八月四日
「今日も始まりました。365日限定放送局。
12時の発表のお時間です。」
「今日も12時の365日限定放送局。
始まりますですよ。
今日は4日目です。12時の発表です、
昨日の時点では759/1000名となっておりました。
現在の生存者は705/1000名となっております。」
「昨日とあまりかわらないな。」
「54名が脱落されました。」
「といか、まだ名乗ってないからな。ハイブリッドボーイ、呼ぶ時はハイブリって呼びな。
こっちのちんまいのはアシスタントのサワだ。」
「名前はあってますけど。言うに事欠いてちんまいってなんですかちんまいって。」
「そんなことより、原稿読めよ。」
「ひどい、面白い現状報告はジョン・スミスさん以外にもカード使いが居たんですよ。
ということでその人をモニターしていきたいと思います。」
「またぼっちじゃないのか。2日連続俺はぼっち担当かよ。」
「まあまあ、昨日は面白い物やいい景色が見れたじゃないですか。」
「確かにいい景色だったけどな。おっ、コイツがそうか。」
『なんでできないんだ。』
魔力が足りません。
魔力が足りません。
召喚に必要な魔力がありません。
「この人ですね。カード持ってますし。でも魔力が足りないみたいですよ。
モニターの人のシステムメッセージって見えるんですね。」
「でも当の本人は見えてないみたいだぞ。」
「持ってるカードが恐竜みたいな感じでかっこいいですね。
強いから魔力が必要だけど足りないんですかね。」
「そうなんじゃなねぇか、カード持ってても使えないんじゃ意味無いだろう。」
『ステータスにもカード召喚って書いてあるのに。なんで召喚できないんだよ。
魔力も5人魔力があるんだろう。』
「5人魔力ってなんでしょうね。ステータス見るとそんなこと書いてあるんですね。」
「すごいのかすごくないのかがわからないな。結局魔力が足りないんだからすごくないんだろ。」
『くそう。コイツはいつも出せない。出せるのはコッチだけか。
ガービット召喚。』
「わぁ~可愛いウサギですね。」
「なんだ召喚出来るんじゃねぇか。でも弱そうだな。」
「そうですね、でも可愛いからいいんじゃないですかね。」
「可愛いじゃ生きていけないだろ。」
『ガービット。周囲警戒だ。』
「忘れてましたが、ここは森の中なんですよね。ウサギさんの能力は周囲警戒って言うんですね。」
「忘れんなよ。名前がガービットだろ。このスキルできっとコイツえーっと、マーロンか。」
「そうですね。名前はマーロンさんですね。」
「そいつが生き残ってこれたのは周囲警戒のおかげなんだろうぜ。」
「そうですねウサギさんが動く方向に獰猛な感じの動物は居ないみたいですね。」
「ただコイツを見てもつまらないな。こいつで4時間は地獄だぞ。」
「確かにウサギさんを追っかけてる映像4時間とかありえそうですね。」
「まあ俺も家で見てたが他の時間帯だとそういうのもあったけどな。ずっと縮こまってたりな。」
「それよりはマシですかね。」
「誰か来ましたよ。ウサギさんがすっごく警戒してます。」
『よお、お前その先には海しかないけど進む気か。良かったら近くの村まで案内してやるぜ。』
「顔は初めて見たが、この声はアイツだろ。台詞が盗賊だな。」
「そうですね、あの人ですね。」
『俺はジョンって言うんだけどな。お前の名前は?』
「ジョンさんの顔、普通ですね。」
「普通か?整ってる方じゃないか、覇気がないだけで。」
『マーロン。』
『そうかマーロン。このまま俺と来るか俺の行った方向に歩くのとどっちがいい?』
『連れて行ってくれ。』
「会話が子供みたいですね。ジョンさんの言ってることもちょと変ですね。
一緒に来るのと後ろをついてくるのとどっちがいいか聞いてるんですかね?
