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僕はこの世界を救えるのだろうか?  作者: ゾロメ
第二章
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9/12

最悪な人間

「おい、兄貴、何してんだ!!」

タイガがコリンの体を舐め始めた。

「や、やめてください・・・」

俺はコリンと体を入れ替えた。そうすれば救えると思ったのだが・・・

「はぁ!!?なんで魔法使えねぇんだよ!!」

この家の中には結界がはられているらしく、魔法が使えない。

だがタイガは使える。

「おい兄貴!!さっき約束しただろ!!俺の仲間には一切手を出さないと!!」

兄貴はコリンを舐めるのを止め、

「そんな約束したっけ?覚えてないや」

「い、いや・・・」

コリンの無気力な声を聴いて俺はもう限界だった。

「いやぁ、久しぶりにこんなに腹が立ちましたよ。ふぅ・・・本気出すか。」

いきなりキャロがそういうと、周りから炎が出始めた。

「一発殴らせてもらうね」

タイガの顔面にパンチが炸裂、タイガが苦しんでいる間にキャロは俺たちを拘束から解いてくれた。

「おいちょっとキャロ!!なんだよ今のは!?」

俺がキャロに聞くと、

「そんなことは後でいいでしょ!!早くここから出るわよ!!」

俺たちの目の前に炎の道ができた。

すげぇかっこいい・・・

「そんな簡単には逃がさないよ。」

倒れていたはずのタイガが炎の道の真ん中に立っていた。

「この炎、利用させてもらうよ。」

タイガの周りからツタが出てきている。

キャロは炎、タイガは植物、圧倒的にこっちの方が有利だ。

だがこの考えができるのはゲームの世界だけである。

現実はそうではない。

「行くぞ貴様ら、覚悟しておけ」

その途端、周りの炎がタイガを包み込み始めた。

「お前らには地獄を見せてやるぞ。特に雅也、お前にはな」

ツタがこっちに向かってきている。俺を狙ってきてはいない。

「マリエ!!避けろ!!」

俺がもうちょっと早く言っていればよかったのかもしれない・・・

「あっ・・・がはっ・・・」

ツタはマリエの鎧を貫通し、血は滝のように流れ、皮膚がドロドロになっている。

「あづい・・あ、あづい・・・」

コリンとキャロが一生懸命水をかけているが消えない。

「雅也!!なにやってんの!!早く手伝いなさいよ!!」

俺は突っ立ってることしかできなかった。

「早く手伝ってくださいよ雅也様!!」

ごめんみんな・・・

「いや~やっぱり女の子が死んでいく姿は最高だ!!そう思わないか雅也?」

タイガは笑いながら俺に言ってきた。

「どちらにしようかな、神様の言う通り。よし、次はこっちだ!」

ツタはキャロ全身を包み込み、そのままつぶそうとしている。

「い、いだ、いだい!!だづげで!!いやぁぁああ!!」

「アハハハ!!みんな死んでってるぞ!!どうだ雅也!!今どんな気分だ!!?」

俺は膝から崩れ落ちた。

俺はみんなを助けることができなかった。その時の俺が思っていたことは、

『あいつらを盾として使っても絶対生き延びてやる』

俺はやっぱりクズだった。

あんなに絶対守ってみせると言っていた俺はもう自分が生き延びることに精いっぱいだった。

「お兄様。俺のことは絶対に殺さないでください。お願いします。一生ご奉仕しますので・・・」

コリンが驚いた顔をしていた。

「な、なにを言っているんですか雅也様!!」

俺はコリンに対し、

「うるせぇこのくそ野郎が!!お前達のせいで俺は死にかけたんだ!!どうしてくれんだ!!」

俺は泣きたかった、でも泣けなかった、その時の俺にはもうなにも残っていなかった。

タイガが俺に一個目の命令を出してきた。

「じゃさ、お前の大事な大事なコリンちゃんをお前の手で殺せ。」

「かしこまりましたお兄様・・・」

俺はコリンを押し倒し、タイガからもらったナイフで何回も刺していた。

コリンは泣きもせず、叫びもせず、ただただ俺に笑みを向けていた。

「雅也様・・・次こそ、は、絶対に・・・絶対に・・・」

コリンは何を言いたかったのかはわからなかった。

俺はコリンの死体を見てただひたすらに涙を流していた。俺は我に返っていた。

もうあいつらはいない、もうあいつらとはしゃべれない、もうあいつらと一緒に生活ができない。

俺は持っていたナイフを首に突き刺そうとした。でもなんで・・・なんで・・・

「なんで死ねないんだよ・・・!!」

自分の死に対する恐怖から俺は自殺することすらできなかった。

「さぁさぁ雅也君。俺と一緒にここに住んでい~っぱいいろんなことをしようね・・・」

俺はタイガに殴りにかかりたかった。人間は恐怖には勝てないのだ。


第三の世界~異世界生活2日目~


俺はやっぱりクズだ。

コリンは怒っていないだろうか・・・

隣に誰もいないような気がする。なんで、なんでだ?

「コリン・・・ごめんよ・・・」

布団を上げると、コリンの姿は見当たらなかった。

「あ、あれ?コリン?どこ行っちゃったの?」

外に出て服屋に行ってみる。コリンの姿はない。キャロもいない。

俺は次の日にマリエに会いに行くことにした・・・


~異世界生活3日目~

マリエがいるはずの城に着いた。だがそこには城というものがなかった。

「な、なんでだよ・・・」

俺はメリーに会いに行くことにした。


教会についた、扉を開けるとそこには誰もいなかった。

俺の知り合いがみんないない。

まだ一人試してみてないやつがいる。


タイガの家についた。

俺はあいつに大変な目にあわされた。

チャイムを鳴らしてみる。

誰も出てくる気配はない。

もう一度鳴らしてみる。

誰も出てこない。

どういうことなんだ、なんでみんないないんだ?

色々考えていると空から謎の紙が落ちてきた。

そこには、

『お前に選択肢をやろう。

 1,お前が今いる平和な世界にずっと住み続けるか。

 2,新しい世界で3人を守るか』

俺はここで悩んでしまった。またあんな苦しい生活を送りたくはない。その感情が俺を1へと運ぼうとしていた。

俺はあの時コリンが最後何を言いたかったのか考えた。

コリンが言いたかったことそれは、救ってと言いたかったのだ。

俺は2にすることに決めた。

すると空から紙がまた落ちてきた。

『2にするんだったらお前はここで死になさい。ここで死ななければお前には勇気がないとみなしお前を地獄に突き落とす。』

なんだこのひでぇ神様は!!

ここで自殺といっても怖いものは怖い。

でも俺は思った。あいつらの方がよっぽど怖かったのだろうと、

丁度落ちていた縄を木に結び、首を吊る準備をした。

汗がだらだら流れてくる。突然土台にしていた岩が崩れた。そしてそのまま首が縄の中に入ってしまった。

うまく息ができない、苦しい、痛い、だが俺が選んだ道はこっちだ。俺は目をつむり何も考えないようにした。全身が楽になっていく。

第三の世界でまた命を落とした。


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