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第35話 ゆるーいキャンプ

夏休みに入り祐樹は家で和也と遊んでいた。


しかしどこか落ち着かない。


なぜならまーさんとユウナさんの事が気になっていたからだった。


「なぁ、和也。 もしまーさんとユウナさんが付き合ったらどうする?」


「なんだって!? それは困る……天使を奪うのが悪魔って……」


「ですよねぇ……つーさん達はとても気楽ですからねぇ」


「ラブラブだよなぁ。 あそこまでいくと凄いよなぁ」


「たしかに……同棲してるからなぁ」


「いいよなぁ……高校生で同棲ってさ……憧れるわぁ……」


和也は言うがすぐにユウナさんの事を思い出した。


「それよりまーさんとユウナさんが付き合ってるのは本当か!?」


「いや、兄弟だから……」


「だよなぁ。 ならいいんだ」


その日は夕方に和也が帰っていく。


祐樹は1人になると携帯を取り出す。


電話帳でまーさんのところにカーソルを合わせるとためらう。


「ユウナさんと楽しく遊んでるだろうし……辞めておこう……」


携帯を置くとベッドに横になる。


「茜ちゃんはどうしてるのかな……」


ユウナさんとまーさんが付き合うと茜ちゃんが悲しむと思った。


去年の夏は楽しかった。


今年の夏はなんだか気不味い。


そんな時電話が鳴る。


「はい」


『祐樹か!? 今から旅行行こうぜ!! まーさんとユウナも行くぜ!!』


つーさんがいつもの調子で言うが祐樹にはそれに付き合う元気もなかった。


「いやぁ……」


『気にするな!! 茜も来るからさ、元気づけてやってくれよ!! 』


「わかりました……」


祐樹は電話を切ると準備をする。


つーさんはこの夏に免許を取り車も買った。


しばらく待っているとつーさんの車がやってきた。


「行くぞ!! 今回は山だ!!」


嬉しそうにつーさんはいいながら祐樹を車の中に乗せるとすぐに走らせた。


まーさんの家の前に着くと2人が外で待っていた。


ユウナさんは白いワンピースを着て綺麗なのもあるがどこか別の理由で綺麗に見えた。


「遅くなった。 祐樹も拾ったからな!! 行くぞー!!」


つーさんはノリノリで走らせる。


車内はつーさんが1人喋りみんなが聞いている状態が続いた。


カレンちゃんは助手席に座り眠っている。


ユウナさんと茜ちゃんは隣同士に座り、祐樹の横にはまーさんが座っていた。


「あの……」


祐樹が話しかけるとまーさんが反応する。


「なんだ?」


「あれからどうですか?」


「え? なにがだ?」


「あの、ユウナさんと……」


「あぁ、何も変わらないぞ?」


「え!?」


「今までも一緒にいたんだ、変わらんだろ?」


「え!? そうなんですか?」


「そうだ。 だから気にするな。 それよりも茜ちゃんが元気ないって話聞いたぞ?」


「えぇ、僕もつーさんから聞きました。 だから参加する事にしました」


「仲良く出来るといいな」


「はい!!」


祐樹は少し気分が軽くなった気がした。






車に揺られてかなりの時間が経ち夕方近くにキャンプ場についた。


「テントは3つあるからな!!」


「えっとそれはどういう組み合わせですかね?」


祐樹は不安を覚えた。


「もちろん、俺とカレンは2人っきり!! まーさんはユウナと……祐樹は茜とでいいか?」


「えっと……茜ちゃんが嫌なのでは!?」


「私はいいよ」


「えっ!?」


祐樹は予想外の答えに驚く。


「あ、言っとくけど祐樹気をつけろよ? 茜こう見えて合気道使えるから」


「襲ったりしませんよ……」


祐樹は少しガッカリしながら答える。



テントはまーさんとつーさんが張ってくれた。


中に入るとなかなか快適だった。


「意外と広いね」


茜ちゃんも嬉しそうだった。


夜はバーベキューで豪快に肉を焼いて食べた。


「楽しいだろ?」


つーさんに言われて祐樹は頷く。


「花火もあるからな!!」


つーさんは嬉しそうにしている。


カレンちゃんはつーさんの側に座っている。


まーさんは何か1人飲んでいるが明らかにアウトな飲み物だろう。


「突っ込まないでおきますよ」


「あ? 何がだ?」


「いえ……それよりも茜ちゃんは?」


「いま、ユウナと一緒に買い出しに行った」


その時悲鳴が聞こえた。


声はユウナさんと茜ちゃんだろう。


祐樹は走って行く。


しかし途中で誰かに抜かれた。


祐樹が着くとすでにまーさんが男4人をねじ伏せていた。


「俺の女に手出すな」


まーさんが言うと4人は逃げていった。


「まーさん、カッコいいです」


ユウナさんも茜ちゃんもボーッとまーさんを見ていたので祐樹が代わりに言った。



「何がだ?」


まーさんは気がついていないのかユウナさんに手を差し伸べると立たせる。


「おい」


まーさんに言われて祐樹も茜ちゃんに手を伸ばす。


茜ちゃんが立ち上がると4人で買い物の続きをしてテントに戻る。



それを待っていたつーさんとカレンちゃんはまーさんの飲み物を勝手に飲んだのか元気爆発していた。


「イェーイ!! やったるぜーー!!」


「私は女神よ!! ダーリン愛して!! もっと激しく愛して!!」


4人は何も見なかった事にしてそれぞれのテントの中に入っていった。







イエーーーーーイ!!


イエーーーーーーーイ!!!!


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