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そんなバカな(仮)  作者: テコテコ八宝蛸
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虚無の世界

初めが悠長すぎるような気もしますが、ぜひ読んでください。あと3話…いや、4話くらいでやっと書きたいことが書けるようになるはず…!

目が覚めた。


………いや、意識が覚醒したというのが正しいか。目が覚めるためには視覚が無くてはならない。味覚も触覚も聴覚も視覚も人間どころか多くの生物にあるべき全ての感覚が無い。視覚すら無い。由々しき事態だ。こういうときこそ冷静にだ。焦っては事を仕損じる。素数を数えるんだ。1、3、5、7、……4993、4999。

よし、落ち着いた。まず記憶の確認だ。私、いやそもそも一人称は私でいいのか?自身の性別すらあやふやだ。確認以前の問題である。自分の名前も出身も年齢も昨日何を食べたのか(そもそも食べたのか?)すらも分からない。アイデンティティと言えるものが一切ない。自分の属性が男なのか、女なのか、子供か、大人か、何も分からない。もしかしたらそのどれでもないかもしれない。そもそも私は人類なのか?

自分は何者なのだろうか。五感がないどころか思い出もない。日本語で思考できているので日本語が第一言語だと思われるし、ある程度の語彙や知識もあるのだと思われる。しかし、その知識というのも穴が多い。自分は人間かどうか自問したとき、自分の中に明確な人間のイメージができ無かった。人間に目が、足が、手があるのを知っている。心臓や脳が大切なのも分かる。しかし、イメージできなかったり、できても現実味が無いように感じる。本で学んだ知識と言うか、人伝で聞いた話に臨場感を持たせられないような「経験」の欠如を感じる。そもそも自分はいきなりこの空間に連れてこられたとなんとなく思っていたが、本当に意識が覚醒する前から存在していたのか?突然発生したのかもしれないし、そもそも…………………………………………………

▽▽▽

……あれからどれくらい経ったのだろうか。少なくとも秒数を数え続けていたことがあるから一年は経っているはずだ。あれから自身の一人称は「私」とすることにした。何度か自分が何なのか分からなくなって狂ったのでその対策の一環である。初めは自身にどんな記憶があるのかを思い出していた私だが、メモすることもできない以上、限界があった。それからここがどこなのかをひたすら考えた。いつか助けが来るはずなんて思ったり、私は今、脳だけとか、本当は自分の知っている世界なんて存在せず、全ては私の妄想なんじゃないかとも思った。脳内しりとりや、脳内ジャンケンをしたのも良い思い出だろう。今は絶対に広い空や広大な山々、鳥や犬や虫、夜間も光り輝くビル群だって存在しているはずだと思っている(こんなに面白いものを個人の妄想程度で考えつくはずがないし、何よりわくわくしない)。そしていつか絶対に自分の目で、耳で、鼻で、肌で感じてやると思っている。達成の目処は経たないが、それが私の目標である。

皆さんはこんなところで目が覚めたらどうしますかね?ぜひコメントお願いします(設定は確認したのですが、コメントできるようにはなってますよね?)。

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