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【完結済】わがまま王女ですが剣聖と二人旅をして、仕方がないので人助けをして剣聖と真の女王を目指しますわ!  作者: 久坂裕介
第一章 王女、剣士になる

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第四話 提案

 私は、ニッコリと微笑《ほほえ》んで告げた。

「そうですわ、死刑《しけい》ですわ。もしナバウ様が私を弟子《でし》にしてくれなければ、私が女王になった時にナバウ様を死刑にしますわ。理由は、そうですわね……。例えばナバウ様が、この国を滅《ほろ》ぼそうとしている等《など》の理由で」


 私がナバウを見つめると、彼は真剣な表情になった。

「本気ですか、ユーミ王女?」

「ええ。私はいつでも本気ですわ、ナバウ様」


 するとやはりナバウは、真剣な表情で答えた。

「分かりました、ユーミ王女。あなたがそこまで言うのなら、私はあなたを弟子にします。でもそのためには、一つ条件があります」

「条件?」

「はい。ハッキリ言って、私の修業は厳《きび》しいです。その私の修業についてこれなかった場合、私はあなたを破門《はもん》しますがそれでもよろしいでしょうか?」


 私は、もちろん答えた。

「ええ、それで構《かま》いませんわ。それでは早速《さっそく》、明日から私に修業してください」

「はい。分かりました」


 そこまで聞いた国王は、さすがに焦《あせ》ったようだ。

「な、ほ、本気なのかユーミ?!」


 私は、真剣に答えた。

「はい。もちろんです、お父様」

「し、しかし……」


 するとナバウは、言い放った。

「ご安心ください、国王陛下《こくおうへいか》。さっきも言った通り、私の修業は厳しいのです。なので明日の一日でユーミ王女は、音《ね》を上げると私は思っています」


 それを聞いた国王は、安心した表情になった。

「そ、そうか。それもそうだな。ではナバウ様。明日の一日だけ、ユーミに修業していただけないだろうか?」

「はい。分かりました、国王陛下」


 そのやり取りを聞いて、私は一安心《ひとあんしん》していた。私は本気でナバウに修業してもらおうと考えていたのだが、おそらく国王は反対すると思っていたからだ。でもこうして、国王の許可《きょか》ももらった。うん、これで良い。そして私は、決意《けつい》を新たにした。よーし、明日からの修業をがんばるぞー!


 するとナバウは、私に告げた。

「それでは、ユーミ王女。明日の朝、朝食を済《す》ませたら城下町の西の片隅《かたすみ》にある、広場においでください。そこで修業を始めますので」


 なので私は、元気よく答えた。

「はい!」


 そして次の日の朝。朝食を済ませた私は、ピンクのドレスを着て城下町の西の片隅にある広場に向かった。この城下町は大体《だいたい》、円のような形をしている。その中にレンガ造《づく》りの建物が、並《なら》んでいる。武器や鎧《よろい》を作る鍛冶屋《かじや》、食べ物などを売る店、そして民家《みんか》などがあり約五万人が住んでいる。そして城下町の奥に、城がある。私が広場に着くとすでに、ナバウが待っていた。私は元気よく、ナバウに告げた。

「さー、それではナバウさん! 私に修業してください!」


 すると私を見たナバウは、ため息をついた。

「何ですか、ユーミ王女。その恰好《かっこう》は?……」


 なので、私は答えた。

「え? 何って私が一番、気に入っているピンクのドレスですが?」

「いやいや。だから、その恰好で修業するおつもりですか?」

「はい! もちろん!」


 するとナバウは、再びため息をついた。

「はあ、まあ、分かりました……」


 そうしてナバウは、真剣な表情で言い放った。

「それではまず、マラソンをしていただきます。この城下町の外周《がいしゅう》は、一〇キロほどあります。なので取りあえず、一周してきてください」


 それを聞いた私は。疑問を聞いた。

「え? マラソン? 剣を使って、剣術《けんじゅつ》の修業はしないんですか?」


 するとナバウは、再び真剣な表情で言い放った。

「いきなり、剣術の修業なんてしませんよ。まずは、体力作《たいりょくづく》りからです。剣士になるには、体力が一番大事なので」


 それを聞いた私は、不満に思って聞いた。

「え? 剣士を目指すんですか? 私は、剣聖《けんせい》になりたいんですが?」


 するとナバウは、三度目のため息をついた。

「あのですね、ユーミ王女。いきなり、剣聖になんかなれませんよ。まずは、剣士になるのです。そうして人々のために戦い続けて、ようやく剣聖と呼ばれるようになるんです。お分かりでしょうか?」

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