ジョンさんが子供に言うみたいに言ってますね。」
「どうだろうな。コイツ背が低いのかもな。それで童顔とかウサギ抱えてるし。
子供だと思われたんだろ。」
「色々残念ですね。」
「そう言ってやるな。」
「ジョンさんが馬を出しましたよ。」
『こいつに乗りな。こいつはガースだ。鞍がないから乗り心地は保証しないけどな。』
「馬の乗り心地は鞍があってもきついんだぞ、ジョンも鞍無ぇじゃねえか。」
『手貸してやるよ。』
「マーロンさんは自力で乗れなかったみたいですね。」
「やっぱ背が低いんじゃねぇか。」
『あんたも召喚使えるのか。』
『ああ、使えるよ。トレーディングカードには触れたことも無いけどな。』
「召喚はトレカをやってると出来るようになるんですね。」
「ジョンは否定してるぞ。」
『じゃあなんで。』
『企業秘密だ。』
「秘密らしいですよ。」
「企業なんてないぞ。」
『因みにこのまま海まで抜けるぞ、海が見たいからな。』
「多分他にも人が居ないか探してるんですね。」
「いい人ぶりやがって。偽善者が。」
「偽善者ってのは私たちからしたら間違った解釈じゃないですよね。」
「そうだな、初日に同郷の奴らを村人に捕まえさせたんだからな。」
『居た居た。いくよ。』
『っちょ、いきなり早い。』
「映像がブレブレで気持ち悪い。」
「しばらく見るな。実際は揺れてないからな、見なきゃ大丈夫だ。」
『やっと。追いついた。』
『でさ、どうだい一緒に来るかい?』
『それ素の話し方じゃないでしょ。きっしょい。どっか行ってよ』
『あらら。嫌われちゃったかな。ハッハッハー。まあそう言わずに』
ガスッ、
「見ました?ジョンさん蹴りましたよ。」
『なにしてるんですか?』
『何もない場所で腹空かせてるのにヤセ我慢するから気絶させた。
わかるでしょ、気を失って胃液も吐いてるのに嘔吐物がない。
ここに来てから何も食べてないんだよ。
気絶させてこのまま村に連れて行くよ。』
「人ってここまで冷静に残酷になれるものなんですかね。」
「いけるんじゃないか。コイツはファンタジーだし。」
「ジョンさん=ファンタジーですべてを片付けようとしてますね。」
「わりいか、あんなもんは判別不能なんだよ、一歩間違えたら異常者だよ。」
「それはそれでひどい言い方ですね、ほかにないんですか?」
「だから彼奴はファンタジーで良いんだよ。」
「わかりました。それでいいですよ。あっ、馬に括りつけて、また移動しますね。」
『人の足で行ける所なんて高が知れてるしな。この調子で探すぞ。』
『そんなことしてたんですね。じゃあ俺が最初に見つかったんですか。』
『まあそういうわけでもないさ。プレイヤーは殺せとか言ってくる集団が100人位居てな。
ここに来る間に出会ってな。さっき瞬殺してきた。』
「明日の集計は変動が激しいですよ。1時間位前には50人位の死者だったのに、いきなり100人の死者ですからね。」
『そんな人たちが居たんですか』
「それだけじゃねぇだろ。さっきの姉ちゃんみたいに飲まず食わずで三日過ごしてきた奴は、今日辺り死んでもおかしくないぞ。
しかもこの先には海しかない。近くに川があればいいが。海じゃ真水じゃないはずだからな。
異世界であっても塩分は必要だろうし。」
『飢えてたみたいだから、そいつらも村を探して彷徨ってる間に増えていったか、最初から集団で減っていったかしたんだろうな。
怖いね全く。』
「そうですよね。塩分は必要ですよねって。クロストークしすぎですよ。
ジョンさん達なにか話してますよ。」
『まぁ俺は救える命を救うだけだ。俺が貰う金じゃなくてもなあっちじゃ1000万でも大きいからな。
まあ初日はずっと付いてこられたら面倒だから犯罪者扱いして捕まえたけどな。ハハハハ』
「生きてたのを感謝してこっちのジョンに払えって意味か?
いまモニターされてる可能性も計算して言ってるならすごいなコイツ。」
『そんなことしてたんですか。』
『生活の保証もないのに付いてこられたら迷惑じゃないのか?』
『迷惑ですね。』
『そうだろう。ハハハハ。』
「こっちの世界のことも考えてるんですね。」
「その余裕があるってことだろうな。彼奴はファンタジーだからな。」
「ハイブリさん、それを押す気ですね。」
「当たり前だろ。」
『海に向かって歩いてる奴は意外と少ないのか?
これじゃ埒があかない。』
「カードをたくさん出しましたね。」
『これぞ影分身、なんちって。ただの人海戦術だな。』
「うわ。気持ち悪い。何人居るんだ。」
『なんだこれ。』
『あれ?知らないのか。人もカード化して召喚出来るんだぞ。これで大体1000人だ。
これにギーガル部隊を先行させて魔物を狩っておくか。
ギーガル部隊。魔物を狩ってくれ。人は狩るなよ。動物も狩っていいぞ。
お前達がギーガル部隊の狩った魔物を運んでくるのと、人を生死問わずに連れてこい。
攻撃されたら反撃してもいいが。誰かがやられるまでは殺すなよ。
やられたらやり返していい。
それとやられた奴が出たらカードは回収してこい。
以上だ。始めろ。』
『そんな細かい命令も聞くんですか?』
『さあ、どうだろうな?でも、今まで大体その通りに行動してたからな、大丈夫なんじゃないか?』
『あと、どうしてそんなに召喚出来るんですか?
俺なんてガービット一匹でいっぱいいっぱいで、出したい魔物も召喚出来ないのに。』
『人魔力は幾つだ100くらいあるのか?』
『5ですけど。』
『5かそれじゃ低いのかもな。俺は42012だったか確か。今確認してみるよ』
ステータス
名前:ジョン・スミス
性別:男
職業:冒険者(鉄)盗賊 詐欺師 慈善事業
心 :Lv91
技 :Lv59
体 :Lv47
魔力:55342人魔力
筋力平均:345kg
動体視力:動物並み
頭の回転:並
咄嗟の判断力:結構早い
取得スキル一覧
死体漁りLv434
多段ジャンプLv38
壁走りLv13
影踏みLv8
タッチバリアLv4
カード召喚系Lv167…
・
・
・
・
「あ~なんかすごいものが見れたような見れてないような。ジョンの職業多くないか?
