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元ホストの俺、乙女ゲームの王太子に転生。婚約者(悪役令嬢)だけは絶対に守ります  作者: ふうこ0701
第4章 女王と忠犬

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第32話 笑えない日々

毎週土曜日21時更新

今日は、雨が降ったので更新します

仕事が遅くなり、更新が遅くなってしまいました

「ねえ、レオニス。あなた、エレノアと……」


アルベルトが、探るような視線を向けてくる。


「見ての通りだよ。私は完全に嫌われたらしいな……」


自嘲気味に答えると、


アルベルト、カイル、ルシアンの三人は、何とも言えない表情を浮かべた。


「何があったんでしょう?カイル、あなたはわかりますか?」


ルシアンが問いかける。


カイルは静かに首を振った。


そのとき、


「そのことなら、私が説明しましょう」


どこからともなく、セレナが現れた。


そして、頼んでもいないのに、一連の経緯を勝手に語り始める。


「セレナ」


カイルの声が低くなる。


「いつも言っているでしょう。王宮での話を軽々しく話すなと」


ぴしゃりと叱る。


だがセレナは、まったく動じない。


「カイル様、私もいつも言っています。こんな面白いこと、腹の中に収めておけないと。

言いたくて言いたくて仕方ないんです。でも、ちゃんと相手は選んでますよ?

兄上と、パパ……あ、騎士団長と、それからおばあちゃん――じゃなくて、王太后様だけです」


「なぜあなたは、そこまで軽率なんですか……」


カイルは額を押さえる。


「それに違うもん。全部、カイル様のためですから」


セレナは胸を張る。


「王太后様には、カイル様の出世と引き換えに情報提供。

パパには媚びを売って、いい嫁アピール。

兄上は――ただの暇つぶしです」


その言い切り方に、誰も突っ込めなかった。


その様子を見ながら、思う。


……なんだかんだで、カイルとセレナはうまくいっているのかもしれない。


「カイルも、だいぶセレナの毒牙にかかっていますね」


アルベルトが肩をすくめる。


「まあ、こういうときは――ぱあっといきましょう。ぱあっと」


そして俺たちは、また夜の街へと繰り出すことになった。


「だから、私は行かないぞ、アルベルト」


ルシアンが即座に拒否する。


「何を言っているんですか、ルシアン。レオニスを一緒に慰めましょう」


なんだかんだ言いながらも、


結局、ルシアンは付き合うのだった。


翌日。


「はあ……マリー、可愛いですよね」


アルベルトがうっとりと呟く。


「お前は女のことしか頭にないのか」


ルシアンが露骨に軽蔑の視線を向ける。


「何を言っているんですか。私は美しい花を愛でるのが好きなんです。

でも、どうしてマリーはあんなに私に冷たいんでしょう?レオニス、わかりますか?」


アルベルトは、真剣な顔で俺に意見を求めてくる。


いつの間にか、俺とルシアンは女好き扱いだ。


……心外にもほどがある。


別に、俺はそんなつもりはない。


正直、どうでもいい。


それでも、


「そうだな。あえて言うなら、お前はワンパターンなんだよ」


と、適当に答える。


「金と権力で釣るだけじゃダメだ。ああいうタイプには、“誠意”とやらを見せろ」


「誠意、ですか?」


「ああ。お前、一筋だって“ふり”をしてみろ。案外、簡単に落とせる」


アルベルトは、食い入るように話を聞いている。


そして。


案の定、俺たちはまた、生徒会長様のご不興を買った。


その翌日。


アルベルトは、やけに機嫌が良かった。


「レオニス、あなた流石です。師匠と呼ばせてください」


どうやら、うまくいったらしい。


そんな風に、しばらくは平穏な日々が続いた。


だが。


結局また、俺たちは“女”絡みで騒動を起こすことになる。

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