24/52
呼吸を合わせる
「呼吸が合う、合わない」
まるで「相性」のように語られることの多い言葉であるが、これにはいつも違和感を覚える。
呼吸は「合わせる」ものであって、相性ではない。
合わせるという意思を持ち、いかに相手の挙動を素早く察知し、行動を同期させるかが「呼吸を合わせる」という行為であるからだ。
呼吸が合わないのは「相手を見ていない」だけで、いかに自分の利益だけに囚われているのかの現れに過ぎない。
何も言わなくとも、呼吸の合う人間というのは、お互いの共通認識が近しいか、相手側の察知能力が異常に高いかの二通りである。けっして「相性が良い」からではないということを、他人と呼吸を合わせられない人間は、考えるべきだ。
男女の相性についても、そう。
お互いをちゃんと見つめ合っている時期は、すべてがハッピーで、意識が離れると、崩壊へと向かう。それでも合わせることが出来るのは「学習」の成果であって、相性どうこうの話ではない。
幸福とは、お互いの「洞察力×意識」の積の「釣り合い」がとれている状態のことを言うのかもしれない。




