晩餐は豪華で美味しいがいっぱいでした
領主館に宿泊することになった悠利達は、当然のように豪奢な晩餐に招待されていた。正確には、豪奢な晩餐会が開かれそうな物凄く広い食堂に案内されていた、である。
今回悠利達をもてなす役目はデュークなので、堅苦しくならなくて良いということであった。あらかじめマリアからそう伝えられていたこともあって、誰一人としていわゆる正装なんてものは持ってきていなかったのだが、お城みたいな領主館の食堂を見て何人かは顔を引きつらせていた。
早い話が、いつも通りの自分達の服装で入っても良い場所なのか……? みたいな気持ちになってしまったのだ。
しかし、そんな一同の不安とは裏腹に、マリアはいつも通りの服装で普通に座っている。……いやまぁ、彼女にしてみれば生まれ育ったお家の食堂なのだから、そういう態度になるのだろうが。悠利達にとってはちゃんとしないとダメな場所に見えるだけである。
それは、悠利達を出迎えるデュークも同じだった。緊張を隠しきれない皆に向けて、どこまでも友好的な笑顔でこう告げる。
「好きな席に座ってくれて構わないよ」
その言葉に悠利達は顔を見合わせて、おっかなびっくり席に着いた。……なお、使用人が椅子を引いてくれるオマケ付きである。そんなことをしてもらったことがないので、皆は若干挙動不審になっていた。
落ち着いていたのは大人三人だけだ。アリーとティファーナはともかく、ジェイクも落ち着いて対応していたのはちょっと意外だと思う若手組。表情にそれが出ていたのか、ジェイクが困ったように笑った。
豪奢な食堂で用意される夕飯がどんなものか解らず身構える悠利達だが、そんな緊張している一同に向けてデュークは優しく言葉をかけてくれた。
「そんなに固くならなくても大丈夫だよ。今日の夕飯は普通に食べる食事を申しつけてあるからね」
「と、言うと……?」
「最初は料理長が腕によりをかけたコース料理を堪能して貰おうと思っていたのだけれど、道中の話を聞いてね。そういうのは逆に困らせると思って変更したよ」
アリーの問いかけにさらりと説明するデューク。その言葉を聞いて、悠利達は首の皮一枚で生き延びたみたいな気持ちになった。ただでさえ緊張する豪華なお部屋だというのに、そこに食べ慣れていないコース料理なんて出されたら更に緊張してしまう。
美味しいのは解っていても、緊張しすぎて味がしないとかになりそうなのだ。何せ、コース料理などの場合、使用するカトラリーにも気を配らなければならない。……ぶっちゃけ、庶民の悠利達にとっては、ずらりと並んだカトラリーを見るだけでも敷居が高く感じるのだ。
道中の食事でその辺りを把握してくれた従者がデュークに伝えてくれたらしいので、悠利達は心の中で従者さん達に感謝の祈りを捧げておいた。そういえば、初回こそ軽いコース料理みたいな感じで提供されたが、それ以降はテーブルの上に大皿料理も並ぶ普通の形態だった。アレは思いやりだったようだ。
おもてなしというのは、相手が喜ぶことをするからおもてなしというのだ。格式や形式を優先して、相手を萎縮させては本末転倒である。少なくともデュークはそう考える性格だったので、コース料理ではない普通の食事を準備してくれたのである。
それならば、手元に置いてあるカトラリーが一本ずつなのも納得だった。やったー、細かいことや難しいことを考えずに、美味しくご飯を食べるだけで良いー! みたいな感じになっている若手組。子供達は実に正直だった。
勿論、晩餐に招待されている状況であるのは事実なので、いつもみたいにぎゃーぎゃーわーわーやるのは御法度だ。そのぐらいのことは解っている。いつもよりは品良く、でも気軽にご飯を美味しく楽しもうと思っているだけである。
デュークの説明が終わったのを皮切りに、順番に料理が運ばれてくる。それぞれの前に個別で用意される料理もあれば、テーブルの上に大皿で何か所かに分けて置かれる料理もある。取りにくければ控えている使用人が取り分けてくれるという説明もあった。
