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4/11

八月三日

「今日も12時の365日限定放送局。

始まりますですよ。」


「テンション高いな、今日は。」


「今日は3日目です。12時の発表は正直気が滅入るので、テンションを上げました。」


「まあわからないではないがな。でも視聴者を楽しませるためには裏事情を話すもんじゃないぜ。」


「今日もハイブリとツナでお送りするぞ。」


「ツナって誰ですか。サワですよ。

もうボケが始まりましたか?

まあ、それはさておき、現在の状況を確認します。

昨日の時点では826/1000名となっておりました。

現在の生存者は759/1000名となっております。」


「昨日に比べたらだいぶいいじゃないか。」


「つまりは、67名が脱落されました。」


「面白い現状報告は昨日の段階では1000人の内、宿で休んだのはジョン・スミスさん只一人ということでしたが。

現在も只一人宿に泊まっています。

村や集落にたどり着いた人も居るんですがお金が無いので泊まれません。

そこで、本日はジョンさんがどんな生活をしているのかと言うことで二回目ですがスポットライトを浴びせましょう。

皆様お楽しみください。」


「俺としてはジョンは一人で宿に泊まってることから、ぼっちだと思うんだ。

ぼっちの映像は面白くないと思うぞ。」


「あっ、」


「しばらくお待ちください。って書いてあるな。

一瞬見えたのは食い散らかされた。死体だったぞ。」


「ハイブリさん言っちゃダメですよ。

しばらくお待ちくださいにしてる意味がないじゃないですか。

皆様は音声のみでお楽しみください。」


『やっぱり死体も結構多いな、村も見つけたし、生活も出来そうだから、仲間探しに来たのに、困ったな。

一応カード化しておくか。』


「どうやらジョンさんは、最初の森に戻ってきたようですね。

カード化ってなんですかね。」


「異世界だしな、なんかスキルがあるんだろうさ。

死体が一体やそこらじゃないってことだろうな。

まだ映像が再開されないからな。」


『こんな光景が見たくて戻ったんじゃないんだがな。このカードで召喚しよう。』


「そうでしょうね。召喚も出来るみたいですよ。ジョンさんは魔法使いなんですかね?」


「音声だけじゃわからないな。」


『お前達、6人1組になって、死体を集めてきてくれ。

ギーガル部隊はあいつらの支援だ、頼むぞ。』


「ギーガル部隊ってなんでしょうね。」


「死体を集めるとか言ってるからな。まだ映像が出ないな。」


一時間後。


「漸く映像が流れたな。苦情とかやばいんじゃないのか?」


「24時間やってたらこんなこともありますよ。それより私あと30分で交代なんですけど。」


「後30分頑張れや、確かにクロい映像を昼のこの時間から流せるわけないか、いくらネット配信とはいえな。」


「そうですよね、仕方ないんですよ。」


『200人近くもこの2日で脱落してるのか、俺も気を引き締めないと行けないな。』


「森での回収が終わったんですね。しかも私たちの集計に近い数字出してますよ。」


「まあ、正確な数字がわからなくても死体集めたんだ、その数でわかるんだろうさ。」


『ギーガル部隊、同属召集、同属隷属、その後、森にいる動物達を狩って来い。』


「ギーガル部隊ってこれだったんですね。狼ですかね。3mくらいありますけど。」


「狼の魔物なんじゃないか。俺たち昨日狼は見ただろ。あれの3倍近くあるからな。

有力候補というか異世界ライフを楽しみ過ぎじゃないか?」


ウォオオオオオウォオオオーーーーーーーー


「一斉に遠吠えしましたね。これが同属召集ですかね。」


「そうなんじゃねぇか。今までの奴らは現実のサバイバル演じてたが、コイツだけファンタジーを生きてるな。」


「そうですね、ジョンさんだけ別の世界に居るんじゃないですかね。」


「いや元々別の世界だからな、この映像は。」


「そうでしたね、混乱してしまいました。

うわ、沢山の狼が来ましたよ。

遠吠えしたのと同じのも来てますね。」


『やばい、ギーガルが来た。あれは見た感じ従ってないぞ。お前達気をつけろ、きっと自分の部下を召集されて怒ってるぞ。

まずギーガルを蹴散らせ。』


「ピンチのようですね。」


「そうだな、でも、それにしてはジョンは余裕ありすぎじゃないか?」


ジョンは飛び上がり、木の枝に着地する


『そういえばスターターパックにえーっと、あった。これだな。』


「すごいジャンプ力ですね、それよりスターターパックってなんでしょうね?」


「トレーディングカードのスターターパックじゃないか?


