最終話 反乱の終焉。そして……
私はアビチェラ王国軍の兵士を斬って斬って斬りまくった。
ただし、明らかに無理矢理かき集められたと思える軽装の兵士に対しては、戦闘継続が難しくなる(簡単に言えば、再び兵士として採用されるまで数ヶ月は掛かる程度)程度に傷付ける留めておいた。
言ってみれば、歩行が困難になるとかスプーンやフォークが持てなくなる(もしくは、持てても時々落とす)程度にだ。
だがしかし、明らかに職業軍人と判断した相手には容赦せず、二度と戦場に立てない状態(手や腕を斬り落としたり、脚を斬り落とすなど)にしておいた。
ちなみに斬り落とした手や腕は勿論、脚も斬った部分は踏み潰し(自分で出来ない場合は、後続の兵士に踏み潰す事を厳命)、徹底的に敵の戦力を削ぐ事にしていた。
それが功を奏したのか、アビチェラ王国との戦が始まって半月も経たない内に、アビチェラ王国側は防戦一方に。
逆に私達ジェニベルム王国側は、怒涛の勢い…… とは言い過ぎだが、確実にアビチェラ王国を侵攻していった。
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私はその後も敵の戦力を削ぐ様に、斬って斬って斬りまくった。
勿論、必要の無い殺しは無し。
私の直属の部下は当然ながら、ジュリア姉様、ランディさん、レイチェルさんの部下を含め、全体に言い渡してある。
まぁ、さすがに100%指示が行き渡っていたとは思えないし、思わない。
それでも多くの兵士は理解していたらしく、アビチェラ王国軍の死者は全体の1割にも満たなかったらしい。
死なない程度の怪我人は、軽く6割を超えていたらしいけど……
ともかく私達は圧倒的な勝利を以て、アビチェラ王国の反乱を治めたのだった。
しかし、大変だったのはそこからだった……
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「アビチェラ王国の反乱は治めたんだし、そろそろ私との新婚生活を充実させなさいよね!」
「いや、ちょっと待ってくれジュリアさ…… じゃなくてジュリア! いくらアビチェラ王国の反乱が治まったからって言っても、後始末だ何だのやる事が多いってジェニファー様から言われてたじゃんか!」
「それは私も聞いてたから知ってるわよ! だからって、毎日毎日朝早くから夜遅くまでジェニファーやレイチェル達と会議ばっかり! たまの休みも『疲れが溜まってるから』ってゴロゴロして! 少しは私の相手もしなさいよね!」
そんな2人のやり取りをテントの外から見聞きしていたジェニファー、レイチェル、ミハエル、ミーナは呆れた表情で言う。
「ジュリア姉様…… そ~ゆ~生々しい話…… 戦場のテントじゃなくて、せめて屋敷に帰ってからにしてくれません?」
「今の言い争い、周りの兵士達に丸聞こえの状態でしたわよ? お陰様で、ジュリア様とランディのテントの周囲を警護している兵士達、全員が耳を塞いで背を向けていますわよ?」
「女性兵士なんて、耳まで真っ赤にしてたしな。きっと、2人のやり取りから〝変な事〟を想像したんじゃないか?」
「お兄ちゃん、ハッキリ言ってないけどハッキリ言い過ぎ…… こう言っちゃ何だけど、私もお兄ちゃんが言おうとした〝変な事〟っての? ちょっと想像しちゃったから……」
私も想像したし、レイチェルさんも想像したんだろう。
互いに多少顔が赤くなってるのが分かる。
「とにかく! ここは戦場なんですから、そ~ゆ~事は控えて下さい! 戦が終わって屋敷に帰ったら、好きなだけ〝乳繰り合って〟下さって構いませんから!」
「「「「「言い方が悪いっ!」」」」」
私は5人(ジュリア姉様、ランディさん、レイチェルさん、ミハエルさん、ミーナさん)から思いっ切り怒鳴られたのだった。
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アビチェラ王国軍は、すっかり戦意喪失した様で……
その後の戦闘では防戦一方。
我がジェニベルム王国軍は破竹の勢いでアビチェラ王国の王都へと進軍。
戦が始まってから3ヶ月も経たず、アビチェラ王国の王都を完全に包囲した。
後はもう、何て事はなかった。
勢いに乗ったジェニベルム王国軍と、ジェニベルム王国軍の勢いに飲まれたアビチェラ王国軍とでは勝負にならず、半月も経たずにアビチェラ王国の王都は陥落。
私達はアビチェラ国王都を監視・管理出来るだけの軍を残し、意気揚々とジェニベルム王国の王都ジェルムへと帰還した。
「さぁて、後は周辺の国々がアビチェラ王国みたいに反乱を起こさない様に監視してれば問題ありませんね♪ 勿論、問題を起こせば私が出向いてブッ潰すだけですけどね♪」
言って10㎏の鉄棒を軽々と振り回す私を、ジュリア姉様、ランディさん、レイチェルさん含め、多くの兵士達がジト目で見詰めていた。
何故だ……?
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その後も定期的に…… とは言わないが、2~3年から4~5年置きには反乱が起きたし、半年~数年置きには魔物や魔獣が各都市を襲う騒乱(?)が起き、その度に私が駆り出されてはそれらを鎮圧する事を楽しんで…… げふんげふん!
とにかく忙しく各地を駆け回っていた。
いや、それこそが私の望んでいた事なんだけどね。
とにかく私は各地で魔物や魔獣が暴れてるだとか、何処かの国が反乱を起こしたと聞くと、喜び勇んで出掛けて行き……
仲間全員(両親、ジュリア姉様とランディさん夫妻、レイチェルさん、ミハエルさんとミーナさん兄妹、そして私の部下だった兵士全員)から冷たい眼を向けられる日々を過ごしているのだった。
…………良いんだよっ!
私が異世界に転生して以来、ず~っと望んでいた〝最強の剣士に成る〟って夢は叶えられそうなんたから!
まぁ、その夢を実現させる為には、まだまだ修行は必要かも知れないけど……
まだ私は20歳前なんだ!
戦える以上、最強の剣士を目指して戦ってやるからなっ!
そうして私は周りの反対を押し切り、自らの目指す〝最強の剣士〟に成る為、1人で旅に出たのだった。
その後の話は、機会があれば短編でても紹介しようと思う。
期待しないで待ってて欲しい。




