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透明なうた  作者: 檸檬
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透明な春

【短歌十首】


花一輪の歌をあなたの枕元にさずけたく山を登る



風受けて掬われし顔を上げ向こうには峰、背後には海、



無言の背中追いかけ進む山頂の青



海の地平に白き息のかすみ広がるあれは春霞なのか



ケンカをし、山へ逃げ、なおも、息づき生きるように山にいるあなた



山林の緑がほのかに笑う下り道、吾の膝も笑う



カップルの山登り、、はしゃぐ声は春めいて

鳥の喉、潤し空



山頂で飲むポットのコーヒーをきみと半分するカップの温もり



満月の夜にパーフェクトだね、きみのサヨナラ



せめて最後はキスをして抱きしめてほしかった



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