挑発、敵の注意を自分に惹きつける


って書いてあるな。」


『かかってきやがれ。』


「挑発してますね。」


「デカイ狼達がジョンを見てる吠えたり威嚇してるな。」


「そうですね、挑発成功みたいですね。

私たちはなにを見てるんでしょうか?」


「狼同士の戦い+挑発してる男だな。」


「そうですね、目の前では大きい狼と小さい狼が大きい狼4匹を攻撃してますね。」


「しかも4匹は攻撃されながらジョンを見ているな。

完全にジョンの勝ちだろ。」


『よーし。よくやったぞ。』


「よくやったとか言いながら狼の死体をまさぐってますよ。あっカードになりましたね。」


「カードにするのに必要な工程なんじゃないか。だからさっきの映像もしばらくお待ちくださいになったのかもな。」


『解体。』


「そうですね。今度は解体してますね。2匹カードにして2匹は解体しましたね。

動物の解体ってあんなに一瞬でできるもんなんですかね。」


「昨日も見てたろ。狼の解体作業を、あんなに早くなかっただろ。

解体とか言ってるし、スキルとかそういうんじゃないのかゲームみたいに。」


「異世界って便利ですね。」


「本当にな、なんでもあり過ぎる。」


「しかも、ありえないですよ。あんな小さな袋にたくさん肉が入ってますよ。」


「ゲームで定番のアイテム袋的なものじゃないか。あんなのまで持ってるのか。

あいつの存在が反則じゃないのか?」


『ふう、ギーガルも何とか狩れたな、じゃあお前達、頼むぞ動物を狩ってきてくれ。』


「動物狩りに行っちゃいましたね。みんなのアイドル、イクイクだよ~。」


「あぁ、サワは交代の時間か。」


「そうです、私と交代しましたよ。よろしくお願いします。」


「イクイクはアイドルだったのか3回目の新事実だな。」


『ギーファ出しておくか。』


「酷いですよ~、最初からアイドルでしたよ~。」


「そんなことより、でっかい猪出てきたぞ。」


「本当ですね。大きいですね。2mくらいですかね。」


「そうだなそのくらいか、もっとありそうだな。」


『戻ってきたら、お前がガーガルと狼達を殺してくれ。』


「すごい発言ですね。さっきの狼さんたちを殺すみたいですよ。」


「そうみたいだな。でもカードで出した奴じゃなく森で集めた奴らだからなそのまま狩って、金にするんだろうな。

合理的じゃないか。」


「でも残酷ですよ。」


「なに言ってんだ。もう異世界では200人以上死んでるんだぞ。非情にならないと生きていけないんだよ。

わかってないねぇ、俺らは気軽に見てるがあいつらは必死なんだぞ。」


「わかりましたよ。そんなに怒らないでくださいよ。」


「わかったならいいさ。見てる皆もこいつらを応援してくれよ。あいつらも頑張って生きようとしてるんだからな。」


「いい人っぽく見せようとしてる~。戦闘シーンが簡単でつまらないと思ってるくせに。」


「あ~そういうこと、言っちゃいますか。

確かにジョンは規格外過ぎて必死さが見えないけどな、他のやつらはもう何度も死に掛けてるんだよ。

そういうのを俺は実況で伝えたいんだ。」


「ハイブリさんって暑い人だったんですね。」


「嫌そうに言うな。せめて熱い人と言って欲しいね。」


『ここに居ないって事は、散り散りになってるだろうしな。』


「いつの間にか、木の上にいますよ。周りを見渡していますね。」


「綺麗な景色だ。まるで映画のワンシーンだな。」


『南に草原、北に山、東に海、西にさらに広がる森か。』


「あらたな情報ですね。」


「そうだな北には山か小説とかにありがちだな。」


365日限定放送局。は続く。




ジョンはというと。


「やっちまった~。」


朝起きて、気づいた。

