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覚え書き

●キャラクター


・神官…ユリ・シス。前世は異世界の小国で、女子高生なる生物だった記憶を持つ。黒髪と黒に限りなく近い紫色の瞳を持つ。父は出兵先で死亡、母は戦禍に巻き込まれて死亡。そのとき、母は通りすがりの神官(御使い)に託す。孤児院で自分の性別にショックを受ける。一人称は『私』で、たぶん衝撃のあまり本来の性別を忘れてしまった模様。口調も前世のままなので、じゃっかんオネエっぽいが外見が可愛いので違和感は皆無。可愛いは正義。先生からもらった杖でボコボコ殴るので、獣人さんにこっそり怯えられていた。神聖魔法がチートなのは、シス神からの力の供給があるせい。シス神の勘違いによる呪いで、両親の愛情を得る機会を失い、孤児院のみんなとはあっさりと別れ、旅の仲間からは手紙の返事もなく、やっと会えた仲間である姫としょっちゅう会っていたせいで獣人さんに疑われて怒鳴られ、挙句の果てに一人で呪詛死した。結構、波乱万丈な日々で可哀想。しかも、それぞれが神官に向けていた本当の感情にも気付かなかった。『恋がしたい!』という割に、食の方へ全力疾走しているため、青髪くんや後輩、ついでに獣人さんからの感情にまったく気付いていないという鈍感さ。むしろ、小悪魔通り越して、悪魔の所業。シス神の呪いだけのせいではなさそうだ…。実は最高神の片割れの欠片で作られた存在だが、思考も感情も彼(彼女?)のもの。前々世は女子高生だったが、その後は孤児(男)→孤児という、結構忙しい運命。


・獣人さん…ライオネシス。純白の毛並み(光の加減によって銀色に見える)と銀色の目を持つ。獣人という種であるため、奴隷として使われていたのを、戦場で傭兵をしていた剣士と出逢い、意気投合。その後、奴隷という身分から解放される。奴隷商に掴まる前は、放浪の旅をしていて、更に前は両親の巣穴で多くの弟妹の世話に追われていた。そのためか、小さな者には種族問わず結構優しい。獣の部分を持つ以外は、どこにでもいるがたいの良い兄ちゃん。口調もそんな感じ。相棒が同じ戦場で身分を隠して加わっていた姫に惹かれているのは知っていたが、まさか一緒に魔王討伐に出るとは思わず、慌てて立候補した。獣人の身分は戦後も相変わらず悪いが、スムーズに旅のメンバー入り出来たのは、肉壁のため…もっとも、そのおかげで神官と出逢うことが出来たので、姫の魔法で燃やされても、まあ結果オーライ?嫉妬に狂ったヤンデレ姫のひそやかな猛攻を怯えつつも耐え、『あんなろくでもない女』とか思ってたわりに、神官がその姫と噂になっていたのを信じて八つ当たりするわ、彼が死んだ後に番だったと知って精神崩壊したり、最終的には『神官は約束を忘れているから自分の所に来ない』というとんでもない結論に達し、死んだことを認識出来なくなる。そして、数百年そんな感じで過ごしたある日、大神殿に観光でやって来た孤児を発見し、とりあえず拉致。監禁して人にいえないようなことをしよう…と目論んでいたが、相手は相変わらずアホの子な元神官だったので正気に返る。名前は母が付けたものだが、実母が何者かは知らない。


・青髪くん…アイン・アフローデ。青髪を持つ。神官と同じ孤児院にやって来た少年。つり目で、気位の高いおネコさま。いじめっ子たちのボス的存在で、神官の服をひん剥いたり女の子たちと関われないように裏で画策していた模様。もう、その時点で神官に淡い思いを抱いていた。病床につく母親から来た父を尊敬し、いつか迎えに来てくれると信じるような可愛らしいところがあったが、実際は身重だった母を追い出した鬼畜野郎だったためショックを受ける。さらに淡い思いを抱いていた相手を孤児院の先生を脅して拉致同然に連れて行ったため、敵と見なす。神官がまったく抵抗せずに(呆然としていたため)連れて行かれたことも相俟って、『自分は父だけでなく、彼にも捨てられた』という思考になりヤンデレに開眼。先生にビビられるレベルに一気に進化した。なんとか父親を誑し込み、大神殿に入ることが出来たので裏工作を勤しんで神官を孤立させることに成功。しかし、後輩だけは空気を飲まないために排除出来ずギリギリする。とはいえ、三人でのほのぼの生活には不満はない。神官が魔王討伐メンバーという捨て駒にされたときに、大神殿の権力を握ることを決意。せっせと自分の身体を汚しながらも支持者を得る。神官はチートだと知ってるから、死ぬとは考えてない。魔王討伐後、神官のフリをしていたのは身代わりのつもりと仲間との接触を阻止するため。『だって、彼は自分だけを見てればいい』と本気で思っているから。神官の顔を隠したのは自分が身代わりをしやすくするためと、他人に見せたくないからで、鎖は行動範囲を小さくするため。そして、単純に鎖が似合うからだとか。しかし、権力を全て得るのが間に合わず、結果として神官を死なせてしまった。【愛欲と演舞の女神】が『愛に生きるその心意気いいわぁ』といわれ、それから力を借りるようになった。


