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どうなる、俺の異世界執筆活動。  作者: 土塊ナパンナ
20/22

第十八編 金策はどこの世界でも大変です。

「それで、一応旅の準備は出来たはずよね?出発しないの?」


 テンが朝食のサラダを食べながら聞いてくる。

 ここに来てから泊まっている宿屋で今日一日の予定を決めている。

 なんだかんだいろいろありながらもここまでやってきた仲間だし、これからもやっていくのだからこういう情報交換や相談はしている。


「いや、たしかに旅の準備は出来た…出来たが……。」

「出来たが?」


 ノーダの今までにない真剣な表情につられて2人も緊張した面持ちになっている。


「ろっ…」

「「ろ?」」

「…………旅の路銀が無い。」

「えっ!?なんでよ、この前の合同討伐の報奨金が残ってるんじゃないの!!」


 テンがお前やったなという顔で俺を攻めている。

 いや、やったのはお前だ。


「お前の準備品で金がなくなったの!下着とかは良いとしてシャンプーや化粧品があるわけ無いじゃん!!」

「しょうがないじゃない!!この世界、衛生概念が無いにも程があるし、せめてと思って石鹸を買ったらあんなに高いとは思わなかったのよ!!!!」


 ちなみにこの世界は、不用品や汚物などのゴミは町の外にある廃品場所に捨てているがトイレはボットン式、風呂は貴族や大店(おおだな)の一部の富裕層の持ち物、石鹸も少し余裕を持ってる人が買うような物なので庶民には手が出ない金額になっている。

 冒険者クエストの報酬は、それぞれに分配している他に旅の資金としてパーティ共有の金として残している。

 しかし、冒険者のランクは低く低額の報酬金しか貰えないことや、人数が増えた事で揃えるものも増えたので貯めるのも苦労していた。


「そんなに急ぐ旅でもないので、冒険者ギルドに行って仕事を探してきませんか?」


 オサカは不穏な空気を変えようと提案し、ノーダはその案に乗る事にした。


 冒険者ギルドはいつもよりも人が多く殺気立っていた。

 その異様な雰囲気に押されながらもいつもの狸美人のギルド職員の所に仕事の依頼の確認に行く。


「あら、アンタラ間の悪いときにキタネ。」

「間が悪い?なにかあったのか?」

「なんでも、オークの集落が見つかったトカデ調査中ダカラ全てのクエストは受注出来ないインだよ。」


 本当に間が悪い…、この町にいる冒険者が集まっているのも理解できた。

 程なくして、一人の男が姿を現す。

 長身に服の上からでもわかる鍛えられた身体、淡い碧の髪に容姿の整った顔にはモノクルがかけられている。

 なにより注目する点は長く伸びた耳である。

 彼の種族はエルフ、この国を治める女王と同じエルフである。

 ざわつく部屋に鋭い言葉が響く。


「皆さん、お集まり頂きありがとう御座います。私はギルドマスターのワーフラー・デーガンです。

 先程、オーク集落の調査結果が分かりました。

 ここから、東方の森の中に100体前後のオークにオークジェネラルの存在を確認しました。

 また、上位種のオークキングも確認されました。Cランク以上の冒険者は強制参加、Cランク以下は各々の自由としますが参加可能です。報奨金は前金で金貨10枚、討伐成功で金貨50枚。素材の買い取りも致します。

 作戦決行は、今日から3日後の朝に出発します。それまで参加希望の冒険者は受付で登録の後、十分な準備をお願いします。」


 一部の低ランク冒険者は困惑しているがほとんどの冒険者はこの好機に一気に色めき立っている。

 いつものクエストでは出ないような高額な報酬もそうだが討伐したオークの素材を売ればそれ以上の儲けが期待できる。これ以上ない好条件に飛びつかない冒険者はいないだろう。


「僕らはどうしますか?」

「そりゃあ、受けるに決まってる!こんなチャンス逃すなんてできないもの。」

「でもなー、俺たちの力だけでやれるか?そもそもこの前の乱戦の経験だって得られた感じはしなかたんだぞ。」


「ちょっと、いいかな……困っているなら、僕が助けてあげようか。」

 3人の意見は分かれ、あーでもないこーでもないと話し合いをしているノーダ達の元に、男女二人組の冒険者パーティが話しかけてきた。


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