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夢題

夢を見た。





幻想的な無数の輝きの中、桜のように儚く、しかし凛と立つ女の子がいた。


その子は無数の光に照らされながら深夜の深海みたいな暗い湖を見ていた。そこにはハリウッド童貞みたいな青年が1人。出口を探すように手を伸ばした。


女の子は同じようにその手を取り、湖の中へ。


暗い表層と対照的に無数の輝きが夜を照らしていた。光の奥には同じように闇が見えた。青年はその闇を一身に受けながら、顔に無数の雫を輝かせながら立っていた。


女の子は自身の光で彼の闇に触れる。けして祓い切れはしない。それでも隣に立とうとする。


ある日闇が女の子を襲う。それは温もりに満たされた小さな赤い火。最初は温もりを享受していた女の子。


しかし、その火はやがて彼女の中を焦がしてゆく。青年は火を止めようと水をかける。それで、火は消えたように見えた。


彼女から白い光が溢れ、笑顔が増えた。しかし、それは皮肉にも彼女を焦がす火だった。


彼女は赤く萌える炎を手に入れた。それは闇を消す程の光だった。


また、ある日、彼女は光を失ってしまった。振り続く雨が彼女を濡らしたから。彼女はそれを涙の輝きに変えた。彼女の涙の輝きがまた多くを救う。


しかし、彼女自身は救われなかった。また闇が大きくなっていく。


しかし、それは巧妙で、傍から見るとただの温かい光に見える。彼女は自分の光を失った。光らなくて良くなったから。


青年は手を差し伸べて言う。


「それはお前の光じゃないだろ?俺の闇で曇らせるからお前の光をくれよ」


そう言った青年の手を取り静かに少女は微笑んだ。まだ、煌々と光る闇は彼女の光を隠していた。


「あなたの聖剣、握らせてよ。私はその抜き方を知ってるわ」


少女が言うと、青年は戸惑いながら、「任せる」と1言呟いた。


エクスカリバーである。かのアーサー王が抜いたと言われる聖剣。それはまるでアーサーが来るかのように光るもののはずだった。


女の子は錆びついたエクスカリバーの鞘に触れ、自らの小さな光で穢れを祓って行く。


さらに自らの花園へとエクスカリバーを誘い、その身ごと闇を撃ち払う。


彼女の光は元の紅の炎ではなかった。青年の闇を取り込んだ色だった。


冷たく、寒く、静か。


蒼く、青い。


包み込む静寂の中で静かに熱く萌える蒼き焔。空の青で、深い海の青、どこまでも冷たく静かなのに、確かにそこに在る。



なんてものではない。冷たい焔。だがしかし、燃える温度は高く。空までも照らし、海をも焦がす。


奇しくも、紅き炎の闇も蒼き焔の光も同じ名前だった。その名前を人は呼ぶ。







愛と。



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