52 小さな淑女とホットケーキ(その1)
<カランカランカラン>
「きゃっ!」
とびらをあけたら大きな音がしたのでおどろきましたわ
お店にいたみながわたくしを見ていました
しゅくじょなのに大声を出したからですわね?
はずかしいですわ
いえアリス、がんばるのよ
わたくしはもう10さいなのです
りっぱなしゅくじょとしてふるまわなければいけませんわ!
「ごきげんよう」
まずあいさつをしてみました
「・・・ああ」
かうんたー、というのでしょうか
囲われたところにいた男の人がへんじをしてくれました
うまくいきましたわ!
おかあさまの言うとおりでした
れいぎはその人のないめんをうつし出すのです!
きちんとできるわたくしはしゅくじょなのです!
でも、しゅくじょがあいさつしたのに、その返事はないのではないのでは?
ふ~ん、これがさかばというものなのですね
物がたりではよんだことはありましたが初めて見ましたわ
ついめずらしくてキョロキョロ見まわしてしまいましたわ
しゅくじょとしては反省なのです
でも初めて見るものばかりなので止まらないです
・・・こんな見たこともない物ばかりあつめるのがわるいのですわ!
いろんな人がいるのですね・・・
あら、ヒゲもじゃでせが低い人がいましたわ
おさけ?をわたくしの頭くらい大きなとうめいなコップで飲んでいるのです
あんなにのんでだいじょぶなのでしょうか
ひょっとしてあれが、あるこーるいぞんしょうと言うものなのですわ!
だめな大人の見本なのです!
む、むねがボンと出ていている女の人がいましたわ!
きている物が、はれんちです!
む、む、むなもとが丸見えで、むねのたにまが見えています!
ふ、ふともももチラっとですが見えているのです!
あれがおかあさまが言っていたびっちといものなのですわ!
おなじ女としてなげかわしいです!
ひんいというものについて1時間くらいおせっきょうしたいですわ!
・・・けっしてわたくしのむ、むねが平だから言っているのではないのですわ!
わたくしだって大人になればボンキュボンのないすばでぃになるのです!
あ、あら?
びっちさんのとなりに男の人がいるのです
金ぱつなのです
顔もいけめんなのです
目が緑なのです
こしにけんをさげているのです
・・・どうやら目的の人が見つかったのですわ!
金ぱつの男の人の前で立ち止まります
むねがドキドキしているのです
<はあ~っ、す~っ>
しんこきゅうして、いきをととのえました
<はあ~っ>
いきをはくときもちがおちつきました
じゅんびばんたんです
しっかりと金ぱつの男の人のかおをみて言いました
「あなたがわたくしのおとうさまですか?」