個別に用意されているのはスープや前菜と思しき小鉢、軽くトーストされたバゲットに控えめに盛り付けられたパスタなどだった。対して大皿に盛り付けられているのは肉や魚介類を使ったメインディッシュに成り得そうな料理達に、大きなボウルに入ったサラダなどだった。
どうやら、メインディッシュも肉、魚、海老や貝などという風に複数用意してくれたようで、お好きなものをお食べくださいねという雰囲気だった。各々の好みが違う《真紅の山猫》の面々としては、これは実にありがたい。
食前の挨拶も終えてしまえば、後はほぼ無礼講だ。好きに食べてくれとデュークに言われた一同は、目の前の美味しい料理を堪能していた。部屋の豪華さに緊張していた気持ちも、食べ慣れたいつもの感じで用意された料理のおかげで消えていた。
「この前菜、凄く美味しいですね。小鉢しかないのが残念なくらいです」
そう告げて、悠利は笑った。それは、トマトを中心としたマリネサラダだった。マリネらしく酸味はあるがそこまで強いものではなく、トマトの旨味が全体に広がっていて実に美味しい。
食べやすいようにカットされたトマトに、スライスされたタマネギ、風味付けなのかバジルも混ぜてあって、豊かな香りが鼻孔をくすぐる。トマトとバジルの相性は完璧なので、料理のグレードを上げてくれているようだ。
少量効かせた胡椒も良い仕事をしている。やや粒が残るような荒削り状態なので、食べると胡椒の風味がぶわりと広がるのだ。全体的にさっぱりした味わいだが、この胡椒がいいアクセントになっていた。
悠利はがっつりした濃い味付けの料理よりも、こういったあっさりとした料理の方が好みなのもあって、とても気に入っているのだ。美味しい美味しいと言いながら、味わうようにゆっくりと咀嚼している。
そんな悠利の姿を見たデュークは、柔らかく微笑んだ。慈愛に満ちた眼差しは幼子を見るような感じであるが、実年齢三桁のヴァンパイアから見れば悠利は十分幼子枠なので、多分問題はない。多分。
「気に入った料理があるなら、声をかけると良いよ、少年。お代わり分はちゃんとあるだろうから」
「え、良いんですか?」
「勿論だとも。君達に喜んで貰うのが最大のもてなしだからね」
そう言って柔らかく微笑むデュークに、悠利はありがとうございますとお礼を言った。……お礼を言うまで一拍開いてしまったのは、圧倒的なまでの美貌を誇るお兄さんの微笑みに息を飲んでいたからだ。魅了とカリスマの技能をお持ちの美形の微笑みは、強いのである。
そんな悠利の足下では、ルークスが用意された色々な野菜炒めをご機嫌で食べていた。一種類をどーんと用意するのではなく、様々な味が楽しめるようにと用意されているのだ。スライムにすらおもてなしをしてくれる優しさがそこにあった。
「このお肉、美味しいねぇ!」
「美味いのは解ったから、とりあえず叫ぶな」
「後、お代わりが許可されてるからって、一人で大皿を平らげようとしないでくれ」
ご機嫌でお肉を頬張っているレレイだが、近くに座っているクーレッシュとラジからすかさずツッコミが入る。大皿には確かにたっぷりとお肉が乗っているが、皆で食べることを考えろという風に伝えるのは大切だ。何せ、レレイは大食いなので。
彼女がご満悦で食べているのは、シンプルに焼き上げられた鶏肉である。肉そのものの旨味が凄いので、恐らくはそれなりに強い魔物の肉だろう。種類は判別できなかったが、美味しいので何も問題はない。皮までパリッと焼かれたチキンステーキだ。
塩胡椒とハーブで味付けされたチキンステーキに、みじん切りにしたトマトとタマネギで作られたソースがかけられている。食べるソースのような具材の食感を楽しむようなソースで、味付けにはニンニクも使われているようだ。それが肉の脂をさっぱりさせてくれる。
お肉だけ食べてもジューシーなのだが、じゅわりと口に広がる肉汁にソースが絡むと何とも言えず絶品だった。生のトマトのフレッシュさと、生タマネギの少しピリリとした刺激がアクセントになっている。
