第陸話「模擬戦」
少女「だいぶ操縦できるようになったわね、じゃあちょっと戦ってもらおうかしら」
佐藤「戦うって何だ?、山田と撃ち合いでもするのか?」
佐藤は少女の言葉に戸惑う。
少女「違うわよ、これに乗って殴り合うの、まあ本命はデータ収集だけど」
佐藤「でーた収集...って何だ?、悪いが堅苦しい話は山田に頼む」
そう言うと佐藤は烈火の方に行ってしまう。
山田「すまんな昔からああいうやつ何だ。それでさっき言ったでーた収集とは何だ?」
山田は呆れながらそう言う。
少女「確かにあいつはそんな感じの人間ねぇ。まあデータ収集を簡単に言ったら...なんて言うのかしら、まあとりあえずこいつに乗って殴り合って」
山田は怪訝な顔をして少女を見る。
山田「そのでーた収集というものが何かはわからんがわざわざこいつに乗って殴り合う意味がわからない」
少女は困った顔をしながら
少女「そうよね...えーっと...、つまり...情報が欲しいのよ烈火の」
山田は不思議な顔をする
少女「殴り合ったら今の烈火の動き具合とか強さがわかるから」
山田「本当か?」
少女「当たり前でしょ、こう見えてこれを作った人の孫なんだから」
少女はドヤ顔で山田を見る。
山田「そうか...、じゃあやるよ」
山田は半ば疑いながら烈火の近くにいる佐藤に向かって叫ぶ
山田「佐藤ー!、こっちに来い!」
佐藤「何でー⁉︎」
山田「命令だからだー!」
佐藤「りょうかーい!」
佐藤は返事をして烈火から少女と山田の元に駆け寄る
少女「じゃあ今から説明するよ、やることは2人が烈火で取っ組み合ったり殴り合って相手を先に地面に倒した方が勝ち」
佐藤「なるほど...、特別難しくは無さそうだな」
山田「よくそんな考えになるな、そうかさっきの話を聞いてなかったか」
山田は佐藤の楽観的な考えに呆れながら言う。
少女 「そうよ、特にあなたは何も聞かずに突っ走って勝手に転ぶタイプだから」
佐藤「何でそうなるだよ⁉︎」
山田「だが事実だろ、今まで何度お前の手助けをしたのか...」
佐藤「.........」
佐藤は言い返せず黙る。
少女「じゃあ早速乗って、始めるよ」
少女が言い終わると同時に佐藤と山田は烈火に向かう。
佐藤と山田が烈火に搭乗すると少女が乗る月下が来る
佐藤「何だ、お前もやるのか」
と少女に向かって独り言のつもりで呟く。
少女「当たり前でしょこれがないとデータ収集できないから」
突然の少女の声に佐藤が困惑する
佐藤「おい待て!、...お前一体どこから話してる⁉︎」
少女「どこって無線だけど」
佐藤「無線⁉︎」
少女の無線という言葉に戸惑う。
少女「そんなに驚くこと?」
山田「未来から来たお前は知らないと思うが無線というものはほとんどが暗号通信に使う言葉だ、一応無線で会話ができないわけでもないが雑音が酷いからおそらく声がそのまま聞こえたことに驚いてるんだろ」
佐藤の気持ちを山田が説明する。
少女「技術差があるから仕方ないか。とりあえず会話は筒抜けだから気をつけるように。じゃあ戦ってもらうから睨み合って」
少女の言葉で佐藤と山田は烈火越しに睨み合う。
少女「じゃあいくよ。.........始め!」
始めの合図とともに2機の烈火が正面からぶつかり両手で押し合う。
少女「いいわねぇ、昔の人間が単純な単細胞で助かったわ、結構いいデータが取れてる」
佐藤の烈火が山田の烈火を強く押す「さすが、力だけは格別だな!」
少女「あれ?、何で佐藤のやつだけ出力上がってるの?、もしかして気合い?」
少女は佐藤出力を不思議に思いながら闘いを観戦する。
山田が烈火片腕を離して佐藤の烈火の頭部を掴み下に押す
佐藤「っ、体勢が...」
佐藤の烈火が片膝をつくような体勢になる。
少女「なるほど、上から抑えられると脚部の負荷が大きくなり体勢の維持が困難...っと」
山田「お前はもう少し闘いで頭を使うようにしろ!」
頭部の押し付けが強く佐藤の烈火が膝をつく。
佐藤「このままじゃ負ける!、...ああもう!さっきからなんの警報だよこれ⁉︎」
佐藤は警報に苛立ちながら体勢を立て直そうとする。
一瞬の隙に山田は佐藤の烈火に横蹴りを放ち、佐藤の烈火はバランスを崩し地面に倒れる。
佐藤「参った!」
コックピットから佐藤が山田に向かって叫びながら這い出てくる。




