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女心がわからない  作者: 伐 飛鳥
彩女編
4/19

勝利条件

4話「勝利条件」の加筆修正が終わりました!

風邪引いて寝込んでいたので時間の有効活用です(大汗)


加筆修正がテンプレ化してますが…少しは良くなっていると思います(苦笑)

では、どうぞ!


今日も、いつも通りコミホにミッフィーの野菜ジュースを買いに売店行くついでに…あくまでも、ついでに青髪の子がコミホに居るか確認をする。傍目から見ればただの怪しいヤツ?の様な気もするが気が付くと日課が一つ増えていた。

多分男て、そういう些細な出来事の積み重ねが気が付かないうちに大きくなっていき、気が付くと恋をしてるてパターンが多いと思う。俺の場合は、特にそれが多いと今更ながらに感じた。恋をするキッカケは以外と、そこら中に散らばっている。あとはその恋に何時いつ気が付くかだけの問題だ。殆どの場合が気が付かずに通り過ぎてしまう。確かに恋と呼ぶには早いかもしれないけど、その恋のキッカケは案外近くにあるかもよ?たまには立ち止まって周囲を眺めて見ると新たな発見があったりしてね!


その日も、いつも通りミッフィーを買いにコミホの売店に行くと、青髪の子の近くで数人の女の子達が周りに聞こえる?聞かせる?様に会話をしていた。



「あの髪何考えて、あの色にしてんだろ〜ね」


「さあ?知らないけど、朝から辛気臭い姿を見るとコッチまで辛気臭くなるから辞めて欲しいよね」


「だいたい何で、あんな髪の女が淑女にいるの?ただでさえ男がいるてだけで、品位が下がってるていうのに…」



どうやら、青髪の子に聞こえる様に会話している様だった。ついでに、男である俺に向かっても言ってるのかな?どうでもイイけど、あれは24Kきんどもか?メンドクサイな…

多分会話から想像するに、エスカレーター方式で淑女大学に入って来た女の子達なんだと思う。

淑女は、女子中、女子高、女子大、女子短期大の構成で成り立っていたが、二年前大学のみ共学になった為に、エスカレーター組からしたら面白くないのだろう。

因みに淑女には昔から、女子中から入学してる女の子を24Kきん、女子高から入学した女の子を18Kきん、大学から入学した女の子はメッキと呼ばれている。そして男が入学する様になってから新しく付いた名称がある。それは男=錆びor腐蝕だそうだ…何とも酷い差別だ!でも、例外は何処にでもある。お金持ちorイケメンだ…そいつらは、プラチナと呼ばれたり、シルバーだったりする。プラチナとシルバーてかなりランクが違うと思うが…多分お金持ちでイケメンがプラチナなんだろう。錆びや腐蝕も酷いが、シルバーはシルバーで微妙だな…彼等は彼等なりの苦悩があるんだろう多分…大っぴらに使われる事はないが、知ってるヤツは知っている隠語てやつだ。こんな小さな大学のコミュニティでさえ差別が出るんだから、人種差別を無くすのは本当に難しいんだろうね。

…閑話休題



「しかも陽当たりの良い場所に居るせいで、私達が座れないし!」


「本当!ありえないよね!」


「どっか別の所に行ってくれないかな〜」



また目撃しちゃったよイジメの現場…この前の女の子達とは、また違う集団みたいだけど24Kの集団か…本当に、こういう外堀埋める様なイジメが好きだよね。本当怖いわ〜!この女の子達だってしゃべらなければ、間違いなく可愛いと思うのに…

淑女に来てから、こんな場面を目撃する機会が増えてチョット…いやカナリ女の子に対してのイメージが絶賛下降中です。

大体私達が座れないて…

えっ!?席いっぱい空いてるよ?全然人いないし!?昼飯時ならまだしも…大体コミホそんなに小さくないし!

裏事情的なモノを少し知っているので、いつも通りとしか思わないが、何も知らない人間からしたら

本当に、ここの女の子達は、不思議なキレ方する子が多い様にしか写らないんだろうね。

知らぬが仏とは、まさにこの事なのかな?



「何かああいう私は不幸です。みたいな雰囲気を出してるの見てると腹立つのよね」


「分かる〜無いよね〜」


俺はミッフィーを買いながら、コミホに響く笑い声を少々イライラした気分で聞いていた。


「アホくさ…」



黙ってれば間違いなく可愛い女の子達なのに…余りにも無神経な笑いにイライラが抑えきれず女の子達の横を通り過ぎる時に、本人達だけに聞こえるトーンで悪態をつきコミホの出入口に向かった。



「はぁ?」


「何あいつ?」


「紳士気取り?」




「……………」



後ろで女の子達が何か言っていたが、気にせず無視をしてコミホを後にした。

所詮大学生とは言っても、人間として成長しているかは別の話しの様だ。

だいたい大学生にもなってイジメて!?そう考えるのは俺だけなのだろか?