しかも俺がさっき言った、盗賊も入ってるし冒険者(鉄)ってなんだ?
わからない事が色々増えたし。俺の時はジョンをモニターにして欲しいくらいだ。
その上、詐欺師で慈善事業とか異世界でなにしてるんだ?」
『俺のステータスって見えてるのか?驚いてるようだが。』
『ええ、見えました。これって見えるんですね。人前でステータスは出さない方がいいですね。
…職業のこととか。』
「私たちだけに見えるのかと思っちゃいましたが。マーロンさんも見えていたようですね。
それと最後の職業のところはジョンさんに聞こえないように言いましたね。」
「そうだな、だが俺たちには人魔力ってのが桁違いって事以外、わからなかったぞ。
レベルも高いのか低いのかもわからない上に、レベルが異世界の基準だとどのくらいなのかもわからない。」
「ステータス考えた、研究者様。声だけの出演でもいいので。
出演お待ちしております。」
「おっそれいいな。MCの俺らにもわからないと困るんで頼みます。」
「丁寧に話せるんじゃないですか。私にもそうしてくださいよ。」
『そうだな、俺もそう思う。俺の人魔力は見ての通り、55342人魔力だ。
それでこれだけ。召喚が出来るんだと思う。
ただなこれ召喚しても減らないんだ。
魔力は使ってるはずだから減ってるはずなんだが、このステータス最大値しか出ないんだ。』
「1年ずっと固く話すなんで嫌だね。まったく俺たちの関係はフランクに未完成なラフな感じで行こうぜ。」
「ステータスが見れても便利では無いようですね。」
『見せてもらうだけじゃ悪いんで。見せますよ。』
ステータス
名前:マーロン
性別:女
職業:見習い召喚士
心 :Lv4
技 :Lv10
体 :Lv15
魔力:5人魔力
筋力平均:120kg
動体視力:並
頭の回転:弱
咄嗟の判断力:皆無
身長153cm
体重48kg
バスト:80cm、ウエスト:60cm、ヒップ:82cm
取得スキル一覧
カード召喚系Lv27
「あ~、なんていうか子供扱いしてた理由がわかったわ。こいつ少年声の女だったからだな。
背も低いわけだ、性別が違うんだからな。」
「そうですね、目の前のジョンさんも口をパクパクさせてますからね。見た目も少年なんでしょうね。
というより見えちゃいけないステータスが出てますよ。
ジョンさんの時には体重もスリーサイズも出てなかったですよ。」
『どうかしましたか?まあジョンさんよりステータス低いですからね。これくらいが普通だと思いますよ。』
『スリーサイズが出てるぞ。』
『えっ嘘。キャ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。』
「女っぽく叫んでも少年声のままか残念だな。」
「女性の命というかはずかしい部分というか知られたくない部分を知られましたからね。
叫びもしますよ。ステータスを作った研究者が誰かわかったらシバキます。」
『大丈夫か?』
「サワさんやキャラ変わってんぞ。まあ俺もこれは無いと思うわ。
一応現実には名前が違うとしても同じ顔の人がいるんだから。配慮して欲しいぞ。
今後、ステータスに身長までにしてやってくれ。」
「全くですよ。なんでこんなことしたんですかね。女性全員を敵にしましたよ。」
「俺の予想なんだが、この動画見てて。ステータスがわからないって言われたから、直したんだと思うぞ。
それ自体はすごい技術だと思うけど、流石にわかりやすくした部分が問題だな。
こんなにすぐ修正出来るなら、これもすぐ消えるだろ。」
研究者が残念なのがわかったところで
365日限定放送局。は続く。
ジョンの視点でのお話開始。
「朝も襲撃は無しか、誰も怒らなかったのかな?」
部屋からでて一階に貼った紙をはがしてから挨拶した。
「おじさん昨日はお疲れ様。
美味い朝飯頼むよ、あとこれで10人分の昼飯を用意してもらっていい?」
「おはよう、仲間でも見つかったのか?」
「昨日、馬を手に入れたからさ。遠くまで探しに行ってみるよ。」
「そう言えばそうだったな。全部売ったかと思ったよ。」
「全部売ったらもったいないじゃないか。」
「もったいない、かあまり聞かない言葉だな。でも何となくわかるな。」
「もったいないって使わないのかい。
例えばそうだな、あんなに可愛い子に声を掛けないなんてもったいない。
違うな。
まだ使えるのに捨てるなんてもったいない、だな。
そんな感じで使うんだよ。」
「ほう。おまえさんはいい客なのに手放すなんてもったいない。とかそんな感じか。」
