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聖女の安心ヘルメット

時間軸は3章

縫い縫いアウローラ「できたわ」

アンナ&ヒュプシュ「「かっわいぃ…!」」

アウローラ「うふふ。アンナの図案どおりよ。楽しかったわ」


アンナ「描いたのが刺しゅうになるってすんごい感動ぅ…気合入るぅ。あたしも魅せねば。ほい、ヒロイン固有技(ならでは)「強化」! どうだろ?」


<みんなでつついて確認。飛び交う疑問符>


アンナ「よく分からん。プロに聞くか。レルムさん、試してみてくんない」


<軽く叩いてみるレルム>


レルム「触るとふかふかだが、力を込めると硬い。まるで濃い水溶き片栗粉を叩いているような感触だな」


アウローラ「良い音ね」


レルム「な。違和感すごい。布と綿から出る音じゃない。どうなってるんだ?」


ヒュプシュ「中に木が入ってるよー」


アンナ「芯材つーか外殻つーか内側パーツ3層構造なんよ。木材(バルサ)にかけた「強化」の具合どう? ちゃんと帽体(シェル)になってる?」


またしても何も知らなかったレルム「なるほど、保護帽(ヘルメット)。…うん。かなり良いと思う。さすが」


ドヤァアンナ「イエイ☆

 あとは肝心のライナーとハンモック。ヒュプシュ、体調どお? 仕上げイケる?」


ヒュプシュ「任せて! 衝撃吸(ゴッチンなしなし)収魔法(やわらかメッ)! えい!」


メロりアンナ「呪文センス最高(マジかんわいい)。たまにしか聞けないレア感たまらん。マジご褒美。ガチ天使」


メロりアウローラ「ほっこりするのよねぇ」


一所懸命ヒュプシュ「えい! えい! よし、イイ感じ!

 これで衝撃(イタイ)きたらお手々とおみ足がベルトになるよ! 頭部固定する(しがみついてかばう)し、なんかね、この上衣(ロングコート)が首も保護し(まもっ)てくれるみたいだよー!」


ハイタッチ要求アンナ「うん、そこはおいちゃんの狙いどおり。よっしゃ! と、いうことは〜?」

両手(もろて)で応えるアウローラ&ヒュプシュ「「完成(かんせーい)!」」


念のためかぶり心地を試してみる3人娘「「「かーわーいーいー!」」」キャッキャッ


デレデレルム「アウローラかわいい(これアレイン閣下が見たらよろこびそうだな)」


アンナ「レルムさん、多分だけど内なる声のほうを発声しちゃってるよ。なんて?」


レルム「はっ。いや…アレインさんが見たらホッコリするだろうな、と」


アンナ「正解(だろうね)。最近ちょい物騒ぎみじゃん?

 おいちゃんもなにかしら感じてるのかな、コレ作るの相談したら、前のめりで賛成してくれてさ。

 実は内側パーツの構造、おいちゃんデザイン。魔法付与の素材キットくれたから、実際あたし組み立てただけなんだよね」


真顔レルム「…閣下が?」


察するアンナ「ね。おいちゃん先見の明あるからなぁ…なーにが起きるやら。ちょい怖いけど、ま、やるしかないっしょ」


レルム「そうだな」




<皆で祈祷練習中のWヴィルヘルミナに会いに行く>


アンナ「おつかれー。今って声かけて大丈夫そ? 良かった。ちょい渡したい物があってさ」


<キョトンするWヴィルヘルミナにお披露目>


Wヴィルヘルミナ「「!!」」


アンナ「おいちゃんぬいぐるみ帽子(ウシャンカ)だよ。本物のおいちゃん忙しくなったからね。まだしばらく帽子やれそうにないみたいだからさ。

 被ってると落ち着くって言ってたでしょ。これはどうよ?」


アウローラ「ぜひ試してみてください。こちらが黒衣の紳士、こちらは白衣の聖人です」


ヒュプシュ「どっちにするー?」


狼狽ヴィルヘルミナ「ど…っ?! そんな…しゅ…修道女ごときに…こんな…ステキな…」

狼狽ヴィルヘルミナ「…、…っ、…はわわ…っ…はわ…っ…」(語尾ハート)


あてられアンナ「うーん予想を超える色気(ドピンク)。輝いてるね。ラメ入りピンクっつーか、もはや蛍光ピンク。ミラーボールみを感じる」


あてられアウローラ「キラキラ。眩しいわ。凄く喜んでもらえたみたい。

 どうぞ受け取ってください、レディ・ヴィルヘルミナ」


嬉しすぎて声がうわずるWヴィルヘルミナ「「?! …あ…あ…」」


ヒュプシュ「絶対に似合うと思う! 被った姿が見たいよー! ダメ?」


混乱のまま首を振るWヴィルヘルミナ「「!!」」


ヒュプシュ「? 上下左右に振ってる…どっちの意味? あ。どっちも可愛いから迷うんだね! 分かる! けど、どっちもミナ姉さまのだよー! 選んでー!」


無表情(ほっぺまっか)ヴィルヘルミナ「「…こ…、こっち…!」」


<それぞれ違うほうを指さす>


アンナ「よっしバラけた。やはり好み違ったな。計算通り(しめしめ)…!」


ヒュプシュ「! アンナがまた悪い顔! よく分かんないけど楽しそう! あたしも嬉しい! あ。ミナ姉さまも嬉しそう! いっぱい嬉しい!」


アウローラ「はい、どうぞ」


恐る恐るかぶるWヴィルヘルミナ「「…!」」(語尾ハート)


3人娘「「「かーわーいーいー!!」」」キャッキャッ

アレイン「結論として、イマジナリーフレンド兼、頭部用防具である。というのも、ヴィルヘルミナ嬢にとって(略)本来ドゥドゥが担う(略)必要かどうかは一律に年齢だけで判断するものではなく(略)なによりレディの頭に乗せるものならば(略)もっとも重視すべきはやはり(略)。その点、魔法付与を前提とすれ(略)。軟木のデメリ(略)ダイラタント流体(略)ヴィルヘルミナ嬢って気絶しがちだから前からこんなんあったらいいなって思ってて(略)ていうか最近気づいたんだけど機械人種ってみため玩具(こう)だけど人間だし、良い歳した僕が妙齢のレディの頭に腹ばいで乗るのはいかがなものかなって。だってなんか…なんとなく…分かんないけどカッコ悪くない? いや僕は帽子が通常形態だから被ってもらうのは本来の役割であって、全然うしろめたくなる必要まったくないんだけども、ただね、冷静に客観的に文面だけでよくよく考えるとレディの頭でダラケる僕ってもしかして凄くダメオジの(略)」※治療効果

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