4.絡新婦
◇
糸で出来た足場より見下ろしてくる強い眼差しから、あたしは目を逸らした。
同じ胡蝶である蚕の目は捉えられるけれど、彼女の視線は受け止める自信がない。何故なら、彼女は多くの胡蝶にとって天敵だからだ。
下手したら殺されてしまう。
そんな恐怖があたし達胡蝶を襲う。
彼女に騙される胡蝶がいるとすれば、羽化したばかりで世間知らずの胡蝶くらいだろう。そう、かつてのあたしのような存在。
――絡新婦。
彼女の名を表す文字が頭を過ぎる。
女郎蜘蛛の魔女。かつて、その文字は、他ならぬ彼女に教えてもらった。数日間、共に暮らし、様々な知識を与えてくれた美しく優しい魔女の記憶が虚しく甦った。
「一年ぶりかなあ、蝶。少し痩せたようだね」
聞き心地のいい歌鳥のような声で彼女はあたしに言った。
あたしはその声を無視して、ただ地面を見つめていた。
震えが止まらない。逃げるタイミングを完全に失ってしまった。彼女が来てしまった以上、逃げられるなんて到底思えない。
その間に、絡新婦は無駄のない華麗な身のこなしで着地した。
近寄ってくる。
けれど、黄金の目に見つめられていると、逃げる事を忘れてしまった。
「君の事は一度だって忘れたことなかったよ」
絡新婦は笑みも見せずにそう言った。
蚕が道を譲ると、あっという間に彼女はあたしの目の前に座りこみ、手を伸ばしてきた。傷一つない美しく細い指があたしの頬に優しく触れた。
今のところ、敵意はないらしい。
それなのに、怯えが消えそうになかった。
「こんなに痩せてしまって」
絡新婦は目を据えたまま、そっとあたしの頬を撫でた。
「女神は何をしているのだろうね」
震えつつも、あたしは刺青のある腕をぐっと掴んだ。
少しでも月と繋がっていると実感しないと、心が折れてしまいそうだ。
絡新婦はそんなあたしを見つめ、頬から手を放した。
「蝶、君はちっとも諦めていないのだね」
その煽るような声に思わず反応しそうになったけれど、声は喉で詰まったまま出てこなかった。胡蝶を食べるかもしれない肉食者を目の前にした緊張が、あたしの身体の自由を完全に奪ってしまっている。
あたしは震えている事しか出来なかった。
「可哀そうな人」
絡新婦はやっと笑みを浮かべた。
「女神が助けてくれるって信じているのだね。でも、知っているのでしょう? 女神にそんな力は無いの。彼女に期待されているのは、子を残す前に死なないということだけ。この大地の女神はそれだけ無力なの。聖剣だって此処には届かない」
「――そんなの、分からないじゃない」
震える体を必死に抑えて、あたしはどうにかしっかりとした口調で答えた。
この状況下にあっても、彼女に弱気を見せたくはない。虚しい抵抗かもしれないけれど、月の城の刺青を持つ者のプライドでもあった。そして、崇拝する女神への信仰心のようなもの。最期まで屈服したくはなかった。例え食べられてしまったとしても、最期まで月への忠誠の誓いを破ることのないままでいたい。
けれど、そんなあたしの意思を見通すかのように、絡新婦はくすりと笑うのだ。
「そうかなあ?」
煽るような声。
その声に負けまいと睨みを強めようとした時、あたしの身体が急に引き寄せられた。気付かないうちに、絡新婦の操る糸があたしの身体に絡みついていたらしい。慌てて動こうとして、あたしはぐっと堪えた。
この糸は、下手に動けば動くほど取り返しのつかないことになる。
そうやって自由を奪われた獲物の姿を見たことがあるのだ。
可愛らしい胡蝶だった。絡新婦の罠にはまり、隷属となる事を拒んだために彼女は生きながら少しずつ喰われていく命運を辿っている最中だった。
何も知らず絡新婦の元に暮らしていたあたしが初めて見た女郎蜘蛛という存在の真髄。
その光景が頭を過ぎり、全身から汗が滲みでてきた。
「さすがに暴れたりはしないか。君は頭のいい子だったからね」
――お前は本当に馬鹿な子ね。
絡新婦の声に被るように別の女の面影が記憶を掠めていった。そういえば、一年前も、あたしはこうやって肉食者に捕まったのだった。
あの時とは違うところがあるとすれば、絡新婦が別に月の訪れを狙ってはいないことぐらいだろう。それはつまり、彼女の魔術次第では、本当にもう月と会えなくなる可能性が高いということだ。
希望は少年と華だけ。
――私はずっと月の命が欲しかった。
でも、いいのだろうか。それでいいのだろうか。
安否も分からず、今も遺骸すら見つからない食虫花が月の命を狙っているかもしれないのに、月の助けを待っていてもいいのだろうか。
