48.【卒業そして……】
「お前のようなドコの馬の骨とも知れんヤツに大切な娘はやれん」
全員が白けつつも親父の茶番に付き合ってる。
明日はついに芽依の卒業式。
そして式が済んだら親父と芽依は役所に行って養子縁組を解消する。
本来なら、親父の戸籍を抜けてから婚姻届という順番だが、そこは松本さんが同時に受け取ってくれることになった。
そして卒業式。
さらに役所の手続きを終えた俺たちは巨大化住居に帰ってきた。
後日、改めてお祝いはする予定だが今日は親父と義母さんも自分の家に帰ってしまいこの巨大空間きは俺と芽依しかいない。
二人で晩メシを食べてから順番に風呂も入った。
風呂上がりの芽依がバスタオル巻のまま俺の寝室に入ってくる。
「おにぃ……じゃなかった、ハヤトひゃん…………」
盛大に噛んだ。
俺は芽依の隣に腰掛けるとそっと肩を抱いた。
「焦らないで行こうぜ。
正直、俺だってまだ義妹だって気分が抜けないんだから」
リラックスさせようと思ったその言葉はしかし芽依には禁句だったらしい。
「は?」
妙に冷たい声がかけられる。
そのまま立ち上がった芽依は俺の手首を掴むと、巨大化エリアに歩いていく。
そして巨大化すると俺を摘み上げた。
「おい、メイさん?」
「お義兄ちゃんなんかしらない!」
巨大ベッドに横たわり膝を立てた芽依は、その膝の上に俺を置いた。
コワい。ここからでも落ちたら死ぬな。
「ごめんなさい、謝るから助けて」
そう言うと割とあっさり摘み上げられる。
「近いウチに絶っ対、お義兄ちゃんのこと落として見せるから!」
「なあ、その「落とす」ってフォーリンラブか?それとも物理的にか?」
「どっちだと思う?」
そう言って芽依はバスタオルをはだけると俺をじかに押し付けた。
「芽依、コレは『当ててんのよ』じゃない。
普通に窒息する!!」
巨大義妹改め、巨大幼妻に精神的にも物理的にも振り回される人生は、これからも続くようだ。
(いったん終了)
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これにていったん物語の終幕です。
気が向いたら後日談等書くかもしれないので、そのときはまたお読みいただけると嬉しいです。