もりもり食べるレレイに負けじと、クーレッシュとラジもチキンステーキを皿に取る。なくなってもお代わりを出して貰えそうな気配はしているが、ひとまず目の前にある料理を自分達も美味しく食べようと思うのだ。
そんな風に肉で盛り上がっている三人と裏腹に、魚で盛り上がっている面々がいた。イレイシア、ティファーナ、マリアの女性三人である。彼女達が食べているのは、白身魚の切り身が存在感を主張するアクアパッツァだった。
魚介類の旨味とトマトの旨味を一緒に楽しめるこの料理は、味付けはさっぱりしているのにコクがあって何とも言えず美味しいのだ。火を通しているのにふわふわした白身魚を頬張って満足そうに微笑んでいるイレイシアは、実に幸せそうだった。
マリアは魚よりもプチトマトの方がお気に召したらしく、火が入ってしんなりしているトマトを一つ一つ頬張っている。プチトマトを口に運んで食べる仕草すらも妙に色っぽく、安定の妖艶美女であった。
ティファーナは具材そのものを美味しく食べると共に、皿に残ったスープにバゲットを浸して食べている。アヒージョみたいな食べ方だが、あちらがほぼほぼオリーブオイルなのに対して、こちらは具材から滲み出た水分から作られたスープである。幾分あっさりしている。
軽くトーストされて表面がカリカリだったバゲットに、旨味たっぷりのスープが染みこんで柔らかくなっている。カリカリが残っている部分と、ふにゃりとなった部分を同時に囓ると、食感と旨味を同時に楽しめて何とも言えず美味しい。
上品にアクアパッツァを堪能する彼女達は、顔を見合わせて柔らかく微笑んだ。妖艶美女のマリア、おっとり系お姉様のティファーナ、清楚美少女のイレイシアなので、その微笑みは大変眼福ものであった。……まぁ、他の皆は食事に忙しくて、何も見ていないのだが
「バゲットもとても美味しいですね、マリア」
「そうねぇ。主食はパンが多いから、必然的に美味しく作れるようになってるんだと思うわ」
「外はカリカリしているのに、中はもちっとしている感じがあって、本当に美味しいですわ」
「イレイスも気に入ったの?」
「はい」
ティファーナがスープを染みこませて食べているのを見て、それを真似てバゲットを食べていたイレイシアが満面の笑みを浮かべる。彼女は小食なので普段そこまでパンに興味を示さないのだが、バゲットそのものが美味しいので二つ目にするりと手が伸びている。
普段そこまで食べないイレイシアがパンを喜んで食べている姿を見て、お姉様二人はにこやかな笑みを浮かべていた。冒険者である彼らにとっては、食べるのも仕事の一つだ。いつもより沢山食べられるというのは、良いことだ。
勿論、お腹を壊すほどに際限なく食べるのは愚の骨頂である。そんなバカなことをする輩は、お説教対象だ。しかし、イレイシアはそんなバカではないので、いつもよりパンを食べるペースが速い彼女を二人は優しく見守っているのである。
「このパスタ、トマトの味が濃厚で美味しいですね」
そう言いながらトマトと茄子のパスタをぺろりと食べ終わったのはジェイクだった。小食な学者先生でもぺろりと食べられる程度には盛り付けが少なかったのだ。
濃厚なトマトクリームソースに、食べやすい大きさに切られた茄子が彩りを添えていた。また、食感を楽しむためなのかカットしたトマトも火を入れた状態で加わっており、トマトを楽しむパスタという雰囲気だった。
パスタの麺は普段食べているものよりももちもちしていて、道中の食事で出てきたのと同じものだと思われた。そのもちもちとしたパスタとトマトクリームソースが絡み合い、口の中でしっかりと存在を主張するのだ。
味付けにケチャップが使われているのか、甘味と酸味が絶妙だった。ご機嫌でパスタを食べていたジェイクは、お代わりくださいと使用人に頼んでいた。
「……お前、そんな風にお代わりして腹は平気なんだろうな?」
「アリー、元々の量が少なかったんですよ?」