これが男なら多分…最初は興味を持つかもしれないけど、最終的にどうでもいい存在になり関わらないと思う。

だって、めんどくさいから…


でも、女て本当にネチネチしてるよね?

嫌いなら関わらなければいいのに、何で関わろうとするんだろ?

笑いながら相手の悪口言って、その悪口を言っている相手に無視されるとキレる。

男の俺にはよく解らない…女て怖いね!

しかし、こういう光景を何回も目撃すると…応援したくなるよね?

俺だけかもしれないけど、何か…頑張れ〜!てさ。


翌日もミッフィーを買いにコミホに行くと、青髪の子はコミホのいつもの席に座り何事もなかったかの様に過ごしていた。

どれだけ周りが何か言っても変えない、変わらない姿勢が俺にはかっこよく映った。

自分の中にある信念を曲げない

貫き通す姿に、気が付くと俺は青髪の子の事を好きになっていた。


とはいえ、青髪の子にいきなり声をかけられるほど残念ながら勝負師ではなかったし、また自分の感情が同情から来ている様な気もしたので、そんな気持ちで近づけば冷やかしと思われ彼女に嫌われる事間違い無い!と思い二郎ちゃんや山さんに相談したのである。


その結果、一度青髪の子がどんな子か確認したい。という話しになり、冒頭に戻る訳である。



「瞬あの子か?」


「二郎ちゃんも、見た事あるやろ?可愛いくない!?」


「ナルホドな〜瞬の趣味は変わってるな…俺は…ムリや!」


「ちょ…山さん、それヒドくない!?」


「あくまで見た目の判断だけどな。にしても…周りからの浮き方ハンパないな!?」



この2人は、入学後に行われたオリエンテーリングで仲良くなった。


山田二郎…通称•二郎ちゃん、とても喧嘩早くて少々危険人物!特に二郎ちゃんは身長を気にしておりNGワードを言った瞬間に拳が腹にめり込む危険性が高いので要注意!瞬乱取りでもするか?と言って人をサンドバッグにしようとするなど、焦る事も多いが、今まで出会った男の中で1番男気が溢れていて正直かっこいいと思う。


山下冬彦…通称•山さん、身長が高くて180cm以上あると思われる。身体の線も非常に細くて羨ましい…何を着ても似合うモデル体型で、また妙にハットが似合う大阪人!物腰が柔らかく二郎ちゃんとは反対に位置する人物。さすがに本場の人間だけあってノリは凄くいいし、ちゃんとツッコミも入れてくれるので非常に楽しいのだが、女の子に対しては以外と押しが弱いのが玉にキズ。どうやら女の子は苦手らしい…何かあったのかな?


そこにもう1人加えた4人でいつも行動していた。必須講義は当然一緒だし、選択も殆んど一緒だったというのも大きい。

またクラス…うちの大学だけなのかもしれないが、一応クラスがあり4人とも同じP4クラスだったのも仲良くなるキッカケの一つだったと思う。

正直クラスで集まって行われる講義は、英語しかないので同じクラスでも一言も話した事のない人間も当然いた。

でも、やっぱり1番大きな理由は、男の人数が少なかったからだと思う。心理には確か男は15人位しかいなかったはず…なので基本的にこの4人とのちに仲良くなる1名の5人で卒業までツルむ事になる。



「でも、可愛いでしょ?」


「好みは人それぞれやからな〜」


「そんな事は、どうでもいいんだよ!瞬!お前あの子が気になるんだろ?だったら声かけた方がいいんじゃないか?」


「二郎は男らしいな〜俺はちょっとムリやぞ!」


2人の話しを聞きながら、どうしようかと悩んでいると…


「いた居た!3人ともここにおったんか」


「村井さん、おはよ〜!」



最後の1人村井さんが合流し、いつものメンバーになった。


村井慎司…通称•村井さん、見た目からして年上のかっこいいお兄さんて感じ。肌が浅黒く日に焼けているため、好青年というよりホストとして働いていそうなイメージ!また少林寺拳法をやっていたらしく、よく二郎ちゃんと乱取りをしている姿を見かける。2人とも楽しそうに突きや蹴りを繰り出している姿をみると、この2人は敵に回るとヤバイと嫌でも認識せざる負えない。

因みに4人の中で村井さんが1番年上で、二郎ちゃんが2つ上、山さんが3つ上、村井さんは4つ上だったはず。


もともと村井さんは、俗に言う一流企業に勤めていたが本人曰く。


「仕事は楽で給料も最高に良かったけど…つまらんかった!面白味が全然無くてな!貯金して会社辞めてきた!」


との事だ。この就職難の時代に何をしてるんだ!?とも思ったが、全て自分の力で生活してる村井さんは正直凄いと思った。

学費や生活費はもちろん、車も持っており、鉄筋コンクリートの防音完璧なマンションに住んでいるのだから憧れる。

ただ、そこまでするなら何故淑女大学に来たんだろう?という思いはあったけど、本人が楽しそうなので、まあいいや。大方元女子大で女の子が沢山いるハーレムを想像して入学したんじゃないか?と予想しているが聞いた事は無い。



