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僕と世界の終わり(3)

「アキ昼メシ。」

「……はぁ?」


…………………………………………え?



僕は、何時からこんなにも

周りを見れなくなったんだろう。

2週間前のあの時。『春城くん』に話しかけられた

あの時。歯車は狂い始めていたんだ。


この世に神がいるとすれば、本当に神がいるなら

神は僕を幸せにする気は……

全く無いらしい。


僕の足は自然と右、そして左と

徐々に速度を速め、階段をかけ上がる。

―怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!!!!!!!!―

僕の頭の中をひとつの単語が暴れまわる。

今からすること、今までされたこと、

全て理解した。

僕はあまり体力に自信がない。

この学校が、80階建てなら

途中でバテて諦めがついた。

でもこの学校は5階建て。

すぐに屋上へついた。心臓がちぎれそうになる。

荒い息を飲み込み、柵を越える。

真っ直ぐ下はアスファルト。落ちれば確実に



死ねる




先に右足の感覚が空に投げられる。

校舎をつたい吹き上げた風の上に身体を乗せる。

身体の力が消える。

心地よいとまで感じる感覚は




不意に、止まる。





手を握られていた。


「何をしてるのっっっ!!!!???」

「せん…………ぱい……?」

なんで…………ここに………………先輩が……?

「先輩っっ!なんで来たんですか!…………なんで……っっ……離してくださいっっ!!!!!」

ガクンっっ

「っっ!……離すわけ……ない……でしょう?」

先輩は無理矢理僕を柵の内側へ引きずり込んだ。


パァンッッ!!!


頬が熱くなり、そのあとに音が聞こえた。

自分の目から涙が流れているのに気付いたのは、

そのあとだった。

「せん…………ぱい?」

「なにしてるの!?」

「なにしてたって……いいじゃないですか……

先輩に、関係……ないです。」

先輩をみると……泣いていた。僕と同じように。

「……関係ないなんて……言わないで。だって…だってあなたは、私の大切な後輩でしょ?」

「……でも……でも!

僕にはもう!……なにも……残ってない!

今まで……誰とも話をしなかった……初めて!

……話を聞いてもらえた……だから……だから、

アキが俺を……裏切るなんて思ってなかった……僕にはもうなにも……残ってないんだ……」

先輩は、なにも言わず僕の肩を抱いていてくれた。

「……なにも……残ってないなら、新しく作ればいいわ。

私が、新しく作ってあげる。二人で出来ることしましょう?

……そうね、文芸部を作りましょう?」

先輩の腕は……変に気が落ち着いた。

「……なんで……文芸部なんですか……。」

「いいじゃない……これからずっと、文芸部に来てくれるだけでいいわ。二人で、頑張りましょ。



あなたが、文芸部員第2号よ。」


「……はい」

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