僕らの町
僕らの町 草稿
罅割れた 道路
水溜りに 滲む空
雲が ゆっくり流れ出
雑草だらけの グラウンドに
白球に 夢中になった
少年達ち 時は
何時 流れ
何処へ 行くの
だろう
僕らの 町
時は 流れ
何処へ 行くの
だろう
僕らの町に
風が 流れて
風と いっしょに
旅だった 彼奴
今は いったい
どうして いるの
だろう
便りの 一つも
よこさず 十年も
何をして いるの
だろう
アスファルト
敷き替えられて
トタンの屋根が
消えてゆく
殴り合った
彼奴も 今じゃ
二児の パパだって
何か 可笑しくて
何か こう
切ないな
僕の 通ってた
学校 今も
有るけど
あの時の 皆んなで
過ごして
教室は もう
無いよ
木造の 三つ
並んだ 校舎は
もう 無いんだ
僕の 通ってた
学校は 今も の
他の場所へ
仮校舎を 建て
木造の 校舎は
取り壊され
新たな 鉄筋の
骨組みだが 其処に
あるのだ
あの時の 薫りは
もう 穴だらけの
落書き だらけの
あの 校舎は
時の 彼方へ
僕らの 集う
話の 中じゃ今も
あの オンボロ
校舎 笑いあい
汗かいて
バイクが 駆け回る中
授業を受ける
消化器の 白い煙の中
僕達は 泣いてたり
隣の町から バンカラが
学校の看板 寄こせと
争ったり
僕達ちは 泣いて
笑って 喧嘩して
懐かしんで いるんだ
いつか いつかの
僕らの 町も
想い出の 場所
消え去って
僕らの 今も
僕らの 心の中に
存在しなく なるの
だろうか
流れ吹く 風のように
いつか 僕らの
町 消え去って
僕らも 消え去って
僕らの 心
想い出の 中に
誰かの 想い出の中に
生きるの だろうか




