表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
30/86

蜜柑 / 契約 / 運命 / 糸 / 散歩

《 お題 》

「夜のベンチ」で登場人物が「出会う」、「蜜柑」という単語を使ったお話を考えて下さい。



【蜜柑】

夜のベンチに座る僕の前を幾度となく通り過ぎていた男が、とうとう僕の横に腰を下ろした。男は紙袋から蜜柑を取り出した。ふわりと爽やかな香りが漂う。「お一つどうぞ」男の皺皺のごつい掌の上に小さな蜜柑。「どうも」受け取って皮を剥く。男は僕が食べ終わると立ち去った。懐かしい故郷の味がした。





《 お題 》

『やっぱり君が』を最初に使ってSSを書いてください。


【契約】

「やっぱり君が喋ったんだね」背中を向けたまま、彼はくぐもった声で呟いた。何の事か解らない。夕闇の迫る室内が急速に明るさを失っていく。「契約終了」くるりと彼は向き直った。彼の影が伸び広がって部屋を包んでいく。「知らない、俺は!」尖った角の生えた影が大きく割れ牙が覗き俺を呑み込んだ。





《 お題 》

『重なった偶然』をお題にして140文字SSを書いてください。



【運命】

もしあの日、僕と同じ様に君が窓の外をぼんやり見上げていなかったなら。寂しそうに小首を傾げていなかったなら。僕を見て微笑んだりしなかったなら。そして今日、ここで再会したりしなかったなら。重なった偶然に運命を見る事はなかったのに。君のいない未来を選ぶ事が出来たかもしれなかったのに。





《 お題 》

『消えてしまいたい』を最初に使ってSSを書いてください。



【糸】

消えてしまいたい…。そう願い続けていたら僕は本当に消えてしまった。そして、やっと気が付いた。初めから僕なんてどこにもいなかったって事。お天気の良い日に目を凝らして。見えるだろ、糸がきらきら光るのが。僕の身体の手足に結ばれた操り糸。空のうんと高い処、あいつが僕を動かしているんだ。





《 お題 》

『公園』と『挨拶』を使って140字SSを書きましょう!



【散歩】(英国紳士シリーズ2)

彼は蝙蝠傘を片手に軽く振りながら、毎日決まった時間に散歩する。騎馬像の前で鳩に餌をやり、ベンチに座る婦人に挨拶する。「良いお天気ですね」晴れの日も、雨の日も。雪の日も。婦人は彼が立ち止まり、ベンチに座ってくれるのを待っているのに。だからこの場所で読書するのに。雨雪の日は傘の下で。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