「そうだな、手放さないでくれよ。まだ泊まる予定だからな。」
「ハハハハ。村の食料難を無料で食料を提供して、解消してくれた奴を追い出したりはしないさ。」
「ギルドにはちゃんと売ったって。無料なんかじゃないさ。」
おじさんに1cを渡す。
「これが昼飯だ。行ってこい。」
朝食を食べ終えて包をもらって宿を出る。
村を出て、森に入って少ししてから。
「ギース頼むぞ。」
ギースを召喚して跨った。
鞍が無いので安定はしないが。
問題無かった。
「今日は東の海まで行くか。」
ギースは早い
木が密集している、森の中を飛ぶように進んでいく。
けれど、
「早すぎたら探せないから、少しペース落としてくれ。」
言ったら、ちゃんとペースを落としてくれた。
「ありがとな。」
しばらくすると。
なんか大勢の人が見えた。
森の中を足を引きずるように歩いている。
重心を高くして足を滑らさないようにしてるのかもしれないが、明らかに疲れてる様子だ。
「こんなに人を見るのは3日ぶりか。100人位ぞろぞろと。」
近づいてみるか。
でも少し様子見て声をかけるか。
「おーい、大丈夫か?」
声を掛けると全員がこっちを見た。
「プレイヤーだ。俺たち以外のプレイヤーは殺せ」
おいおい、いきなりなんなんだ。
殺意満天ですか。
「俺たち以外のプレイヤーは敵だ。」
殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ 殺せ
100人の殺せコールとか勘弁してくれ。
思わず耳を塞いだ。
しかも、近寄ってくるし、もう関わりたくない。
ギーガルのカードを全て出して召喚した。
「近づく奴らに容赦するな。」
なんなんだよ。森の中でこんなことになるんだ。ホラー映画も真っ青だぞ。
ギーガルは全員を殺した。
近づく奴らには容赦するなという命令だ。
全員が死ぬまで全身をやめなかったって事だ。
どうしたら、人間そんな風になれるんだ。
全員のスキルを死体漁りで奪ってからカードにした。
もう嫌だ、大人数の集団を森で見かけたら無視しよう。
首を左右に振りながら気分を落ち着けて出発した。
前のほうに人影が見えた。
「よし、そのまま進んでくれ。」
ギースに言うと今度は大丈夫だといいなっと不安になった。
「よお、お前その先には海しかないけど進む気か。良かったら近くの村まで案内してやるぜ。」
反応がないな。気安く話かけ過ぎたな。
「俺はジョンって言うんだけどな。お前の名前は?」
名前を聞くなら先に名乗れとか言われたら嫌だからな。
先に名乗っておこう。
「マーロン。」
マーロンね、18歳以上なんだよな。14歳位に見えるけど。
まあ童顔なんだろうな。
「そうかマーロン。このまま俺と来るか俺の行った方向に歩くのとどっちがいい?」
「連れて行ってくれ。」
素直だね。こんな弟なら欲しかったね。
顔も悪くないし。
まあ汚れててよくわからないけど。
カードを出して召喚した。
「こいつに乗りな。こいつはガースだ。鞍がないから乗り心地は保証しないけどな。」
乗り物が無いとな。
マーロンも歩き疲れてるだろうし。
疲れてるのか?
中々乗ってくれないな。
「手貸してやるよ。」
仕方ないから手を貸してやった。
それにしても軽いな。
「あんたも召喚使えるのか。」
馬に乗った、マーロンが話しかけてきた。
あんたも?
ああ、さっきウサギ持ってたな、あれ召喚した魔物だったのか。
「ああ、使えるよ。トレーディングカードには触れたことも無いけどな。」
トレカをやってる仲間だと思われたら困るからな、なにせやったこと無いんだから。
「じゃあなんで。」
なんで出来るかなんて言えるわけないよな。
レアなスキルかもしれないんだから。
「企業秘密だ。」
まあ秘密は大事だよな。
馬に揺られながら言っても様にならないけど。
喫茶店とかでブラック飲みながら言いたかったわ。
「因みにこのまま海まで抜けるぞ、海が見たいからな。」
海は見たいが。
魔物も居るのかなやっぱり。
なんか居るな、木に寄りかかってる人っぽいな
「居た居た。いくよ。」
俺はギースを駆け足で進ませた。
「っちょ、いきなり早い。」
まあ合わせて来なくてもいいんだけどな。ガースが勝手にスピードあげたのかな?
「こんにちは、大丈夫かい?」
俺はギースから降りて話しかける。
「こんにちは、大丈夫よ。」
「本当に?辛そうだよ。お弁当駄弁るかい?」
袋から弁当を探る振りをする。
いいの?っていう顔をした後に、すぐ顔が曇る。
俺の袋小さいからそんなのに入ってないって思ったのか?
