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呼吸を合わせる

「呼吸が合う、合わない」

まるで「相性」のように語られることの多い言葉であるが、これにはいつも違和感を覚える。


呼吸は「合わせる」ものであって、相性ではない。

合わせるという意思を持ち、いかに相手の挙動を素早く察知し、行動を同期させるかが「呼吸を合わせる」という行為であるからだ。


呼吸が合わないのは「相手を見ていない」だけで、いかに自分の利益だけに囚われているのかの現れに過ぎない。


何も言わなくとも、呼吸の合う人間というのは、お互いの共通認識が近しいか、相手側の察知能力が異常に高いかの二通りである。けっして「相性が良い」からではないということを、他人と呼吸を合わせられない人間は、考えるべきだ。

男女の相性についても、そう。

お互いをちゃんと見つめ合っている時期は、すべてがハッピーで、意識が離れると、崩壊へと向かう。それでも合わせることが出来るのは「学習」の成果であって、相性どうこうの話ではない。


幸福とは、お互いの「洞察力×意識」の積の「釣り合い」がとれている状態のことを言うのかもしれない。

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