
『体重管理も結構厳しそうだったよな…』
「えぇ…ラーメンもしばらくはおあづけでしょうか
それでも、うれしいから乗りきれますけど!」
『栄養たくさん摂らないとな!元気に生まれてきてくれよー!』
俺は暇さえあれば美咲のお腹をさすりながら、
君に話しかけていた
胎教にいい?らしいクラシックの音楽をかけたり…
ママが君をお腹の中で育ててる間、俺、代わって
あげられないからさ
できることは何でもやろうと思った
ママに負担がかからないように、それでも
君を迎えるための準備は楽しいことばかりで
パパもママも待ち切れなかったよ
7ヶ月が過ぎた頃、先生が思わず
立派なのついてるぞ!って言ったもんだから、
思わずママと笑っちゃったんだ
男の子かぁ…
歩くようになったら一緒にキャッチボールとかサッカーとかしてさ
20歳超えたら一緒に酒とか飲めるんだろうなぁ
俺はあんまり飲めないけど…
最初にどのくらい飲めるか確認してやらないとなー
そんなことをずっと考えていたんだ
本当にあっという間の38週だった
【3年後】
「はるとー!まちなさぁい」
『よし、パパが捕まえてやるぞー…あっ』
「もう!優弥さん!」
すっかり走り回るようになった我が子
遥斗はおじいちゃんの家に行くのが待ちきれずに
ドアに向かって走りだしていた
(鍵は閉まっている)
はやくーじぃじのとこいくー
「いまからいくからーもぉ」
『はるとーじぃじとばぁばにおみやげもったか?』
うん!これー
「ふふ さ、おそとにでるから、パパのてをはなしちゃだめよ」
はーい!
『よし、いこうか』
電車に乗って北村家へ
今日は月1恒例のお食事会の日だ
お食事会には界人くん、原田課長や紬さん、
平澤部長と桜さん、娘さんの瑠花さんも来ていた
毎回賑やかで、遥斗を可愛がってもらってありがたい
お父さんとお母さんは遥斗から絵をもらって目尻が下がりっぱなしだ
界人くんを筆頭に若いじぃじとばぁばが、たくさん遊んでくれて遥斗もよろこんでいる
この家族の中に入れて、とても幸せだ
『みなさんにご報告が…』
「2人目を授かりました!」
みなさん、本当によろこんでくれていて
俺も美咲もとてもうれしかった!
〔えー!僕からも報告があります!
結婚することになりました!今から奥さんを紹介するね〕
今から…?誰か来るの…?って、
みんな???ってなってたんだけど…
界人くんの奥さん…平澤部長の娘さんの瑠花さんじゃないか!
「界人!おめでとう!
瑠花ちゃん!界人のことよろしくお願いします!」
(瑠花)美咲ちゃん、ありがとう!これからはお姉ちゃんね!よろしくお願いします♪
すごいことになったぞ…
お父さんの仲良し4人組の同期3人が、
親戚になっちゃったのか…
縁ってすごいんだなぁ…
【洋平point of view】
(裕貴)なぁ、界人と瑠花ちゃんのこと気づいてたか?
(桜)全然…あの子たちもやるわね 瑠花からも何も聞いてないわよね、裕貴
(裕貴)桜も聞いてなかったのか 界人と仕事中もそんな話したことないしなー
❴俺は聞いてたよ 坊っちゃんから❵
〈なにーっ!?〉
❴たまに本社で会った時にちょこっとねー
瑠花ちゃんと3人で食事に行ったりさ…❵
(桜)やっぱり拓真だと安心して話せるのかしら
(裕貴)あー…だなぁ…
〈拓真は昔からそういうポジションだったもんな
それにしても…すっかり俺たちも腐れ縁だなー〉
❴こんなに縁が続くなんて思ってなかったからうれしいよ❵
(裕貴)本当だよなー 30年以上だもんな
【唯point of view】
(紬)ねぇ、ゆい、たっくんたちの縁すごくない!?
《ほんと…こんなことあるの!?って思った!》
(紬)わたしたちも仲良いとは思ってたけど、さ?
《うん!洋平さんたちに負けてられないよ!》
(紬)ほんとほんと!ね!また近々食事行こうよ!
《行こ!ほら、この間臨時休業で行けなかったランチも行こうよ!》
(紬)いいね!楽しみにしてる!あ…ゆいのこと独りじめし過ぎたら 洋平さん、ヤキモチ妬くかな?
《もぉ…大丈夫だよ!…きっと…たぶん…》
(紬)凛さんも誘っちゃおうよ!光さんと洋平さんのダブルでヤキモチ妬かせちゃお!
《紬ちゃんったらー!でも楽しそう…ふふ》
【界人point of view】
〔瑠花、みんなびっくりしてたねー〕
(瑠花)うん!緊張したぁ…
でもみんな祝福してくれてよかったよね❩
〔ほんとにね 僕たちも早く子ども作ろ?〕
(瑠花)遥斗ちゃん見てると欲しくなっちゃうー!
〔そうなんだよ 姉さんたちに負けないくらい可愛い子だよ、瑠花の子なら〕
(瑠花)そうかな!?…界人、幸せになろうね!
〔うん、もちろん!〕
【美咲point of view】
『体調は大丈夫か?美咲』
「うん!大丈夫よー
それにしても界人が結婚かぁ」
『おめでたいことが続いたなぁ』
「うん!瑠花ちゃんなら安心!」
『小さい頃はよく会ってたんだっけ?』
「そうそう しばらく会ってなかったのだけれど、高校でまた再会したの 瑠花ちゃん、私たちの2つ下なんだけど、また仲良くなってね 私は働き始めちゃったけど、界人と同じ大学目指すって聞いたときは、何かあるって思ってたけど」
『そうなんだ なかなか濃い縁だよな』
「ほんとー原田のおじさまからたまにお話しは聞いてたけど、パパたち本当に仲がいいのよね
ママも同期の紬さんとずっと仲良しだしー」
『うらやましいなー俺、同期は牧野としか仲良くしてこなかったからなー』
「私も…北村姓を隠してたから…もっと友だちを作りたかったけどね こうなると」
『まぁ、これからでも作れるよ 柴田さんや山口さんのようにさ』
「うんっ!」
そう、まだまだ私たちの人生は続くんだもの
焦ることはないよね
優弥さんと遥斗と次生まれてくるこの子と
これからもずっと…
タイトル〘Le chemin continue.〙
訳:道はつづく
Notre histoire.後日譚 Fin...
こちらの記事はnote様で同一名義にて投稿しております。
再編集して投稿しております。