俺は毛皮を全部売ってしまった。

牙や爪に値段が付かなかったから一応持ってるが。

服屋でどうにかしろってのが無理だよな。


「これ何かにならないか。」


爪と牙を出してベッドの上においてネックレスに出来そうだな、って考えてると

目の前にネックレスが出来上がってた。

爪と牙とベッドのシーツを使って。


「出来るもんだな。」


10個の牙と爪のネックレスが出来てた。

一回に出来る量に限りがあるのかもな。

スキルを探すとあの大量のステータスの文字に襲われそうなのでやめておいた。


「察するにあれだば、小物作りを仕事にしてるか趣味にしてる奴が居るんだろうな。

ビーズアクセサリーやシルバーアクセサリーとかキルト職人とかあみぐるみとか。」


よ~く見ていると。


鑑定結果


狼の牙爪のネックレストップ。

付いてる紐はそんなに丈夫じゃない。

魔よけっぽい効果があるといいな。


効果:見た目がすこしワイルドになる


私なら10bで買うかも。



死体漁りした中に、きっと鑑定士か何か居たんだろうな。

後アクセサリー作りしてる人の中には鑑定できる人も居るだろうし。

でも、いい加減すぎるだろ、この鑑定結果。


「研究者の人たち、ゲームを参考にしたんならもっとゲーム風にしてくれ。

これじゃ本当の鑑定士が鑑定したか似非鑑定士が鑑定した様にしか見えないぞ。

そもそも、私って誰だよ。」


また小物を作ってみた。


鑑定結果


ガーガルの牙爪の腕輪

ガーガルの牙や爪は丈夫。

紐が丈夫じゃないため衝撃で切れやすい。

推奨はギーガルの皮紐。

もっといいのはギー×××の皮紐を使うと丈夫になり狼の小手より防御力高いかも。


今のままだと私なら10cで買っても良いかな、買ったら紐を替えるけど。



「だから私って誰だよ。なんで鑑定したの俺なのに別の奴のコメントが入るんだよ。」


ツッコミが終わったところで、冷静になり

部屋から出た。


宿のおじさんから受け取った朝食も食べ終わり。

おじさんに


「美味かったよ。パンでもいいから何か包んでもらえる?昼は帰ってこれないからさ。」


「昨日は早かったからな、そうだな狼の肉が煮込み途中で臭みがまだあるがそれをパンに挟んでやるよ。

癖がすこしあるが、食えないわけじゃないからな。」


「ああそれで頼むよ。」


「じゃあ今持ってくるよ。」


おじさんが厨房に行った。

おじさんは食べてる間もこの宿のカウンターに居たし、誰か雇ってるんだろうな。

火の管理とかしないといけないのに、カウンターにずっと居るのは無理だろうし。


「お待たせ。持っていきな。」


「ありがと、行ってきます。」


おじさんから包みを受け取って外に出る


外に出たら、路地に入りアイテム袋からカードを探す。


「これでもない。これも違うな。」


なかなか目的のカードが出てこない。


「あったあった。」


目的のカードが出てきた。


スキル、情報収集、職業探偵。

スキル、情報操作、職業詐欺師。

スキル、情報管理、情報統制、情報規制、職業秘書。

3人出てきた。

最後のはちょっと怖いな。


「この三人を召喚してっと。」


この三人には村の情報収集をしてもらわないといけないな


「お前達は情報収集が主な任務だ。

この世界の生活知識、常識、伝説、英雄、歴史、なんでもいい、調べてくれ。

お前達は荷物を旅で無くして。体一つでたどり着いた行商人だ。

これが活動資金だ。

金の基準がわからないだろうからこの紙も渡しておく。

5日間生きろ、そして集めた情報を俺に渡せ。頼んだぞ。」


詐欺師には贋金と伝えて10枚ほど金貨、つまり10gをそれと10c渡した。

他の二人にはそれぞれ20cずつ渡した。


