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sideロン②

王都で、座敷牢のような部屋に入れられてしばらく過ごしていたが、出るよう言われ、連れて行かれた先に、愛しのミカがいた。ミカをどうするつもりだ。ミカに何かあれば、この城を破壊しようと思っていたが、何と、王様からミカと結婚するように言われたのだ。


王様は話が分かる奴だったらしい。俺とミカの愛の部屋を用意してくれ、俺が帰るまでミカを王城で預かるという。サンキュー王様。後は魔王を倒して帰るだけだな。

と、その前に、俺にはミカと愛し合う大仕事が待っている。この日のために生きてきたんだ。2次創作でしか見た事がないミカをたっぷりと見て味わいつくさなければ。


俺はニヤニヤしそうになる顔を必死にこらえ、2人の愛の部屋に猛ダッシュで走って向かった。


ミカと過ごす3日間は短かったが、最高だった。あと、やっぱりミカは俺の事が好きなんだなと再確認できた。


旅の合間に思い出すのはミカの事ばかり。可愛い俺の奥さんを一人には出来ない。早く、ミカのところへ戻らなければ!


俺は、前世のゲーム知識を総動員する。やり来んでいたから、最短ルートも分かる。恋愛イベントが時間をくう事も知っている。俺にはミカがいるし、恋愛イベントなんかに時間を費やす必要はない。


前世の知識を使いまくった俺は、数ヶ月程で魔王を倒し帰還できた。とにかく必死だったから、ミカに旅の事を聞かれても、よく覚えておらず、どう答えていいのか返答に困った。


その後は、パレードやらパーティやら、国賓との面会やらで忙しく、またその合間には、勇者を取り込んで、血筋に箔をつけたい王様から、王族の女性を何人も紹介された。

だが、他の女性も選んだら、俺の可愛いミカは自分から身を引くだろう。ミカはそういう女だ。俺はミカ一人で十分だ。


そんな時だ。実家の母親が襲われかけたという知らせを受けたのは。母は俺を10代で産んだから、まだまだ若く、俺の母親だけあって美人だ。地元の奴らは、領主の愛人というのを知っているから手を出す奴はいないが、外から来る奴らはそれを知らない。

実家が観光地化していると聞いて心配はしていたが、父が保護したと聞いて安心した。

早速、王様に相談する。父と本妻には子どもがいない。水面下で、俺が養子に入る手はずになっていたところに勇者の神託があったのだ。王様の根回しにより、本妻が実家の家督相続の関係で婿をとらざるえなくなり、父と離婚する事になった。そして、勇者の生母として箔がついた母が、一旦貴族に養子に入り、父の後妻に入る事になったのだ。晴れて正式な夫婦となれたら、今までのように遠慮はいらない。きっと後継ぎもすぐに出来るだろう。


※※※


「パパ~抱っこして~」


仕事終わりに帰宅すると、3歳になる娘が飛び付いてきた。


「いいぞ。ほら、高い高い!」

「キャハハ!」


娘が嬉しそうに笑う。向かいには、愛しいミカがいる。娘を抱っこしたままミカを抱きしめる。


「ただいまミカ」


未だに俺の顔を見ると照れている。いい加減、俺の顔に慣れろ。子どもを6人も作った仲だろ?あっ、お腹の中の子で7人目か。

でも、そんなミカも俺は可愛くて仕方がない。


「ミカ、お帰りの挨拶して」


俺は娘の目を手でふさいで、ミカに口づけをねだる。ミカが照れた表情のまま口づけをしてくれた。





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