「それは知ってるが……」
気に入った料理になるとご機嫌で食べまくって、その後にお腹が痛いと唸るジェイクを何度も見てきたからこそのアリーのツッコミであった。しかしジェイクは今回は大丈夫だと胸を張る。……まぁ、確かに最初のパスタの量は少なかったのだが。
今のところ、パスタ以外の料理に物凄く食いついてもりもり食べるというわけではなさそうなので、アリーもそれ以上は言わなかった。遠方にやってきてまでアホなことをされるのは困ると思ったので、念のため忠告をしたという感じである。
そんな風に賑やかに食事をする一同。美味しいご飯のおかげで緊張は解けているし、ちょいちょいデュークと皆が会話を楽しむこともあった。他愛ない会話だが、それをデュークはとても楽しんでいるように見える。
そんな中、悠利はふと気になったことがあってデュークに質問を投げかけた。
「あの、デュークさん」
「何かな、少年?」
「僕達がここを使わせて貰ってることで、皆さんのご迷惑になってたりはしませんか?」
その質問に、デュークは何のことか解らないと言いたげに首を傾げた。しかし、悠利としては気になって仕方ないことだったのだ。この立派な食堂は、普段、このお屋敷で生活する皆さんが使っているのではないかと思ったのだ。
なので、そのことを改めて口にして、大丈夫なのかと問いかける悠利。そんな悠利の質問に、デュークはぱちくりと瞬きをしてから、破顔した。圧倒的なまでの美貌に目映いばかりの笑顔が浮かび、悠利は思わず眩しいと思った。
「心配は無用だよ、少年。食堂は別に、ここだけではないのだから」
「へ……?」
「ここは来客用にしている食堂だし、そもそも普段から複数の食堂を使っているよ」
きょとんとしている悠利に、デュークは笑って事情を説明してくれた。悠利が思いもしなかった内容を。
「館に住んでいる者は多いからね。普段から二つ三つ同時に使わないと食事は出来ないのだよ」
「……そんなに人数がいらっしゃるんですか?」
「うん」
思わず顔を引きつらせた悠利に、デュークはあっけらかんと答えた。話を聞くと、ここと同程度の広さの食堂があと五つぐらいはあるのだという。お城みたいに大きなお屋敷だと思っていたが、食堂だけでその数があるというのだから驚きだ。
また、使用人達用の食堂を入れると更に数が増えるのだという。庶民の悠利にはまったくもって想像がつかない驚きの現実であった。
スケールが違うなあと思いつつ、そういうことならばこの部屋で自分達がゆっくり食事をしても誰の迷惑にもならないんだな、と悠利は思った。心配していたのはそこなのだ。自分達がのんびり食事をすることで、誰かを待たせているのではないかと思ってしまったのだ。
そんなわけで、心配事がなくなったならと悠利は美味しい料理に向き直る。まだまだ食べていない料理が色々あって、どれから食べようか迷ってしまうのだ。自分で好きなものを作って食べるのも楽しいが、誰かが作ってくれた美味しい料理を食べるのも悠利は大好きなのである。
どれにしようかなーと悠利が考えている頃、食事をしながらテーブルに並ぶ料理をじぃっと観察していたカミールが、おもむろに口を開いた。実に真面目な雰囲気で。
「どの料理にもトマトが入ってる」
「カミールくん、どうかしましたか?」
「いや、よく見てみろよ、ロイリス。どの料理にもトマト入ってるだろ?」
「え? ……あ、言われてみれば、確かに」
唐突に真顔で何かを呟いたカミールに声をかけたロイリスは、大真面目な顔で告げられた内容を理解してこくりと頷いた。カミールの指摘通り、全ての料理にトマトの存在があった。
目に見えてトマトが入っている場合もあれば、ソースにされていることもある。普通サイズのトマトもプチトマトも問わずであるが、とにかくテーブルの上にある全ての料理にトマトの存在があるのだ。それこそ、飲み物にも。