・後輩…シイナ・レレーニア。白髪と銀色の目を持つ。髪と瞳の色のせいで親に捨てられた過去を持つ。【停止する時間と死を司る男神】の色を持っているため、大神殿であっても扱いは余り良くなく、いなくなっても良い存在として暗殺術を仕込まれて、汚れ仕事をさせられるようになった。暗殺業は公然の秘密となっていて、外見だけでなく周囲から孤立する。しかし、誰かさんのせいで孤立していた神官に可愛がられるきっかけになったし、彼のために暗躍する技術になったから結果オーライである。せっせと世話を焼いて、先輩としてドヤ顔をする神官が可愛くて仕方ない。個人的には世話をして尽くしたい系なため、魔王討伐後の後輩の脳内はこの世の春状態。ちょー幸せ。面倒事は青髪の先輩がやってくれるから、この世の春状態。青髪の先輩はライバルと認識している。神官は何も身に付けていないところが一番美しいと思っていて、汚いところなどないと盲信しているが、顔を覆うベールや鈴、鎖を付けた姿もすばらしい!と大絶賛していた。…幼い頃から大神殿で洗脳されているため、かなり感覚がおかしいところがある。人を殺しても心が痛むことはないし、痛みに絶叫しようが、赤ん坊の皮膚を裂いてもぜんぜん平気。もちろん、信頼して手紙を託してくれた神官の気持ちを裏切って、火にくべても気にしない。だって、気付かれてないもーん。大神殿や他の神殿に属するほとんどの神官同様に、【生命と誕生を司る女神】から力を借りている。


・先生…ブリュドー・ダバダ。スキンヘッドに顔に大きな傷を持つ強面。どっからどう見ても、悪人面。実際は心優しい神官だが、経営している孤児院の子どもたちと一緒にいると通報されるレベル。田舎町のやんちゃたちや、流れ者やはみ出し者にケンカを売られて返り討ちにすると、何故だか皆、舎弟になりたがる。断ってんのに、自主的に孤児院の手伝いをしてくれてるのである意味更生させているってことか?本来の姿は【武と勝利の男神】の御使い。簡単にいえば天使的な存在だが、正直似合わない。勇者となる剣士さんを育てるのが仕事で神界から派遣されたが、託された神官があんまりにも懐くのでなかなか行方不明な剣士さんを探しに行けなかった。彼(彼女?)が脅迫まがいに連れて行かれた後も、神官がいつでも帰って来れる様にずっと孤児院を守っていた。しかし、彼(彼女?)は帰って来なく、代わりに青髪くんが彼(彼女?)の遺品である手製の木彫り人形を持って来てくれて、それに毎日祈りを捧げていた。その後、転生してきた元神官と再会して、その人形が自分を模していたと知って驚愕。モンスターじゃなかったのか!?


・エルフくん…エルフリーデ。森の濃緑色をした目を持つ。魔王討伐の際、途中から参加した弓遣いな男装少女。ツンデレ代表にして、こっそり剣士さんが好きだった人間嫌いを公言する❝森の貴人❞。人間の王と❝森の貴人❞の王妃との間に生まれた姫を見た瞬間、彼女が自分の主になるヒトだと確信した。そして追いかけて合流。合流する際、ちょっとした騒動があったがなんだかんだとみんな受け入れてしまった。食べもの大好きでお人好し、のんびり屋で緊張感皆無は神官が心配で、しょっちゅう気にかけていた。姫さまを狙っていると思い込んでいたため、目下の敵は獣人さんだったが、意外に不憫な扱いを受ける彼に同情を寄せていた部分もあった。魔王討伐後、なかなか会いに来ない神官に対して表面上はプンプンして見せていたが、実はショックを受けていた。彼女だって、神官のことを仲間で友だちと思っていたから。なので、うだうだしている内に神官に死なれ、しかも彼の狂信者二名に睨まれる羽目になった不運な少女。その数百年後、まさか姫の息子がヤンデレ化する瞬間を目撃するなんて——…(合掌)。


