休日デート / 銀河 / 囁く声 / 理解 / 大きな木の下で
《 お題 》
あなたは4時間以内に1RTされたら、それぞれが悪魔と天使の設定でほのぼの休日デートな萩尾滋の、漫画または小説を書きます。
【休日デート】
道行くカップルに彼は妖艶な笑みを向ける。
不思議な魅力を湛えた彼に魂を奪われて立ち止まり顔を見合わせた二人に、互への失望が黒く影を落とす。
彼の連れが振り返り会釈する。
魔法が解けた様に微笑み歩き出す二人を見送り、
「駄目、余所見しちゃ」
と彼の手を握る。
伸びる影にふわりと白い羽が舞う。
《 お題 》
「夜の畳の上」で登場人物が「なぞる」、「星」という単語を使ったお話を考えて下さい。
【銀河】
薄闇に月光が降る畳の上に僕は星をぶちまけた。
大きいの、小さいの。
蛍光塗料の黄緑の星。
線でなぞると星座の出来上がり。
僕はオリオンの上に寝転がる。
ほら、ここはい草の香る満天の星空。
縁側から吹き込む風が僕の星を撒き散らす。
きらきらと舞い上がる。
空高く。ひらひらと。
飛んで行け。夜空まで。
《 お題 》
『あかりを消して』を最初に使ってSSを書いてください。
【囁く声】
あかりを消して暗闇に目を凝らしているとね、
キラキラと空気が光って踊っているのが見えるだろう?
もっとじっと見ていてごらん。
収縮と拡大を繰り返しながらあれが集まって凝固していく。
そう、じっと見て。
心を空っぽにして。
あの光の中に飛び込むんだ。
――僕は身を躍らせていた。光に満ちた闇の中に。
《 お題 》
『最初から最後まで』をお題にして140文字SSを書いてください。
【理解】
父の著したこの本には、読み始めから首を捻らずを得なかった。
読み進めるにつれ失望が増す。
最後には乾いた笑いしか出てこない。
僕は彼との違いをまざまざと知り、却って満足を得ていた。
互いに理解し合えなくて当然なのだ。
親子といえど、ここまで価値観も意識も違うのだから。
それは情とは別なのだ。
《 お題 》
〔あたたかなひと〕です。
〔一人称(私、僕等)の使用禁止〕かつ〔「夕焼け」の描写必須〕で書いてみましょう。
【大きな木の下で】
大きな菩提樹の樹の影にしゃがみ、彼は夕日を眺めていた。
その顔に深く刻まれた皺。
白い髪。
剥き出しの細い手足。
大樹の年輪のように彼に刻まれた年月の証。
僕は彼を眺めている内に涙が零れそうになった。
只眺めていただけなのに。
夕映えの中、これほどにあたたかな人に僕は出逢った事がなかったのだ。