「いらない。どっか行って。」
「どっかって言ってもね、その先は海しかないんだよ。
村ある所に案内するから、来ない?」
俺の台詞が真実かどうか探ってるのか中々返事をくれない。
「やっと。追いついた。」
返事を待ってる間にマーロンが来た。
「でさ、どうだい一緒に来るかい?」
俺は出来るだけ親切にしてるつもりなんだが返事が中々ない。
「それ素の話し方じゃないでしょ。きっしょい。どっか行ってよ」
俺を危ない奴と認定したようだ。
「あらら。嫌われちゃったかな。ハッハッハー。まあそう言わずに」
出来るだけ顔と行動がちぐはぐになるように。
ガスッ、
鳩尾辺りに蹴りを入れた。
「なにしてるんですか?」
「何もない場所で腹空かせてるのにヤセ我慢するから気絶させた。
わかるでしょ、気を失って胃液も吐いてるのに嘔吐物がない。
ここに来てから何も食べてないんだよ。
気絶させてこのまま村に連れて行くよ。」
考えてた事と現状証拠があるのでそれを話した。
俺の言葉を聞いてどう反応していいかわからないみたいだ
その間に馬に女を括りつける。
「人の足で行ける所なんて高が知れてるしな。この調子で探すぞ。」
「そんなことしてたんですね。じゃあ俺が最初に見つかったんですか。」
「まあそういうわけでもないさ。プレイヤーは殺せとか言ってくる集団が100人位居てな。
ここに来る間に出会ってな。さっき瞬殺してきた。」
軽い感じで話したが真面目にあれは怖かった。
今日の夜、眠れるか心配になるレベルだ。
「そんな人たちが居たんですか」
そんな人達がいたんですよ。
「飢えてたみたいだから、そいつらも村を探して彷徨ってる間に増えていったか、最初から集団で減っていったかしたんだろうな。
怖いね全く。」
思い出して身震いする。
「まぁ俺は救える命を救うだけだ。俺が貰う金じゃなくてもなあっちじゃ1000万でも大きいからな。
まあ初日はずっと付いてこられたら面倒だから犯罪者扱いして捕まえたけどな。ハハハハ」
「そんなことしてたんですか。」
俺が悪いとでも言いたいのか?
まあ悪いんだけど。
「生活の保証もないのに付いてこられたら迷惑じゃないのか?」
「迷惑ですね。」
「そうだろう。ハハハハ。」
なんかキャラ崩壊だな。
人って赤の他人相手だと見栄を張るんだな。
ネットとかでよくある行動だ。
「海に向かって歩いてる奴は意外と少ないのか?
これじゃ埒があかない。」
人のほうがいいかモンスターじゃびびっちまうだろうし。
これだけあればいいか。
「これぞ影分身、なんちって。ただの人海戦術だな。」
たくさんの人を召喚した。
「なんだこれ。」
人をカード化したことがないのか?
「あれ?知らないのか。人もカード化して召喚出来るんだぞ。これで大体1000人だ。
これにギーガル部隊を先行させて魔物を狩っておくか。
ギーガル部隊。魔物を狩ってくれ。人は狩るなよ。動物も狩っていいぞ。
お前達がギーガル部隊の狩った魔物を運んでくるのと、人を生死問わずに連れてこい。
攻撃されたら反撃してもいいが。誰かがやられるまでは殺すなよ。
やられたらやり返していい。
それとやられた奴が出たらカードは回収してこい。
以上だ。始めろ。」
人居るといいな。
あと獲物もいっぱい頼むぞ。
「そんな細かい命令も聞くんですか?」
「さあ、どうだろうな?でも、今まで大体その通りに行動してたからな、大丈夫なんじゃないか?」
考えたことなかったな、大体聞いてくれるんだけど。
「あと、どうしてそんなに召喚出来るんですか?
俺なんてガービット一匹でいっぱいいっぱいで、出したい魔物も召喚出来ないのに。」
そうなの?
他の召喚術使う人に初めてあったし、
知らないよ出来るからできるんじゃね。っとは言えないしな。
「人魔力は幾つだ100くらいあるのか?」
このくらいはあるだろう?