これで村でやることは終わったな。

森に行こう。

森の何処に行こうか。


「最初居た森に行こう。あそこなら人間を餌に魔物が集まってるかも。死体漁りも使えるしに。

カード化しない魔物なら死体漁りしてからカードにしてもいいからな。」


俺は森に行くことにした。


森に入ってしばらくして、ギーガルを召喚した。

昨日のも含めて5頭出した。

まあスキルが使えるのは3頭だけだが、残り二匹は偵察させる。


召喚したあとはそのまま歩き続けた。

なにか見つけたようで偵察に出していた、二匹が帰ってきた。

戻ってきたがすぐ移動した。

付いて来いと言わんばかりなので追いかけた。

追いかけた先には死体が転がっていた。


「やっぱり死体も結構多いな、村も見つけたし、生活も出来そうだから、仲間探しに来たのに、困ったな。

一応カード化しておくか。」


嫌な光景だな。そろそろ蛆でも沸きそうな感じだが、幸いなのが内臓を食い尽くしてくれていた。

きっと栄養があるんだろう。


内臓の腐敗臭が少ないだけでも助かる。

スキルを取るか、召喚して使うために取っておくか考える。

生き残ってた。人間だし、死体漁りもあそこより経験値くれるとは思えないから死体漁りしないでカード化で良いか。


死体全部をカードにした。


「こんな光景が見たくて戻ったんじゃないんだがな。このカードで召喚しよう。」


死んだ死体を何体か召喚した。

それと元々持っていたカード化した人を召喚する。


「お前達、6人1組になって、死体を集めてきてくれ。

ギーガル部隊はあいつらの支援だ、頼むぞ。」


ギーガル五匹は6人1組になった5組を1頭ずつで支援させた。


死体がどんどん運ばれてきて。それを全部カードにした。

結構、精神的にきつい作業だ。

でもカード化すると欠損部位なども補った人の形で召喚できることがわかっているから。

いやいや、人の形で召喚できても死者の冒涜だろう。

でも、もともと記憶の存在だしな。

そんな自問自答をしながらカード化していった。


「200人近くもこの2日で脱落してるのか、俺も気を引き締めないと行けないな。」


カードにした数は、190枚を超えていた。

たぶん見つかってない死体もあるはずだし。

まだ新しい死体もあった。

皆色々がんばったが死んでしまったんだろう。

俺もいつかこうなるかもしれないんだ。

油断せずに行こうと心に決めた。


「ギーガル部隊、同属召集、同属隷属、その後、森にいる動物達を狩って来い。」


そうだ、宿屋のおじさんから頼まれてた食糧を調達しないといけないな。

異世界での人の温かみには答えないと駄目だ。

殺伐とした、この世界。

人の温かみのおかげで生きていけてる気さえする。


ウォオオオオオウォオオオーーーーーーーー


ギーガル3頭によるアンサンブルが、いやただ吠えてるだけだけど。

吠えてる間に役目が終わってカードになった人達を回収した。

しばらくすると、遠くからでかい何かが近づいてくる。

何かというか俺の隣に居る奴らに見える


「やばい、ギーガルが来た。あれは見た感じ従ってないぞ。お前達気をつけろ、きっと自分の部下を召集されて怒ってるぞ。

まずギーガルを蹴散らせ。」


やばいやばい、1頭なら平気なのになんで4頭も来るんだ。

多段ジャンプで高い所に移動した。


まあ木の枝に乗っただけなんだけど。


「そういえばスターターパックにえーっと、あった。これだな。」


アイテム袋からスターターパックを出してカードを探して見つけ出した。


カード:挑発、敵の注意を自分に惹きつける


よし、これだ


「かかってきやがれ。」


挑発を使って挑発してやった。


これ何回も使ったら自分のスキルにならないかな?