・姫さま…ノルンフィーネ。うねる黒髪と森の緑色の目を持つ。人間である王と❝森の貴人❞である王妃から生まれたハーフ。そのため、妖精姫と呼ばれるほどに美しく可憐な姿をしている。中身は真っ黒けで、どろどろしているけど。強力な魔法を操る魔法使いで、魔王討伐の旅では火炎魔法が最高レベルに達した。獣人さんを燃やしておかげである。旅の最初のうちからヤンデレで、好きな人の相棒である獣人さんを憎らしく思っていた。剣士さん中心に彼女の世界は回っていて、そこに獣人さんへの憎しみが混じっているくらいであとはどうでもいい。ただ、神官や弓遣いは利用出来る者という認識があったため、仲間という範囲に入れてある程度の反応は向けていた。夫となった剣士さんと長く生きるよりも、目の前で死んで心に傷を残したいと考えていた。神官を賭けの対象にした、最高神夫妻のおかげで記憶持ちのまま転生した。


・剣士さん…ディーダ。目の下に刀傷を持つ。戦災孤児で、本来であれば先生の元で修行して、魔王討伐しなくてはならなかった選ばれし者。しかし、神官を託された先生が間に合わず、悪環境な孤児院を出て行った。でも、そこで相棒となる獣人さんと後の伴侶である姫さまと出逢うことが出来たので、結果的にはよかった。『転生したら元妻が男になってたんだが。』での主人公であり、今回の話でも最も幸せな立場だった人。なにせ、ある意味何も知らないまま幸せになった後、性別が逆転したとはいえ転生してまたさまざまな人たちと再会出来たから。一歩引いてみると、かなりひどい人でもあるが…。妻を失い、子どもを育てながら王の仕事をするって大変だろうけど、沢山の人に助けられてたんだから結構良い人生だったと納得もしていた。しかし、その裏で真実を知られることなく呪詛死した神官がいたことを忘れてはいけない。妻が死に、失意に暮れている間に大神殿から届いた書類に神官が呪詛死したことが書かれていたが、読まなかった挙句に死ぬ直前に発見。息子がいう『懺悔』というのはそのことを指すが、実際はそんなに深刻な文章でもなかった。自分が魔王に『不老不死』という祝福を掛けられたことは知らなかったが、妻が神官と会っていた理由は聞いて知っていた。でも、重要とは思えなかったので獣人さんに真実を伝えはしなかった。


・冥府神…【停止する時間と死を司る男神】またはシス神。ライオネシス・シルバーグレーはニンゲンだった頃の名前。白髪と銀色の目を持つ。現世界において最初のヤンデレで、勘違い系暴走野郎。ニンゲンだった頃の自分を知る妻に執着する。まあ、神さまっていうのは傲慢で理不尽ってことで。


・お姉さん…【廻る時間と生を司る女神】またはクロノ神。神官の夢に登場していた、彼(彼女?)と似た外見の女性。正体は最高神の片割れで、刻の女神。監禁生活に飽きて、異世界の幼女神に乗せられて欠片を製作。その目を通してニンゲンの生活や感情を学ぶ。つい最近、夫がヤンデレだったと知ったばかり。遅すぎる。かつて旧世界において堕ちた魔神と呼ばれていた。


・【武と勝利の男神】…ダバダ神。先生の主で、旧世界から引き続き神さま業を営んでいる。旧世界で妻を奪われた経験があり、男女問わず警戒心も露わ。


・【生命と誕生の女神】…レレーニア神。元はニンゲンで、【武と勝利の男神】の眷族だった。旧世界で奪われ、壊されてしまったため常にガラス玉のような目をして夫に抱えられている。