って感じで聞いてみた。
「5ですけど。」
予想より大分に少ない。
3桁を予想してたのに1桁とか想像もしてなかったよ。
俺の人魔力の数値言いづらいじゃんかよ。
「5かそれじゃ低いのかもな。俺は42012だったか確か。今確認してみるよ」
低いのかもなというか俺から見たら完全に低いよ。
ステータス
名前:ジョン・スミス
性別:男
職業:冒険者(鉄)盗賊 詐欺師 慈善事業
心 :Lv91
技 :Lv59
体 :Lv47
魔力:55342人魔力
筋力平均:345kg
動体視力:動物並み
頭の回転:並
咄嗟の判断力:結構早い
取得スキル一覧
死体漁りLv434
多段ジャンプLv38
壁走りLv13
影踏みLv8
タッチバリアLv4
カード召喚系Lv167…
・
・
・
・
あれ、俺が数値言ってからのリアクションとは違うな。
明らかに俺のステータスの部分を見てるな。
「俺のステータスって見えてるのか?驚いてるようだが。」
「ええ、見えました。これって見えるんですね。人前でステータスは出さない方がいいですね。
…職業のこととか。」
見えちゃってたか~全部見られたら不味い気がしてきたな。
失敗したな~。
「そうだな、俺もそう思う。俺の人魔力は見ての通り、55342人魔力だ。
それでこれだけ。召喚が出来るんだと思う。
ただなこれ召喚しても減らないんだ。
魔力は使ってるはずだから減ってるはずなんだが、このステータス最大値しか出ないんだ。」
多分だけどな。
ほんとステータスって使い勝手が良くない。
「見せてもらうだけじゃ悪いんで。見せますよ。」
ステータス
名前:マーロン
性別:女
職業:見習い召喚士
心 :Lv4
技 :Lv10
体 :Lv15
魔力:5人魔力
筋力平均:120kg
動体視力:並
頭の回転:弱
咄嗟の判断力:皆無
身長153cm
体重48kg
バスト:80cm、ウエスト:60cm、ヒップ:82cm
取得スキル一覧
カード召喚系Lv27
「どうかしましたか?まあジョンさんよりステータス低いですからね。これくらいが普通だと思いますよ。」
あ~これ言ったほうがいいのかな~見えちゃいけないものが見えてるんだけど。
「スリーサイズが出てるぞ。」
記憶から消したいが、消えないんだよなこういう記憶って。
「えっ嘘。キャ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。」
あ~叫んで塞ぎ込じゃった。
もう貝みたいだ。
しばらく様子見るか。
「大丈夫か?」
声を掛けたが返事もないし。
おっ戻ってきたな。
戻ってきたのはマーロンじゃなく
ギーガルが狩った獲物を持った人だ。
「おかえり。」
そう言った瞬間カードに戻った。
この後続々と獲物を持って帰ってきた。死んだ人間を持って帰ってきたのもいる。
戦いを挑んじゃったか最初から死んでたかだな。
「解体。っと、あっと、これもだな。解体。」
ドンドン解体していく。見たことない魔物はカードにする。
ギービットか、マーロンのガービットの上位種かな?
カードにすると名前もわかって便利だな。
「マーロン、これお前にやるよ。ガービットの上位種だ。もしかしたら召喚できるかもよ。」
もしかしたら反応無いかなとか思いつつ声を掛けた。
「いいんですか?ありがとうございます。」
マーロンは意外と現金だった。
「召喚。」
呼び出せたようだ。
「出来ました。出来ましたよ。」
「じゃあそいつでガービットかそれより弱いのをどこかで見つけたら倒すといいぞ。
マーロンの魔力も上がるだろうし。ギービットも強くなるぞ。
俺のギーファ見てみな。」
俺のギーファは狼とガーガル踏み潰し専用だけど。
カードをマーロンに見せた
ギーファLv32、スキル:突進、フットスタンプ
あれ?
コイツ、スキルもってたっけ?
まあいっか。
「レベル上がってるだろ。ガービットはどうなんだ?」
「4ですね、周囲警戒がスキルですね。魔物倒した事ないんですが。」
「多分だけど、すっと呼び出してるからとか周囲警戒のスキル使ってるからとか動いて筋力アップとかなにか経験値になったんじゃないか?」
俺は適当に言っておいた。
俺は倒してばっかりだからよくわからない。
「そうかもしれませんね。」
「あとこれは実証してないからわからないけど。
召喚した魔物が何かを狩ったりした経験値か魔力かわからないけど。
多分カードに戻ったときに体に入ってきてると思う。
じゃないと俺の人魔力がこれだけある理由と増える理由がわからないからだ。」
俺は話しながら解体したりカードを回収してる。
「じゃあギービットがこれから魔物を倒すと人魔力が増えるかもってことですか?」
「その可能性があるって話だな。」
「それにしてもすごいですねもう100匹位獲物が集まってますね。」
「解体。あっコイツまだ生きてる。ギービットで戦ってみたら。」
解体が出来なかった。
活き造りとかのスキルが有りそうな気がするが。
それじゃギービットの経験にならないから今はいいや。
解体は生きてる奴には出来ないってことだな、覚えておこう。
「がんばれギービット。」
「瀕死なんだから頑張らなくても勝てるだろ。」
思わずツッコんじゃったよ。
まあ当然だけどギービットが難なく倒した。
倒したのは実はギービットだ、瀕死のギービットがギービットにやられる光景は終わるまで言いたくなかった。
両方共ギービットだから混乱しそうだったからだ。
「カードに戻してみたら?」
「あ、8になってる。」
「予想通りか。まあこうやって魔力を少しずつ増やせば、強い魔物もきっと召喚できるさ。」
なんか集まってくるけど、皆死んでる。人がドンドン死体で現れる。しかも50枚くらいのカードも。
「困ったな。皆抵抗してるのか。
60人位の死体に50枚以上のカードか、元々死体だったのも居るだろうけど、多分30人くらいは抵抗したんだろうな。」
「きっとそうなんだろうね。」
「まあ皆敵みたいな状況だったり。大人数で居るからって気が大きくなったりとかか。
助けようと思ったのになんか、悪いことしたかな。」
ギーガルも帰ってきたから、この後は海見て帰るかな。
