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木に転生したけどチートでした!  作者: 酸味パイン
3/5

第3話 冒険者になりたい

うわぁ、チートだ~。

あの後、いろいろと魔法を試してみた。

最初はとりあえず、近くにいたグリフォンに、【アーカイブ】さんがオススメしてくれた【ファイアーボール】を使ってみた。

その結果・・・・・・グリフォンさんは一撃でお亡くなりになりました。

自分でもびっくり。【ファイアーボール】って初歩の魔法じゃないの?

そのことを【アーカイブ】さんに聞いてみると、


―――《魔法に込められた魔力量によって、威力は異なります》


とのことだった。

どうやら、魔力を必要以上に込めちゃったみたいだ。

まぁ、初めての魔法だったから仕方ないよね。

その後もどんどん魔法を使い、やり過ぎたかな?と思う頃には、僕の周囲に広がる樹海の一部(特に僕の近く)が魔物の死体で溢れかえっていた。

とはいえ、全滅させたわけじゃない。

この樹海、魔物の数がやたら多いからまだ半分以上はいる。

それでも千体くらいは倒したけど。

魔物の死体は、集めてもよかったけど、放置した。

他の魔物の食料になるみたいだし。

ちなみに僕は、水さえあれば大丈夫。栄養分は光合成で作れるからね。

さて、魔法はもういいかな。

次はスキルだ。

【アーカイブ】は、もう試したし、【魔法全属性適性】は魔法を使った時に試した。

【異世界言語理解】は、まぁだいたい予想つくからおいといて・・・。

ん?【女神レイティアの加護】?

レイティアがいつの間にか、授けてくれてたみたいだ。

どんなスキルなんだろう?

よし、そんな時は【アーカイブ】さんだ!

【アーカイブ】さ~ん、教えて下さ~い!


―――《【女神レイティアの加護】は、女神レイティアに祝福された者が取得するスキルです。対象者の運が上昇します》


運が上昇するスキルかぁ。

もらって損はないし、ありがたく受け取っておこう。

「どういう結末になるかは運次第!」みたいな状況に陥るかもしれないし。

それじゃ、最後は称号だ。

それに関しては、少し言いたいことがある。

【転生者】と【木になった者】は良しとしよう。

だけどね?

【少年の心】は素直に受け入れられないっ

まぁ地球にいた頃、友達に、「お前は精神年齢が幼い」って言われることはよくあったけどね?

でも僕は「そんなことない、立派な17歳だ」と思ってる。

それなのに、友達だけでなく称号までもが精神年齢が幼いと言ってきた。

何でだろうね?

うーん・・・・・・称号って捨てたり出来ないのかな?


―――《不可能です》


【アーカイブ】さんに即答された・・・・・・。

そう言えば、称号って持っていると何か効果があるの?


―――《基本、称号には何の効果もありません。しかし、中には良いか悪いかは別として何らかの効果をもたらすものもあります》


へぇ、そうなんだ。

じゃあ、僕のは?

特に【少年の心】とかさ?


―――《残念ながら、何の効果もありません》


ウン、アノショウゴウ、ヤッパリイラナイ。

何のメリットもないし。

むしろ精神的に傷つくからデメリットだ。

はぁ・・・・・・気にしたら負けだ。

そう思うことにしよう・・・・・・。



それから数日間、寝たり、光合成をしたり、魔物を倒したりしながら、のんびりと過ごした。

しかし、それから更に数日が経過した今、僕はとある問題に直面している。


「・・・・・・(ひ、暇すぎて死ぬっ!)」


そう、暇なのである!

だってさ、何もすることがないんだよ?

僕を襲っては撃退され、いい暇潰し相手になっていた魔物達も、襲わないどころか周辺にさえ寄り付かなくなったし。

一応攻撃範囲にはいるけど、ソイツらにはなにもされてないし。

僕、何もしてこない相手には、基本攻撃しない主義なんだよね。

それよりも、どうしようかなぁ・・・。

考えてはみるものの、解決策は浮かばない。

あぁ、人間に戻りたい・・・。

ふと、そんなことを思ってしまう。

人間に転生してたら、こんな状況にはならなかっただろうなぁ。

僕、異世界に転生したら、冒険者になりたいと思ってたんだよね。

まぁ、木に転生したんじゃ無理だけど。


―――《人間になりたいのであれば、魔法を使用すれば可能です》


・・・・・・えっ!