「あの子が、瞬の言ってた子か?いい趣味してんな〜!」


「でしょ!さすが村井さんは見る目があるな〜」


「俺もちょっと気になるし、瞬が気にいったんなら良いんじゃない?」


「だったら村井さん、瞬と2人で声かけてくればいいじゃん?気になるんでしょ?」


「えっ!?いや!それは二郎違うだろ!瞬が1人で行かないと…」


「村井さんお願い!一緒に行こ!」


「ほら瞬もお願いしてるし!村井さんも気になる言うてたやん!」


「山さんまでヒドくない?なあ瞬?」


「俺は、年下として村井さんの手本が見てみたいし、ここは村井さんに譲るよ。だから最低でも、名前と電話番号とメルアド…よろしくお願いします!」


「うわ〜皆して俺をハメようとする!最悪だ!」


「そこは気になるて言った村井さんが悪いと思うぞ?」



4人でワイワイと盛り上がって話しをしたが結局纏まらなかった。

ぶっちゃけ俺が行けば済む話しなんだけど、恋話で盛り上がってるのが楽しかったんだと思う。

その後、最終的に村井さんの提案に皆して乗る事になった。

その提案とは…



「よし!ジャンケンで負けたヤツが声をかけに行こう!たとえ負けたとしても、年上の意地として瞬の為聞きにいく。山さんも二郎もOK?」


「お〜いいね!面白そうやん!」


「チッ!仕方ね〜な〜」


「瞬は負けたら、ちゃんと1人で聞きに行く。ゴネるのなしな?」


「もちろん!勝てばイイだけの話しだからね。問題無いよ!一発勝負?それとも三勝?どっちにする?」


「ここは男らしく一発勝負だろ!」


「…よし!ヤルか!」



皆の目が勝負師の目になる。

この感覚は、雀荘に1人で行き卓を囲んだ感じに似ていた。

明日は晴れるかな…あっ、オヒキのダンチがいないから2の2の天和は無理か…

実際問題、俺が聞きに行けば済む話しなのだが、皆も俺に巻き込まれたとはいえ楽しんでる感じが伺える。



「こんなにヒリつく感じ久々だよ!楽しいね!」


「瞬は、余裕だな。直ぐにあの子の元に送ってやるから安心しろ」


「お〜コワ!そういうの死亡フラグて言うんだよ二郎ちゃん」


「さて、逝くか!?」




全員が頷く………




「最初はグー!ジャンケンポン!」






「………………」


「危な〜!助かった…」


「ヤバイなこれ…危険や!」


「いくぞ?」




「あいこでしょ!」






「……………」



「…勝った〜!助かった…グー出しておいて正解だったよ。やっぱり困った時はグーだよね!?」


「こういうのは言い出しっぺが負ける様に出来てんやよ!」


「……………」


「仕方が無い、自分で言い出して負けたんだから」


「………」


「という事で、名前と電話番号とメルアドよろしくお願いします!村井さん!」




「………えっ………」




「…ちょ……ちょっと待って!違うだろ?」


「何が?」


「これは、やっぱり瞬が行かないといかん問題だろ?」


「イヤイヤイヤ!男としての問題でしょ?さっきまでの村井さんかっこよかったのにな…何か残念だよ…」


「好きなのは瞬なんだから、俺が聞いても瞬どうやってメールするの?やっぱり瞬が聞きに行くしかないだろ?」



この後も、俺にゴネるなよ?と言っていた村井さんが1番ゴネた…何とも言えない非常に残念な結果だ…しかし、事実として村井さんが負けた事をたてに攻めるが…村井さんは正論で反撃をする。大体自分で言い出しておいて村井さん往生際おうじょうぎわが悪過ぎる…二郎ちゃんと山さんも最初は俺の味方だったのに…最終的に村井さん側に回りジャンケンの勝利虚しく何故か負けた…

まさに試合に勝って、勝負に負けた…世間の風は厳しいです。


でも、今にして思えばそれで良かったのは間違いない。結局聞きたかったのだから…自分の気持ちが勝ったのだ。




俺は意を決して青髪の子の元に歩いて行き声をかけた。




「すいません。少し時間よろしいですか?」





「………はい………」




「名前教えてもらってもいいですか?」






「………彩女あやめ………」






アヤメ…それが俺が青髪の子と読んていた女の子の名前だった。




改稿するたびに、内容がかなり長くなってきています。

なら最初から書けよ!と言われそうですが…

許して下さいまし(涙)


次も頑張って書きますので、良かったら読んでみて下さいm(_ _)m

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