不安の塊が、あたしの心を啄ばんでいく。
助けを待つより先に、逃げられたらどんなにいいだろう。華を絡めていた糸はそんなに強いものではなかった。けれど、この糸は違う。この糸は違うのだ。かつて酷く喰い荒らされていた年上の胡蝶を捕えていた無慈悲な糸と同じもの。
逃がそうとして失敗した。
あたしの弱い力では糸を切ることが出来なかった。
――お願い、置いて行かないで……。
思い出したくもない彼女の声が甦る。
◇
羽化したばかりの飢えたあたしを捕えるのは本当に簡単な事だっただろう。
これまで飛び回ることも出来なかったあたしは、本当に世間の事を知らず、絡新婦が何なのか、その言葉の羅列が何を表しているのかも分かっていなかった。
そんなあたしにとって、毎日数回美味しい蜜を与えてくれる絡新婦は、心優しい仙女のようなものだった。
絡新婦はすぐにはあたしに手を出さなかった。
初めはただ声をかけ、そっと蜜の入った皿を置いただけ。
それを何度も繰り返し、少しずつ距離を縮めていく。優しい笑みも、優しい言葉遣いも、穏やかな口調も、穏やかな眼差しも、今となっては全部演技だったのだろうと分かるけれど、その時は信じ込んでしまって疑う余地さえなかった。
やがてあたしは絡新婦の手招きに引き寄せられて、彼女の暮らす家へと招かれていた。
そこでも、絡新婦はあたしに手を出したりはしなかった。
彼女は何度もあたしに訊ねた。
――絶対安全な檻と、自由を約束された危険な大地。君はどっちが好き?
あたしは答えた。
――自由がいい。危険でも、自由に空を飛びまわりたい。
絡新婦はただ「そっか」と答えただけで表情一つ変えなかった。でも、今なら分かる。あの時もしも「檻」と答えていたら、あたしはきっと食虫花にも出会わなかったし、月の刺青も貰えなかったことだろう。
それでも、その後の数日間、絡新婦はあたしを比較的自由にさせていた。
ただ蜜を与えるだけで、無知なあたしは絡新婦の傍を離れなかった。それだけ、羽化したばかりのあたしにとって、この森で蜜を集めることはかなり厳しいものだった。
それに、絡新婦はあたしに対してとても優しくて、人間達の使う文字や簡単な勉学を教えてくれたりもしたのだ。
彼女はよくあたしを褒めてくれた。
覚えがいい頭のいい子だと。
あたしは嬉しかった。褒められる度に、彼女の事が好きになっていった。
けれど、そんな日も長くは続かなかった。
いつもならあたしが眠る時間に何処かへいく絡新婦の姿を見かけ、そっと追いかけてしまった事が全てのきっかけだった。
あたしが知らなかった絡新婦の別宅。
あたしが知らなかった絡新婦の別の顔。
黄金の糸で出来た巣に絡まる傷だらけの胡蝶を見つけた時、あたしは悪夢を見ているのだと信じたかった。その胡蝶に向けられる絡新婦の目を見た時も、現実ではないと思いこみたかった。絡新婦がその胡蝶にしている事を見た後でも、まだ信じたいという気持ちを消すことがなかなか出来なかった。
優しい絡新婦。優しい彼女。
その彼女がどうしてあんな事をしているのだろう。
朝になり、絡新婦が本宅へと戻る中、あたしは暫くその場に隠れ留まっていた。誰もいなくなったのを見計らって、胡蝶の前へと姿を現した時、その胡蝶は潤んだ目を大きく開いたのを今でも覚えている。
「貴女、胡蝶ね?」
弱々しい声で彼女はあたしを見つめた。
「どうしてここに?」
「絡新婦の後をつけてしまって……」
――絡新婦。
その胡蝶はあたしの言葉を反芻する。しかし、じっとあたしの姿を見据えると、彼女は泣きそうな顔で訴えてきた。
「お願い、助けて。このままだと私、食べられてしまうの」
「絡新婦がそんな事をするの……?」
「女郎蜘蛛はいつだってそうよ。それとも貴女、あの女のペットか何かなの?」
「あたしに蜜をくれるの。文字も教えてくれたし、勉強だって……」
うろたえるあたしを見つめ、糸に囚われた胡蝶は深く息を吐いた。
「貴女、羽化したばかりなのね……」
呟くように言うと、再び強い視線をあたしに向ける。
「貴女は騙されているのよ。そのまま気に入られて可愛がられているうちはいいわ。でもね、いつかあの女の機嫌を損ねてしまえば、すぐにこうなるのよ。私を見ても信じられない? 見なさいよ、私の手を。もう動かすことだって出来ないの。動かす指が、もう存在しないのだもの」
泣き叫ぶように胡蝶は訴える。
