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僕が死ぬまで縛るのをやめない!  作者: + -
第三部 マイペース攻略準備編
90/162

縛り88,よろづや利用禁止

かなり短いです。区切ることにしたのでたぶん明日続きを更新できるのではないかと。

「到着ー! 何日ぶりになるんだっけ?」

「おい、あんまりはしゃいで目立ったらマズいんじゃないのか」

「いやいや、これだけ日を置いてたらいくら何でも僕らのことよりも熱い話題が有るでしょ。現に特に注目されてる感じも無いしね」

「注目されてないっていうか、そもそもに人が少なくないか?」

「確かに。なんでかな?」


 もう夕方だからこれから何かしに町の外に行こうっていう人は少数派だとしても、街に帰ってきた人や、素材の買取目当ての人とかがもう少しいそうなものなのに、目につく範囲でそれっぽい人は一桁に収まっちゃうね。食材の採れる狩場方面だし、しばらくは過疎になる要素なかったと思うんだけど。


「どこか他の方面でもの凄く美味しい狩場が見つかって、みんなそっちに行ってるとかかな?」

「だとしたら出遅れたことになるな。鉱石系で被ってたりすると悲惨だが」

「鉱石は食べられないからそれでここまで人が減ることは無いんじゃないかな。すごく美味しい牛肉をドロップするモンスターが見つかって豚肉派の危機! っていうパターンは?」

「肉目当てなら豚食べたい人はそれでもいるだろ」

「きっと牛肉が宗旨替えさせるくらいに美味しくて、残った豚肉派は先に進んで美味しい牛肉が有るならもっと先に進めばさらにおいしい豚肉も有るはずと長い旅路に……」

「無いだろ」

「無いね。美味しい豚肉を探す旅に出るなら、準備として結局装備整えないとだし」

「そこかよ」


 まあ門の周りに人が少ない理由なんて、ちょっと想像してみたくらいで分かるはずもないよね。


「とりあえずアレクサンドロスさん達に連絡とって、明日以降情報共有させてもらえばいいかな?」

「呑気だな…… 良いのかそれで」

「今はゆっくり休む気分だからね! ご飯とベッド!」

「まあ、町に戻ってきたことはちゃんと伝えるならいいか……」


 キャンプっぽい生活はそれはそれで楽しいけど、今を時めく現代っ子には長期間そればっかりっていうのはつらいものが有るからね。というか美味しいご飯が食べたい! 生産系スキルの新規習得方法誰か教えて!


「晩御飯何が食べたいとか、どこで食べたいとかの意見を募集するよ! 意見が割れたらその時は別行動も含めて検討ってことで!」

「肉! トリのから揚げが食べたい!」

「美味しいサラダが食べたいです」


 真っ先に意見を出したのは老師で、リンドウちゃんも叫んでこそいないものの力強く主張してきた。サラダね、キャンプでは生食は怖くてしてなかったから食べたくなるのも仕方ないね。


「椅子に座ってご飯が食べられるところならどこでもいいかな。それこそ宿の食堂でも」

「食事処が何軒か並んでる通り見かけて気になってる」

「豚も牛もリクエストゼロ! とりあえずクロの言う食事処に行ってみて、サラダや鶏のから揚げが有るか見てみようか!」


 スミスさんとクロが空気を読んでどこで食べるかの方で意見を出してくれたので、宿の食堂よりも美味しいものが食べられそうなクロの案に乗っかる。実は店内で食事するタイプの食事処に行くのゲーム始めて以来初なんじゃない?


「ところで、出発前にいろいろ買い物してたが、飯食う金は有るんだよな?」

「何言ってるのさクロ。いろいろ狩ったり掘ったりして返ってきたところだよ? 成果がそっくりそのまま…… そっくりそのまま素材だね! ちょっと一部換金してくる! 先に移動してて!」

「あ、おい!」


 うっかりしただけでも恥ずかしいのに、確認してきたクロに堂々と返そうとしてしまったことも有って、僕は誤魔化すようにして道具屋さんに向けて走り出したのだった。

 この時間ならまだお店開いてるよね?


世はグルメじだぁい。未知なる味を(ry みたいなことにはなりません。少なくとも話の本筋はなりません。

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