「面倒だ。ギーガルはそのまま俺たちの護衛を頼む海見て魔法の練習したら帰るぞ。」
俺はマーロンをガースに乗せた。
「魔法も使えるの?」
俺がギースに乗ると、マーロンに確認された。
「ステータス見てなかったのか?使えると思うが使ったことがない。こいつらが優秀だからな。」
2頭は歩き出した。
「確かに。でもステータスは多すぎて覚えてないよ。」
「そうか、まあまずは海だ。」
そう言って進んでいく。
1時間しないくらいで海に着いた。
もう太陽も傾いてきてる。
魔法の練習は少ししか出来ないな。
「海に着いたな。」
海が塩水かどうかを確かめる。
「やっぱりしょっぱいな。これなら出来るかな。
想像魔法、食塩」
創造ではなく想像魔法。
これは妄想紳士と未経験魔法使いが一定レベルにまで達すると使えるらしい
想像する物によっては失敗するか成功しても魔力を沢山使うらしい。
出来ると思えたものが出来るらしい。
俺は海まで来て海水を想像魔法で食塩に変えられると具体的な想像が出来ていた。
結果は大丈夫だった。
「今の何?創造魔法?」
「いや、妄想とかの想像、具体的に想像が出来た時にやっと発動する使い勝手の悪い魔法だよ。」
「え?すごい便利だと思うよ。今だってそれ塩何t作ったの?」
そう俺は想像し続けた。海から海水を吸い上げて空中で食塩に代わりそのままアイテム袋に入る想像を。
もう40分位それを続けてた。
「まあ街で売ればいいさ。」
魔力の使用量も幸い大したこと無かったみたいで。いくらでも作れそうだったけど。
暗くなる前に帰りたいからいっか。
「それじゃあ。帰るぞ。帰りは草原通ってくから1時間半くらいで村だ。」
俺は走らせた。
途中で女が起きたが無視して走った。
村が見えたところで。
「マーロン不味い。コイツを説得してくれ。」
草原だし、まだ日は出てる
もう沈みかけてるけど。
「どうしたんですか?ってあれですよね。痴漢とか変態とか言われながら村に入れないって事ですよね。」
まあ、それが全てだ。
「そういうことだ、頼む。」
ギーガルは戻しちゃったし、周りの警戒はしておこう。
ついでにギースもガースもカードに戻しておくか。
「わかりました。キャ」
「あっ悪い。」
いきなりカードに戻したから。マーロンは尻餅をついた。
「びっくりしましたよ。
こんにちは。私はマーロンです。
貴女の名前は?」
猿轡を外した。
猿轡はうるさかったから仕方なくだ。
「名前はじゃないわよ。こんなところに連れてきておいて。」
「こんなところってあそこに居たかったの?ここから見えるでしょ。
村まで連れて行こうとしてるだけだよ。」
「だったらなんでこんなところに居るのよ。」
「貴女自分の態度見てわからないの?
森から助けた人にどんな態度取ってるの?
わからないなら話す意味もないけど。」
マーロン怖っ、正論だとは思うけど雰囲気が怖い。
まあ俺は騒がれても実はそんなに問題ない。
お腹すいて倒れてて、記憶が混濁してるのかもとか言っておけばなんとかなると思うし。
「まあわかってくれたんならいいんじゃないか?マーロン助かったよ。
じゃあ行こうか。」
俺は出来るだけ平静を装って話しかけた。
だってマーロンが怖いから。
「ジョンさんに言われたくないですよ。女の子を蹴る人には。」
「お、俺、声に出してた?」
「目が動揺しまくりでした。」
俺の大根、バレバレだったのかよ。
そんなことないよ~って顔をしながら
歩き続けた。
名も知らない女も俺たちについてきた。
名前くらい名乗って欲しかったわ。
「マーロンは俺と同じ宿でいいよな。」
後ろを付いてくる女にも聞こえるように言ってやった。
「お金無いですよ。お金がないからって同じ部屋とか言わないですよね。」
気を許してきたのか、俺の演技の乗っかってきたのか口調が女性っぽくなったな。
「そのくらいの金は今日の魔物でなんとか出来るから問題無い。
部屋はどうかなぁ、村に宿屋一個しか無いからな。」
これは冗談ではない。
村には宿屋が一件しかない、冒険者をすれば稼げることは昨日宿屋の貼り紙に書いた。
あれを見て宿に客が増えてたら部屋が無いかもしれない。
「確かに。1000人中何人がたどり着いたかわかりませんが何十人か居ただけで部屋が足りなくなるかもしれませんね。」
「まあ昨日までは俺だけだったけどな。宿屋に泊まってたあっちの世界の人間は。
でも今日辺り稼いでくる奴も居そうだからな。本当に部屋が空いてるかわからない。」
まあ今の俺に性欲が少ない。完全に無いかわからないが我慢できなくて襲うことはないな。
後ろの女は声を掛けてくることもなく門までたどり着いた。
「いつもお疲れ様です。また盗賊が出たみたいですよ。30人くらいが魔物と戦ってる間に助け出せたのは2人だけでしたけど。
魔物も怖いですけど盗賊も怖いですね。」
「おかえり、そうだったのか。大活躍じゃないか。昨日は宿屋で飯食ったよありがとな。」
「今日は遅いんで明日、魔物の肉を宿に出してもらうように頼んで今日取ってきた肉渡しておきますよ。
もちろん値段は。普段と同じで頼んでおきますよ。」
「さすがに魔物の肉は無料じゃ出さないか。」
「出せませんね。というより、食料不足も肉に限り大丈夫でしょ。なのに無料にしたら肉屋さんに殺されちゃいますよ。」
「それは言えてるな、ハハハ」
「じゃあギルドに肉卸してきます。」
「おうゆっくり休めよ。」
こんな日常会話をしながら門を潜った。
「随分親しいんですね。」
マーロンの口調がまた硬くなった。
やっぱり演技だったのか。
「まあな、冒険者3日目だからなあの門番とも会うのは4日連続だし仲良くなっておいたほうがいいだろ。
色々いちゃもんとか付けられた時とかな。」
「意外と黒いですね。」
「黒くないと生きていけないんだよ。」
「先に宿屋に行くよ。部屋空いてるか聞かないといけないしな。」
宿屋までついてきたら宿代と飯代くらいはおごってやるか。
「ここが村唯一の宿屋だ。」
宿屋の中に入る。
「ただいま。今日は魔物の肉だよ。
仕込みは間に合わないだろうから明日よろしく。」
「おう、ありがとな。でなんの魔物だ?」
「ギービット2羽とガーファだ。後部屋空いてる?」
「両方共、売ればそれなりだぞいいのか?
