弾丸と野望
初めての連載物なので下手くそかもしれませんがよろしくお願いします。
あくまで実在しない団体や人物です!
西暦2026年4月26日、正午。
選挙カーの上でマイクを握る私の視界に、黒い銃口が入り込んだ。
続けざまに放たれた5発の銃声。そのうち3発が私の胸と腹を貫いた。
(……やられたな。犯人は我が党の反対勢力か、あるいは……)
崩れ落ちる視界の中で、私は冷徹に計算していた。この暗殺事件は明日の朝刊で最大級の衝撃をもって報じられるだろう。私の死は、党に同情票を集め、悲願の法案を通すための最大の「政治的資材」となる。
政治家として、これ以上の幕引きがあるだろうか。
「……あなたは、何を望みますか?」
深い闇の底で、透き通った声が響いた。
死後の世界。あるいは流行りの「異世界転生」の入り口というやつか。
「私の国を造ることだ。どこか別の世界線で、歴史に、そして民の記憶に刻まれる国家を。」
私の答えに迷いはなかった。そんな野望を抱かぬ者は、そもそも国会議員など目指さない。
「『最強の力』などは求めないのですか?」
声に驚きが混じる。私は暗闇の中で不敵に笑った。
「最強? 民を率い、民を統べる『言葉』以上の力など、この世に存在するかね。ある意味では、それこそが最強だよ」
「……面白い。では、あなたを戦国乱世の異世界貴族に転生させましょう。そこは武力こそが理の地です」
「望むところだ。すべてを私の『言論』で統べてみせようじゃないか!」
高らかな笑いと共に、私の意識は再び闇へと加速した。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
次回もお楽しみに