「だけどね、まだ死にたくないの。こんな所で、こんな死に方したくないの。お願い。助けて。糸さえ切れてしまえば、逃げられるはずなのよ……」
あたしは胡蝶の姿を直視する事が出来なかった。名前も知らない年上の胡蝶が、羽化したばかりのあたしに必死に縋ってくる。
涙を含む声ばかりが耳を刺激し、あたしの心をかき乱した。
けれど、無視することだって出来ない。あたしは胡蝶を捕える黄金の糸に手を触れた。必死に引っ張って切れないか試してみる。しかし、頑丈すぎて切る事は出来なかった。鋭利な石を探して切ろうとしても、無駄だった。
引っ張っているうちに、あたしの手の皮膚の方が切れてしまって血が滴った。
切れないのも当然だ。何重にも絡まっている。一本切れたとしても、この胡蝶を捕える数百本の糸を外すには一日以上かかってしまいそうだった。
「駄目だわ……ちっとも切れない……」
「お願い、お願いよ、この糸をどうにかして……」
時間が経つにつれて、巣に捕まる胡蝶は怯えを増していく。
「夜になったらあの女がまた来るのよ。そしたら今度こそ殺されてしまうかもしれないわ。もう痛い思いはしたくないの」
「でも、切れないの。どうしても、切れない」
「いや。そんなの。このまま食べられたくないの。助けて」
胡蝶を放っておくことは出来なかった。
けれど、残酷にも時間は経ち、まだ日も傾かないうちにその時はやってきた。きっと、朝からずっと姿を見せないあたしを探しに来たのだろう。絡新婦がまたこの場所にやってきたのだ。
「切れなくて当然だよ」
思考錯誤するあたしを、絡新婦は面白そうに見つめていた。
その姿を見て、糸に捕まる胡蝶が絶句した。息を荒げ、青ざめた顔で暴れ出す。けれど、頑丈な糸は彼女を逃がしてはくれない。むしろ、動けば動くほど、糸は彼女の身体に食い込んでいくのが分かった。
「蝶。私、いつも言っていたよね。夜は早く寝なさいって」
淡々とあたしに話しかけてくる絡新婦の声は、今まで聞いたこともないような威圧を含んでいた。
怖くて後退りをするあたしを見つめ、絡新婦は少しだけ笑みを浮かべた。
「驚いたでしょう? 私が胡蝶を食べるなんて知らなかったんだよね?」
「……なんでこんな事をするの?」
純粋な疑問だった。
背後では糸に捕まる名も知らぬ胡蝶が暴れている。
泣いているようだ。身体が痛いからではなく、怖いからだろう。その気持ちがこちらにも苦しいほどに伝わってきて、あたしまで泣きだしそうだった。
大好きな人だった。その優しい絡新婦の姿が偽りだなんて思いたくはなかった。
「その子が私の誘いを拒んだからだよ」
絡新婦は平然と答えた。
「これまで私は何度もチャンスをあげたよ。隷属になれば生かしてあげるって。食べたりせずに大切にしてあげるって。でも、その子は頑固でね。残念だし勿体無いけれど、その子の選んだ道だもの」
「放してあげてよ。こんなの可哀そうだよ……」
無知なあたしは懇願した。
優しい絡新婦を少しでも信じていたからかもしれない。
けれど、絡新婦はそんなあたしを愛おしそうに見つめるばかりだった。
「あらあら、優しくて可愛い子だね。見ず知らずの、名前も知らないようなその子の事を憐れんでいるんだね。でも、蝶、安心しなよ。君にはこんな事をしたくはないんだ。君は優秀な教え子だからね。君なら選択を誤ったりしないって信じているよ」
伸ばされた手に頭を撫でられて、あたしは怯えた。
この時やっと思い知ったのだ。
目の前の哀れな胡蝶が言っていたのは本当だった。あたしはずっと騙されていた。蜜をくれたのは捕えるため。優しかったのは全て嘘。この女が欲しがっているのは奴隷だという事がやっと分かったのだ。
この女は女郎蜘蛛。
胡蝶を食べる肉食者。
絡新婦に手を掴まれて、あたしはただただ硬直した。
「さあ、家に帰ろう。ここで見た事は全部忘れなさいな」
嫌に優しく語りかけられながら、あたしは手を引かれ歩きだす。
その背後で、暴れる音が聞こえてきた。
「いや……待って……」
その声が向けられているのはあたし。
あたしだけに対して、彼女は必死に叫び続ける。
「お願いよ……お願い」
まとまらない悲痛な声に背中を突きさされつつも、あたしは絡新婦の手から逃れることが出来なかった。
そんなあたしの背中に、糸に捕まった傷だらけの胡蝶は訴える。
「置いて行かないで……」
それがあたしの聞いた彼女の最後の声だった。
◇
手足だけではなく胴体まで糸は絡んでいた。
頑丈な糸は多少の風では全く揺れることもなく、千切れそうだという希望すら持たせてくれない。そんな絶望の中で、あたしは宙に吊るされていた。