経験がスキルになるなら、カードでも沢山使えばスキルになるかもな。

今度、実験してみよう


挑発は見事に嵌って、ギーガルは俺から目を放せない。

その間に仲間が攻撃を加える。

いい感じだ。


「よーし。よくやったぞ。」


順調にダメージを与えていって、ギーガル4頭を倒した。

解体する2頭は死体漁りをして残り2頭はギーガル部隊に配属だな。

今日は出さないけど。


「解体。」


解体をしてアイテム袋にしまっていく。

カードもアイテム袋へ。


「ふぅっ、ギーガルも何とか狩れたな、じゃあお前達、頼むぞ動物を狩ってきてくれ。」


さあ、これからが本番だな俺は生きてる人間でも探すか。


「ギーファ出しておくか。」


ギーファはでかいし歩けば振動がある。

いい目印だ。


「戻ってきたら、お前がガーガルと狼達を殺してくれ。」


俺はギーファに頼んで、木の上から騒がしいところを探した。

そんな簡単に見つかるものでもないよな。


「ここに居ないって事は、散り散りになってるだろうしな。」


失敗したかな、集団で俺の居る村に来たら、盗賊かと疑われて捕まってるかもしれないしな。

見る限り。


「南に草原、北に山、東に海、西にさらに広がる森か。」



南の草原は俺が厄介になってる村がある方向だ。

明日はどうしようかな。

北の山は自殺行為だし。

森の中を彷徨って西に行く可能性はあるが探し出すのは骨だな。

じゃあ帰ってから村にたどり着いた人を門番に聞いて。

東の海を見に行くか。塩が手に入るかもしれないし。

旅に塩は大事だ。

幸い俺にはギーガルに乗って海まで行ける。

3日間歩いてる奴にも追いつけるはずだ。


考えをまとめて、木から下りた。

すでに多くの動物が集められていた。

集めてきた狼やガーガルは次々とガーファに潰される光景が続いていた。


「お帰り、よくやってくれた。」


でもギーガルは3頭だった。

役目が終わってカードに戻った。

後2頭を死体漁りと解体をしながら待った。


2頭が帰ってきたが、様子が変だ獲物を銜えるのはわかるがその前にでかい奴が走ってくる。


「銜え切れなかったってことか、2頭で追い込み漁をしたって事か。」


ギーファをさらに3頭とギーガルを5頭出した。

今日はもう使わないつもりだったのにスマンな。


「今向かってくる奴を叩け、馬は殺すなよ。ガースは倒していいからな。頼んだぞ。」


2m以上の魔物達が大暴れだ。

全部仕留め終わって、皆カードに戻る。

馬が何頭も居た。

これがガースか、でもギーガルが銜えてたのは違うなこれがギースなのか?