・【愛欲と演舞の女神】…アフローデ神。旧世界から引き続き神さま業を営む。妻も夫もおり、男女問わず恋人が複数存在する。みんな平等に愛している、博愛主義者。


・ハゲデブ…そーいや、名前がなかった。今後、付けるつもりもない。大神殿の上位神官の一人で、全く似ていないが青髪くんの父親。権力をこよなく愛するため、権力に繋がるものには鼻が利く。なので、田舎の孤児院ですぐに神官を見出す。まあ、そのおかげで死期を早めたんだから仕方ないね。デブではあったが、ハゲではない。しかし、神官が呪うようになった頃から髪の毛が薄くなって…。




●最終回案


「ふわああぁ~」


「でっけぇあくび」


「ムッ!乙女の欠伸をのぞくな!」

「勝手にし出したんだろっ!?」


理不尽な反応に、少年は怒鳴り返す。

しかし、すでに幼馴染の少女の関心がパンに移ったことを知ってこっそりと項垂れた。


「お前、もうちょっと早く起きろよ。そうすれば、ゆっくり食えるぞ?」

「しかたないじゃーん。また、あの夢見て寝た気になんなかったんだよ」


瓶を指さし、今日のジャムを決めた少女は笑顔でそれをパンに乗せる。

『塗る』とは最早いえない、たっぷり過ぎて『乗せる』というよりも『占領する』と表現するしか出来ないパンの状態だ。

どっちが朝食のメインだかわらない。


「あの夢って、いつものか?」


「そうそう、いつものあれだよ。剣と魔法のファンタジーワールド!」


さすがに栄養が気になり、勝手したたる幼馴染の家のキッチンに立ち、少年は準備してあった野菜スープを盛り付ける。

少女の両親はいつも朝早いが、こうして一人娘と隣の息子さんにきちんと栄養が偏り過ぎないように心を砕いてくれていた。


「へぇ、それで今日はどんなんだったよ」


スープカップを持った少年が振り向けば、幼馴染が頬一杯にパンをもしゃあっと詰め込んでいた。

早食い過ぎる、豪快過ぎる。

そこまで急がなくても…とも思うが、可愛いので少年は注意することなくスープを黙って差し出された手に乗せる。


「うーんとね、転生二回目の観光ツアー中に獣人さんと再会したとこかな?」

「…へぇ。それで、理不尽な怒りをぶつけられたことを抗議したり、恨みことをいったりしたのか?」


幼馴染の少年は、何度も少女の夢の話を聞いているからそう問い掛けた。

それぐらいしてもいいだろうとわかっていたからだ。

しかし、少女の首は縦ではなく横に振られた。


「ううん、そんなことはしないよ。フツーに再会を喜び合ってた。だって、『私』が好きなヒトだよ?そんなことしないって!」

「あっそ」


自分で聞いておいて、少年は素っ気ない態度で顔を背けた。

その耳が赤くなっていることに、パンにジャムを更に盛る少女は気が付かない。


「それで、今日の放課後はどーすんだ?」


「んー?」


パンジャム(間違えではない。ジャムが主役だ)を頬張る少女は、いつも自分の予定を把握しないと気がすまない過保護な幼馴染みにごく普通に答えた。


「明日の弓道合同練習の手伝いかな」


「お前、弓道部か?」


「まさか!」


ココアのカップを両手で包んだ少女は大笑いする。


「キミの親友に頼まれたんだよ」

「…は?」


目の下に生まれつき切り傷を持つ親友を思い浮かべた少年は、本気で訳がわからず首を傾げた。


「あいつ、部活入ってないだろ」


「うん、基本的に運動部の助っ人っていう立ち位置だよね。でも、弓道部にはあの子がいるから王子が気にしてて」


「あの男が?」


少年は学校で『王子』なんて呼ばれる美麗な少年と、それに仕える生意気な年下の少女を脳裏に描いてげんなりした。


「ほら、定期的に道場破りが出るし!」


道場破りというか、強い奴に挑むのを楽しむ変人生徒のことも思い出す少年は、未だに続く因果に頭を抱えた。

ついでに、非力な幼馴染みの少女にそいつの相手など出来ないことぐらい、親友だってわかろうものなのに…そう考えてあのおんな…ではなく、男の策かと判断する。

幼馴染みの少女のついて来るだろう自分にまお…ではなく、変人の相手をさせて、自分は愛する者と二人だけで過ごそうという魂胆だ。

本当に、どれ程の時が過ぎても、世界が変わっても変わりのないメンバーだと少年は嘆息した。

…まあ、自分もだが。








7月1日19時~

ヤンデレ、はじめました。

かみんぐ・すーん!(アホっぽい発音)

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