水や紅茶も用意されているが、最初に各自に配られたのは絶品なトマトジュースだった。野菜ジュースも用意されていたが、そちらもベースはトマトのようで、鮮やかな赤色が目を引く。美味しいので気にしていなかったが、確かにトマトづくしである。
ちなみに、大人組にはトマトを使ったお酒も用意されていた。トマトを使って作られた酒で、水割りやロックで飲んだりするものもあれば、トマトジュースを使ったカクテルも用意されている。未成年組には善し悪しは解らないが、そこにまでトマトが存在する徹底っぷりだけは理解した。
「やっぱり、皆さんトマトがお好きなんでしょうか……?」
「トマトが好物で、トマトで本能を抑制出来るってのはマリアさんも言ってたもんなぁ」
「普段からこうやって、あらゆる料理にトマトを入れて作ってあるのかもしれませんね」
「そうだと思う。だってこう、完成度が高いからな」
どの料理を食べてもとても美味しいので、カミールの言い分に同意するロイリス。単純に来客用に用意してくれたというよりは、普段から提供している料理と言われる方が納得が出来るのだ。まぁ、どれを食べても美味しいので、文句などないのだが。
そう、文句はない。文句はないのだが、カミールは色々と思うところがあるらしかった。目の前の料理を真剣な顔で見ながら食事をし、ぼそりとこぼす。
「つまり、ここと凄腕のトマト農家を繋げば商機がある……? いや、むしろ逆に、トマトの仕入れ先を聞いて、そこの加工品とかを余所の地域に売る方が商機があるか……?」
ぶつぶつとそんなことを呟いているカミール。完全に商人の息子スイッチが入っていた。彼はトレジャーハンターを目指す冒険者見習いを自称する割には、どう考えても色んな部分が商人であった。
そんな安定のカミールを見て、ヤックは呆れたようにため息をついた。
「何で食事のときにそういう発想になるかなぁ……」
「諦めろ、ヤック。そもそもカミールは、何か商売のタネになるものがないかという感じで来てるんだぞ」
「それはそうですけど……」
「ヤック?」
ミルレインに諭されたヤックは、それでも少しばかり不満そうだった。どうしたんだとミルレインが問いかければ、唇をとがらせるような仕草をしながらこう答える。
「せっかく美味しい料理を用意してもらったんだから、堅苦しいこと考えないで堪能すれば良いのにと思って」
「「…………」」
ヤックの言葉を聞いたミルレインとロイリスは、顔を見合わせる。続いて、破顔した。そんな二人の反応が良く解らなくて、ヤックは首を傾げる。どうかした? と。
ミルレインもロイリスも、何も言わなかった。言わなかったけれど、彼らの表情も眼差しも、二人の気持ちを雄弁に物語っていた。ヤックらしいなぁ、と。
真面目で、優しくて、一生懸命で、誰かの気遣いにきちんと応えようとする良い子。ヤックのことは皆がそんな風に思っていて、それがここでも証明されたのでミルレインとロイリスは笑うしかなかったのだ。
笑ったまま何も言わない二人に、どういう意味なのか問いかけるヤック。二人は笑うだけで答えない。そんな二人の口を割らせようとするヤック。わちゃわちゃとしたやりとりが始まる。その傍らでカミールは、三人のやりとりなど聞こえていないのか、一人の世界に入っていた。
少し離れた場所に座っているアリーは、そんな四人の姿を何やってんだあいつらというように見ていたが、特に何も言わなかった。お説教をしなければいけない内容ではないだろうというように。
そんな風に各々が、目の前の美味しい料理と楽しい会話を楽しみながら、夕飯は続いていくのだった。
なお、デザートにもトマトの存在があり、そこもか……! と思った者多数であった。マリアとデュークは慣れているのか普通に食べていました。トマトのゼリーは大変美味でした。
トマトがいっぱいなのはこのお屋敷の仕様です☆
ご意見、ご感想、お待ちしております。
なお、感想返信は基本「読んだよ!」のご挨拶だけですが、余力のあるときに時々個別でお返事もします。全部ありがたく読ませて頂いております!