なれるの?

人間に?


―――《はい》


本当に?

嘘じゃないよね?


―――《【人化】という無属性魔法を使用すれば可能です》


・・・・・・。

・・・やってみるしかないよね。

【人化】っ!

物は試し、とりあえず唱えてみた。

すると次の瞬間、身体が変形しながら縮み始めた。

枝は手になり、根は足になった。

幹は頭部、そして胴体に。

残る葉は、髪の毛になった。


「おぉ・・・・・・」


気がつけば、僕は人間になっていた。

氷属性魔法の【アイスシールド】を少しだけ展開して、自分の姿を確かめる。

身長は180センチほどで引き締まった筋肉がついている。

恐らく、服を着たときに細身に見えるタイプだ。

髪と目は緑色で優しそうな顔立ちだ。

要するに、イケメンだった。


「コレが僕・・・!念願の高身長!あとイケメン!」


あぁ、転生してよかった・・・!

【アーカイブ】さん、ありがとう!

疑ったりしてごめんなさい!


「よし、まずは服を着なきゃ!」


そう、今の僕は全裸だった。

魔物でも狩って、その毛皮で服を作ろう。

作り方は、【アーカイブ】さんに教えて貰えば、きっと大丈夫。


「ガァァァァァアアア!!」


おっ、ちょうどいいところに!

確か、ナインテイルフォックスだったっけ。

魔法の練習をしてたときに、倒したことがある。

名前の通り、九つの尾を持つ白い狐だ。

ん?九尾じゃないのかって?

僕も最初はそう思ったけど、違うみたいだ。

角が二本生えてるし、魔法を使ってくるから。

尻尾も伸びたり縮んだり、自由自在に動く。

【アーカイブ】さんによると、精神魔法で混乱させてから獲物を仕留めるっていうのが、ナインテイルフォックスの戦いかたらしい。

まぁ、精神魔法を使う暇も与えず、一撃で倒してたけど。

今回も一撃で倒した。

毛皮が傷つくのは嫌だっから、氷漬けにした。

それじゃ、【アーカイブ】さん!


―――《はい。それでは指示にしたがって作成して下さい。まずは―》


【アーカイブ】さんの指示のもと、僕は服を作り始めた。

針はナインテイルフォックスの牙を、糸はその辺にあった蔓植物を使った。

そして、数時間後。


「で、出来たっ!」


ようやく服が完成した。

あ~、温かい。

さっきまでは皮膚に直接風が当たって、肌寒かったけど、今は丁度いい。

やっぱり、服って大事だね。

えーと、次は何しようかな?

食事は・・・どういう仕組みなのかは分からないけど、髪の毛で光合成できるうえ、水分補給はさっきしたからいいとして・・・。

風呂は・・・毛皮を【フルクレンズ】っていう聖属性魔法できれいにした時、僕自身にも使ったからいいや。

あ、ちなみに、【フルクレンズ】っていうのは対象物または対象者を清潔な状態にする魔法だそうです。(※【アーカイブ】さん調べ)

つまり、風呂・洗濯要らず。便利~。

睡眠は・・・普通に眠くないからとらなくて良し。

よーし、コンディションは完璧!

ならばっ!


「冒険者になりに行こうっ!」


せっかく人間になれたんだ。

もう、なるしかないでしょ!

そのためには、この樹海を出ないとね。

【アーカイブ】さん曰く、ここから一番近いのは西にあるトファースという村らしい。

魔法を使ってトファース村まで移動しても良かったんだけど・・・。

僕、魔力も攻撃力も全然コントロール出来てないんだよね。

攻撃力に関しては使ったことすらない。

だから、歩いていくことにした。

まぁ、ここからトファース村までは100キロ歩いて樹海を出て、そこから更に山を三つ越えないといけないみたいだけどね。

すっごく遠いけど、それなら目的地に着くまでにコントロール出きるようになっているはずだよね。

早く力をコントロール出きるようになって、近距離でも遠距離でも戦えるようにしたい。

じゃないと、宝の持ち腐れになっちゃうでしょ?

せっかく∞マークがたくさんついてるにさ?

ってな訳で、いざ出発っ!

トファース村へ、レッツゴー‼








読んで下さり、ありがとうございます。

来週投稿予定ですので、そちらも読んで下さると嬉しいです。

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