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虹の輝く頃

作者:丸山梓
 対人恐怖症ぎみの成瑠美には、子供のころから夢があった。それは、パティシエになっていつか自分の店をもつこと。両親の反対や資金のやり繰りなどの困難を経て、兄、理の協力を得ながら、成瑠美は自分の夢を現実化させていく。
 本屋で出会った謎の女性、曽野子は、夢を追いかけながらも自信が持てない成瑠美を励ます。
 成瑠美には、長く交際を続けていた彼氏、悠司がいた。悠司は兄の親友でもあった。さっぱりした性格の悠司は、今勤めている自動車整備工場の工場長になったら結婚しようと、成瑠美にプロポーズする。しかし、成瑠美のパティスリー開業には全く興味のない様子の悠司に成瑠美は別れを覚悟する。
 ある日、ひょんなことから成瑠美は、自分が母と血がつながってないことを知ってしまう。兄も母の連れ子であり、成瑠美とは血が繋がっていなかった。今まで家族のなかで一番信頼していたのが、理だっただけに大きなショックを受ける成瑠美。
 紆余曲折を経て、成瑠美は無事パティスリーをオープン。その前日に訪れた実母、陽子が開業した菓子店を訪問した成瑠美はそこで、曽野子と再会する。曽野子は、陽子の妹でその店の経営者だった。
 最初こそ順調な滑り出しだった成瑠美のパティスリーだったが、徐々に客足が途絶え、赤字寸前の状態に陥る。なんとかお客を呼び戻すため、新商品の開発に励む成瑠美。だが、いまいち成果が上がらない。そんなとき、曽野子が、成瑠美のお店を訪ねてくる。二人でアイディアを出し合ううちに、すっかり意気投合する二人。曽野子のおかげで無事に商品化に成功。店は再び繁盛する。
 そんな折、曽野子から曽野子の店の跡継ぎにならないかと打診がある。後を継ぐことと協力者、理の間で成瑠美の心は揺れる。かつての陽子が暮らした曽野子の実家を訪れ、いかに自分が陽子に愛されていたか知った成瑠美はついに、曽野子の店を受け継ぐことを決意するのだった。
 
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