暴れることも出来ず、あたしはただ空を見つめているしかなかった。傍では絡新婦が糸を触りながら何かを確かめている。
離れた場所では蚕が糸を付けながら自由に動き回っているのが見えた。何をしているかは分からない。糸はついているようでも、蚕は時折この仮の住まいから見えないほど遠くへと離れていくようだった。
絡新婦はそれを咎めたりしない。
彼女は一時もあたしの傍を離れたりしなかった。
離れる必要がないからだ。あたしが絡新婦の誘いを受けない限り、あたしの血と肉は彼女の糧となるのだから。
もうすでに、あたしの身体には傷が出来ている。
まだ何処も食べられはしていない。傷をつけて血を吸う事に留めて我慢しているに過ぎない。でもそのうち、あたしもあの胡蝶のようになってしまうのだろうか。
「昔、君にお願いされたことがあったねえ」
絡新婦はふと思い出したように笑った。
「糸に絡まった胡蝶を見て、『放してあげて』って心からお願いする君は本当に可愛かったよ。あの場で食べてしまいたいほどに可愛かったのを覚えているよ」
そう言って、絡新婦は動けないあたしに密着する。
その吐息が肩にかかって、痺れるくらいの緊張が生まれる。
「あの時の胡蝶がどうなったか知りたい?」
絡新婦が問いかけてくる。
その手に身体を触られているうちに、緊張と痺れが通り越して恍惚とした気持ちになっていった。彼女の手がかつて食虫花に付けられた古傷に触れる度に、視界に靄がかかるような気分に陥る。
――全てから逃避してしまいたい。
そんな危ない願望があたしの思考を覆っていく。
「屈服したんだ」
あたしが問いかけに反応する前に、絡新婦は答えた。
「腕を一本喰い尽して、次は足でも貰おうかと言う時にね、凄く痛かったんだろうね、ついに彼女は私に対して命乞いをしはじめた。隷属でも何でもいいから助けてってね」
絡新婦はそう言って笑みを噛み殺す。
「でもね、もう遅かったんだ。その時、私にはもう彼女の事がただの食料にしか見えなくてね。その姿を見つめているだけで、美味しそうで堪らなかったの。だから、どうしても隷属にしてあげられなくて、何度も、何度も、ただ懇願する声を聞かせて貰って、その度に謝り続けて、彼女の事を全部食べてやったの」
それは聞きたくもない結末だった。
――置いて行かないで……。
あの声がまた響いた。
忘れたくて封印していた声が消えてくれなかった。
「酷い……」
「仕方ないじゃない。私は女郎蜘蛛。他の虫を食べないと生きていけないんだから。それに、あんな事にならない内に散々チャンスをあげてきたのに、全部あの子自身が蹴っちゃったんだもの」
絡新婦は呆れた様子でそう言うと、あたしの胸元に耳を当ててきた。
彼女の温もりがじわりと伝わってくる。あたしの心臓の音を聞きながら、絡新婦はうっとりしたように溜め息を吐いた。
「私だってね、食べるのは面白みのない蜻蛉や蜂くらいでいいんだよ。胡蝶は綺麗だから本当は食べたくない。特に、君には思い入れがあるんだよ。少しの間だったけれど、君と過ごした日々はとても楽しくて癒された。それは本当の事さ」
「……あたしを食べる気なの?」
「君次第だよ。蚕のように素直に従えば、食べないであげる。これから先も戯れに血を吸う程度で我慢してあげる。ただし――」
と、絡新婦の指がすっとあたしの腹部を縦に滑っていった。
「なかなか頑固な様子だと話は変わるよ。君は私のお気に入りだから、誰にも渡したくないんだ。刺青なんて知らない。例え女神が相手だとしてもね、他人に渡すくらいなら食べてしまった方がずっとマシ」
彼女の手が太腿の肉を触っていくのを感じて、あたしはぞっとした。
食べられかけて怯えていたあの胡蝶の姿が何度も甦る。あんな仲間の姿はその後、何度も見てきた。月の森ではよくあることで、胡蝶として生まれた者なら誰にだって起こり得る事だ。でも、あの時の胡蝶の涙がさっきから何度も再生されて消えてくれない。
あの時の胡蝶が、あたしの未来になるかもしれない。
隷属にならず、逃げる隙をずっと窺っていたらしい彼女。その彼女が屈服してプライドの全てを捨てて助けてくれと懇願する程の痛みが待っているかもしれない。
全ては絡新婦の気分次第。
絡新婦が微笑みながら小鳥のような声で言う。
「君はどこまで我慢しちゃうんだろうね」
今はまだ考えたくもない未来の光景があたしの頭の中を白く染めあげようとし始めていた。