↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
bird servant  作者: 真琴
PR
16/18

file.9-No.2

前回から1カ月ぶりの更新です。もう少し早くできると思ったんですが。いろいろ作品崩壊してます、最初のコンセプトの面影は見受けられません。

「親御さんには連絡しました、後ほど車で自宅に送ります」

「何から何まで」

「すみません……」

「いえ、このままあなた方を帰してしまうと約一名納得しない方がいるので」

「納得以前の問題だろ」



衝撃発言より10分後。淹れ立ての紅茶2つを美羽と由羽に差しだしながら、黒鴎は口火を切った。ついでに自分の分と枢木の分も共に置く。枢木は精神的に半分頭を抱えているような状態である。

既に片づけが終わっていつでも店は閉められるのだが、先の梯姉妹の発言によりいろいろ収拾がつかなくなってしまった。どうやら本日は帰りが大分遅くなるのを覚悟なければいけないらしい、明日が休日なのが学生たちにとっては救いだ。



「あなた方の情報を整理しましょうか。まず枢木君に何を依頼するつもりだったんですか」

「あ、はい。あたしたちの学校の卒業生送別会に出てもらおうと思って」

「中野東中学のですか?」

「……なんか嫌な予感すんだけど」

「はい。そこで卒業生へ送るバンド演奏があるんですけど、私たちの中学には伝統がありまして。バンドのグループに必ず一人は中野東のOBさんOGさんを入れるんです。それに出てもらおうと思ったんです」

「やっぱそれか!!俺で出ないからな!!」

「そ、そんな悲しいこと言わないでお願いしますみのりん先輩!!」

「もうみのりん先輩しかあてがないんです!」

「嫌なもんは嫌なの!だいたいみのりんは止めてくれ!」



枢木が完全に否定の態勢に入っていた。

それはそうだろう、いきなり母校のイベントに出席してくれと言われているのだ。よほどのそういう目立つ場が好きな人でない限り、素直に喜ぶ人は少ない。

しかし黒鴎にとって依頼というかお願いを枢木が引き受ける引き受けないはこの際問題ではい。



「でもなぜ枢木君に?」

「うう……みぅとゆぅちゃんもお友達を誘ってバンドをやるんです。ちなみにみぅはカスタネットで」

「ゆぅはトライアングル担当です。ボーカルさんとベースさんと一番後ろのでっかいの……あれ何だろよくわかんない」

「ドラムのことでしょうか?」

「多分それです。でも肝心のギターさんが見つからなかったんです……」

「それよりもカスタネットとトライアングルの必要性が俺分かんないんだけど」



美羽がごそごそとポケットを漁り始め、携帯を取り出す。



「でもあるOBさんに相談したらギター経験者を知ってるって言うので」

「そしたらバイト先を教えてもらいましたです」

「それがこの店だったわけですね……。ですが分かりません。そこからどうして枢木君女性説へとつながったのでしょうか」

「黒鴎真面目に言わないでくれ、悲しくなる」

「写真を見せてもらいましたっ、これがその写真ですっ!」



美羽がばんっと効果音がでそうな勢いで枢木と黒鴎に携帯画面をつきつける。



「こ、これは……!!」



その画像を見て、2人は驚愕した。



「えーっと……仲、いいな」

「ええ」



携帯画面に映しだされていたのは一人男性(結構なイケメン)が就寝中、その腕に抱きつくように一人女性が添い寝しているというもの。タイトルもきちんとついていて、『お父さんお母さん睡眠中』。



「はれ?わぁ!間違えた!!」

「みぅちゃん、お父さんとお母さんのほんわかおやすみ写真見せてどうするの!?」

「つ、次だっけ?」

「それは柏木くんの山盛りチョコレート!」



かちかちボタン操作をしていたが、しばらくすると2人の顔が眉間にしわが寄っていたのが緩んだ。ようやく本来の目的の画像にたどり着けたようである。



「おまたせしましたっ!」

「これが相談した先輩から頂いたみのりん先輩の写真ですっ」

「あ」

「な……!」



黒鴎は納得、枢木には信じられないという表情に切り替わった。

先ほどとは変化した携帯画面。題名『みのりん先輩』。確かに枢木が写っていた。しかし。



「これ、以前枢木君が遊ばれた時のものですね」



それは女装をしている枢木の写真だった。

枢木はというと驚いた衝撃を既に乗り越え、今までと打って変わって無言になってしまった。こころなしか背中から怒りのオーラが出ている気がする。



「この写真……誰から貰ったって?」

「りんりん先輩からですよ」

「みのりん先輩も知ってる方ですよ。剣道部にいた……」

「沢崎凜也?」

「「はい!」」



沢崎の脳内に「いえーい」と輝く笑顔の沢崎が超特急で通過していった。



「あの野郎、次会ったら形無くなるまでぶん殴ってやる」

「枢木君。中学生相手のそのような物騒な言葉は口に出してはいけませんよ」



怒り狂いそうな枢木を抑えつつ、黒鴎は梯姉妹に向き直る。



「では疑問も晴れたところで話を戻しましょう。あなた方の探しているギター経験者は此処にいるわけですが、男性の方でもいいんですか?」

「できれば女の子が良かったです……メンバーみんな女の子なので」

「でも、この際仕方ないです……、お腹括ります」

「いや、まず引き受けるしない」

「わかりました、要するに姿が女性であればいいんですね。女装させた状態で舞台に上がれば問題ないでしょう、幸いギターということは声でばれてしまうという事態は避けられそうですし。それでよければ枢木君をお貸しできますが、どうなさいます?」

「「ホントですか!?」」

「依頼料は今回私はほとんど関与しませんし、それに未成年から頂くわけにはいきません。枢木君とご相談ください」

「だからちょっと待てー!!だから俺嫌だって散々言ってるよな!!何故その流れに持ってくんだ!!」



枢木は大変焦った。このままでは立ちたくもない舞台に立たされる挙句こっぱずかしい恰好をさせられてしまう。



「安心して下さい枢木君。当日のメイク衣装は蘭に用意させます。彼女ならバレるというやわなメイクはしません。」

「安心要素そこに求めてない!!むしろ余計嫌だっての!!」

「それに」

「は!?他に何があるんだよ!!」



ついと黒鴎が指を向ける。その先は梯姉妹。



「やったぁ!はやく真咲ちゃんたちに知らせないとっ!!」

「いっぱい練習したもんねっ!」

「すっごく本番まで楽しみなの~♪」

「ね、当日待ち遠しいの~♪」

「あの空気を破壊できるならどうぞご自由に」

「……無茶言うな」

「わかっているようで」

「何で俺ばっかこんな貧乏くじ引かされんだよ………、やればいいんだろー!!」



虚しい枢木の叫び声が夜の事務室にこだました。

後日の中野東中学の卒業生送迎会。謎の少女が飛び入りしたバンド演奏が大層式を盛り上げたそうな。

結局進展したようで全くしてない感が否めないです。ただ単に梯姉妹、美羽と由羽を出したかっただけなので仕方ありませんがいろいろはちゃめちゃです。



次回は質問コーナーを書け次第投稿します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。