部屋ってお前のは。そういうことか後ろの二人の分は、そうだな客にお前さんの部屋に2人移ってもらえば
2人部屋が空くぞ、ベッドは足りないがお前さんの部屋に3人よりはいいだろ。
まあお客さんがいいって言ったらだからな。期待しすぎるなよ。」
「わかった俺はギルドに行って売ってくるから。こいつらに飯頼む。」
カウンターに1c置いた。
「おう、釣りはあとで渡す。」
「そのまま宿代につけておいてくれ。」
「わかったよ。」
結局部屋がなかったか。
俺はギルドで依頼と毛皮と肉を売って宿に戻った。
「おじさん俺の分も飯頼むよ。」
「おう、待ってな。」
二人のいる席の椅子に座った。
「ただいま、飯はうまかったか?」
「おかえり。」
「なんでこんなことしてくれるの?」
「それわね。」
「なんでマーロンが言うんだよ。俺じゃないの?」
「自分で言うの恥ずかしいと思って代弁してあげるんだからいいじゃない。
彼の職業に慈善事業ってあるのよ。きっと趣味ね。もしくはバカね。」
女同士で話すと気安くなる性格なのかもな。
コロコロ変わってよく平気だな。
「まあそうだな、名前もジョン・スミスだしな、匿名希望の慈善事業家だとでも思ってくれ。」
「そうなの、私はミスリム・フト、フト。」
相変わらず変な名前が多いな。
「よろしく、ミスリム・フトフトさん。」
マーロンは抵抗がないのかすごく対応が早い。
「違う、ミスリム・フトッテーラなの。」
「これは文句言いたいね。ここに送り込んだ研究者の名前のセンスは✖だよ。」
笑いが堪えきれない、ククク
「笑いながら言ってるからフォローのつもりかもしれないけどひどい。」
「マーロンしょうがないだろう。悪意しか感じない名前なんだから。」
笑いが止まらない。
「でも大丈夫だ俺たちは、ミスリムとしか呼ばないから。大丈夫だ。」
「部屋に行くわ。」
ミスリムは怒ってしまった。まあ当たり前だけど。
まあ激怒じゃないだけいいか。
「マーロンも行ってやってくれ。おじさんに言えば鍵をくれるさ、結局3人一緒の部屋のようだけど。
すまないな。」
「フラグ立てたんでしょ。あの時の会話で。」
「いや、昨日なここに冒険者は稼げるぞって貼り紙を貼ったんだ。
それで今日は部屋が埋まったんだと思うぞ。」
「そういうことだったんですね。仕方ないですね。」
また口調が硬くなった。キャラが掴めないなほんとに。
「じゃあごゆっくり。部屋で待ってます。」
「いやまたなくてもいいんだけど。もう行っちゃたか。」
俺は普通に晩飯を済ませておじさんに部屋を聞いた。
「いや~すまんな、部屋はダメだったよベッドは2つにしたから部屋はほとんどベッドになったが寝る場所は大丈夫だ。」
「無理言ったのはこっちですからね。でも明日からきつそうだな。」
「まあ帰って寝るだけならしばらく我慢してくれ。食料難が落ち着いたとたんこれだからな。
嬉しいやらなんやらって感じだ。」
すまんなって顔をおじさんが向けてくる。
「喜んでいいんですよおやすみなさい。」
そう言って階段を上がっていつもの部屋に入った。
「俺はもう寝るからな。お休み。」
着替え途中だったが気にしない。そもそも着替える服がないだろ、なんで脱いでるんだよ。
あ~体拭いてたのね。
明日は服でも買いに行きますかね。
俺はなんか騒いでる二人を無視して寝た。
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