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日本という国は業の深い辺境である。日本全体を描くのは難しいから、白紙を睨むことが私には相応しい生き方だろう。それでも、私は筆を取る以外に生き方を見つけられない。何かを書く際には教養が必要だと思うが、立派に教育を受けられなかった私が何かを書くとなるととにかく胸が苦しい。しかし、九州の小さな一つのある村についてなら、私は故郷だからという一つの訳のみで、大いに物語れる。何故なら、この村には何の思い入れもなければ感謝の念もないからだ。振り返ってみると、幼少の頃から親にも先生にも褒められたことがない私は、文章など教養を備えた知識人が書くと思い込んでいるから身構えるのも無理はないだろう。