「あれ?ギースってギーガルに倒せるような奴なのか?」


大きさで言えばギースが高さ3メートルの馬って感じだ。馬よりすこしデカイが、馬もこんな感じといえばこんな感じだしだ。

魔物たちの強さの基準がわからない。

馬は倒さなくていいって頼んでおいたが、ギーファに細かい動きが出来るわけもなく。

生き残ったのは5頭だった。

10頭程、肉になった。


ガースも何頭も居たから結構言いかねになるかもしれない。

2頭はカードにした。

もちろん馬車を手に入れたとき引かせるためだ。

ギースは1頭だけだったし、もちろんカードにした。


馬5頭を木の枝と蔦を使って2頭ずつ繋げて1頭を先頭にして俺がそれに跨って、帰路に就く。


「こんにちは。今日は大量でした。死ぬかと思いましたが。」


門番に挨拶する。


「見ればわかるよ。馬が5頭か、ジュルリ。」


食糧難のせいか、腹が減ってるようだ。


「食べませんよ。肉は他にも狩ってきましたから。

馬と冒険者が居れば、町に仕入れに行けますよ。」


「そうか、そうだな、腹が減っててな目先の肉に目が奪われた。」


「そうなると、他の人にも言っておく必要がありますね。」


「門番さん俺は宿屋に今日取ってきた肉を下ろしますから。夜に来てください。」


「わかったよ。今から行きたいけどな。」


「今、行ってもまだ出来てませんよ。」


門番との会話を終えて中に入る。

俺は高らかに声をあげる。


「村の皆さん。今日肉を狩ってきましたよ。料理の出来る方は宿屋で料理の手伝いをお願いします。」


少し馬を歩かせてから。


「宿屋で肉を無料で振舞いますよ。残りはギルドに売るので肉屋さんはギルドで買ってください。」


村中で肉肉言いながら練り歩いて宿屋に着いた。


「おじさんすみません。」


「おう、聞いたよ肉獲って来たんだってな。」


「ええ、無料で提供しますので皆さんに振舞ってあげてください。」


そう言いながら俺は肉を出していく。

馬肉に、兎の肉、猪の肉に、鹿の肉、それぞれ3頭ずつ。

兎だけはそれで全部だ狼が狩って来たがそれが精一杯だったんだろうな、小さいし。


「じゃあよろしくお願いします。残りと馬をギルドに売って来ます。」


宿屋を出て、ギルドに向かった。


「すみません、馬5頭売れますか?」


ギルドに入ってすぐに声を掛けた、誰にってわけでもなく、誰かに反応を貰うために。


「買いますよ。5頭ですか、今状態を見ます。」


俺も売り物に小細工されたら困るので、一緒に外に出た。


「どうですかね?」


「いい馬ですね。森育ちですか?足腰が確りしてます。」


「そうですね今日ガースを仕留めてつれてきました。」


「ガースを。・・・そうですが、なるほどいい馬なはずね。

ガースの連れてる馬はガースについて来れる馬ってことなのよ。いい馬の証でもあるのよ。」


「そうだったんですか。」


「1頭、そうね。40cでどうかしら?」


5頭で2sか悪くないか。

いやいや。


「これから直ぐにでも、この5頭を欲しがる人が居ますよね。今食料難な上に武器屋も鍛冶屋も居ない早急にギルドとしては誰か連れてきたいはずですよね。

村から冒険者が居なくなってしまいますからね。」


「そういう事情を知っててふっかけるつもり?」


「いえいえ、条件を飲んでくだされば只で構いませんって話ですよ。」


「タダ?ホントに。」


「本当です。条件は鍛冶屋と武器屋が来たら、一番最初に俺の装備一式をオーダーメイドで作ることを鍛冶屋さんと武器屋さんにお願いしてもらう事ですが大丈夫ですか?」


「一式くれって話じゃないなら問題無いわ。」


「じゃあそれでよければお譲りします。」


「ありがとう。」


これで俺は村に来た、鍛冶屋に防具を作ってもらえる。しかも俺の装備一式とは俺個人だけど指さないつもりだ。ギースにガースの装備も充実させたい。

そんな考えは顔に出さずにギルドの中に入って討伐依頼と肉の依頼やら色々終わらせた。


今回はちゃんとギーガルの毛皮は残してある。

ギーガルの牙も爪もある。


この後、雑貨屋にも寄って色々必要になりそうなものも買った。

紐やら布やら袋にまあ色々だ。


色々済ませて宿屋に帰ると俺が密かに予想してたことが的中する。

無料で飯を提供すれば、ここの村に流れ着いたご同輩は宿屋に飯を食べに来ると。


「おじさんどうだい?」


「おう、無料だからか人が多くてな。まだ仕込みの途中だってのにこんなにいやがる。」


「これは迷惑料だ取っといてくれ。」


硬貨を何枚かおじさんに握らせた。


「まあ大変だが、迷惑だとは思ってねぇよ。・・・・だがもらえるものはありがたくもらっておくよ。」


俺の行動に気づいたのか金額を見た、おじさんはニヤっとした。

因みに、俺が握らせたのは10bだ。


「ただの飯代じゃねぇか」ってツッコまない所がこのおじさんなんだろうな。


「そうだおじさん少しこれを貼らせてくれ。」


「ああいいぞ、なんだそれ、」


「俺さ、だいぶ昔に国を出たんだ。色々あって仲間ともはぐれて、この村にたどり着いたんだ。母国語さ。

今日だけだ。無料って聞いたら来るかもしれないからさ。」


俺は紙を一枚張った


紙には


俺の狩った肉だ食え。金の無いお前らには大事な栄養だ。

俺は毎日宿屋で休んでるし余裕があるんでな。


そうそう、稼ぐ方法くらいは教えておくよ。

冒険者ギルドで稼いでるんだ。


そういうわけで頑張れ。



って書いておいた。


この世界の字で書こうとするのを必死に抑えて書いたら出来たよ。


「なんて書いたんだ。」


「俺の振舞った肉だ。同郷の者よ腹を満たしてくれって書いたんだ。

後は仲間に向けては仲間に分かる挨拶を書いてな」


「そうか、知らない奴でも同郷の者が飢えていないかを心配してるんだな。

仲間に会えるといいな。」


「俺は今日は疲れたからもう寝るよ。飯は明日の朝楽しみにしてる。」


「これ、鍵だ。」


「ありがと。」


鍵を貰って宿の部屋に入った。

結局宿がやってる間に襲って来る奴は居なかったから俺はそのまま寝た。


俺がされたらぶち切れそうな内容なんだけどな。

読んで頂きありがとうございます。


特に触れてませんが。左ジャブと右ジャブはこっちの世界に来てから出てません。

仮想世界だけのお遊びという設定です。

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