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救済のアポストロス  作者: ただのいぬ
プロローグ
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プロローグ

はじめまして、こんにちはこんばんはおはようございます

西暦1999年12月某日




――その日、人類は滅亡の時を迎えた――


 


 未知の生物『悪魔(レギオン)』の襲来――――それが全ての始まりだった。


 『悪魔(レギオン)』――それは、数百もの人間を貪りつくしても尚尽きることのない、無尽蔵の欲望に支配されし怪物たち。

 彼らは突如として極北の地に現れ、人類の捕食を開始した。


 悪魔の出現から間もなく、人類は世界最大の大陸の半分を失った。

 世界の形は依然として変わらない。都市の中心には無数のビルが林立し、都市から外れた未開の地には文明の軌跡から外れた非文明の痕跡が立ち並ぶ。

 しかし、そこに生命の気配はない。

 そこには、人類の足跡が途絶えた予感のみが立ち込めていた。



 結果、人類の半数が彼らの糧となり、さらなる災厄の種となった。

 その間、約1年と半年。

 数千年に及ぶ人類の歴史は、かくも短い時間で、突如として現れた異端の生命によって打ち砕かれたのだ。


◇◇◇


2246年2月1日 旧中華連邦東部地域



――――それは、人類が絶望するに足る光景だった



「――きば――――!」


 兄弟が差し伸べる手にすら縋れない、深い深い絶望。


「――――くしろ!」


 意識の片隅で、誰かが必死に叫んでいる。


「――――じゃ――ぬぞ!」


 分かってるよ。


 でも、もうそんなのはどうでもいい。


 僕たちはこれから死ぬのだから。


「馬鹿野郎! 親父の犠牲を無駄にする気か!?」


 未だに多くのものを握る逞しい腕が体を揺さぶる。


 そうだ、そうなんだよ。


 僕はね、


――――父さんを殺したんだ


「もう、いいじゃないか――――」


◇◇◇


 2246年2月初頭。

 国際連合軍の指揮のもと決行された東部アジア奪還作戦は、当初順調な滑り出しを迎えていた。


 当初予定されていた2週間での殲滅作戦は僅か2日にして完遂され、それを皮切りに諸作戦は驚異的な進行速度を叩き出していた。

 途中幾度か想定を上回る敵個体に遭遇したものの、連合軍はそれらも難なく討伐し、その歩みは止まることなく大陸の中心部へと導かれていったのだ。

 それらは全て、各国から派遣された『使徒(アポストロス)』の活躍に依るものが大きい。

 

 大国の軍事力をも上回る戦闘能力を単独で有する魔術師――そのような者たちを人類は『使徒(アポストロス)』と呼ぶ。

 人の身にして人外の力を得た者たち――彼らは国による管理の下ある程度の自由を保障され、その代わりに人類の最終兵器としての役目を担わされていた。


 使徒の活躍により難なく最終目標地点に到達した連合軍は――――しかし、絶望を目の当たりにする。


 終端に辿り着いた約10万の連合軍は、跡形もなく消滅した。


 降り注ぐは血と絶望の雨。

 快晴の青空は、いつの間にか朱く色褪せていた。

 生命の息吹を内包していた大地は、いつの間にか誇りを手放していた。

 命の泉たる海は、いつの間にか逃げ出していた。


 それはもう、一瞬の出来事だった。

 同行していた10名の使徒も、うち4名のみが無事とはいえない姿で帰還した。



 それは、人類が絶望するに足る光景であった――――とある使徒はそう語る。

 彼が失ったのは、日常だった。


 それは、初めての敗北であった――――とある使徒はそう語る。

 彼が失ったのは、自信だった。


 それは、史上最大の愚行であった――――とある使徒はそう語る。

 彼女が失ったのは、恐怖だった。



 しかし、人類は辿り着いた。


 あそこ(ぜつぼう)こそが、我々が至るべき終着点(エターナル・ポイント)

 そこへの到達をもって、ついに人類救済は為されるのだ。


 彼らが立ち止まることはない。

 例え一度全てを手放したとしても、それが世界から消え去ることはない。

 ただ、拾えばいいだけ。

 だから、彼はもう一度立ち上がった。

 だから、彼はもう一度立ち上がれたのだ。


 そうして、新たなる希望は紡がれる。




――――これは、人類救済の物語――――

 ということで、多くの方が初めましてだと思いますので、まずははじめまして。

 そしてこんにちは、こんばんは、またはおはようございます。


 まずはじめに、更新頻度はかなりバラけると思います。基本本業の方を優先していくので、きままにお待ちいただければと思います。


 次に、何故『悪魔』を「レギオン」としたかについてですが、最初は『悪魔』は「あくま」のままにしようと思っていました。けど、なんか地味だな、と思ったので良い感じのそれっぽい名前はないかな、と探したところ、レギオンを見つけたというわけです。レギオンは”悪魔”ではなく”悪霊”では?と思う方もいるでしょうが、私自身のイメージとしては”霊”よりも”軍団”という印象が強かったため、まあいいだろうと思ったりしてます。というのも、本文にある通り本作の『悪魔』は驚異的な繁殖能力を持っており、そのため基本的に個としてではなく大軍で押し寄せてきます。一応それらしい共通点的なものはあるでしょう?

 読むときについてですが、どちらでもいいと思います。

 一応作中では、日本では基本的に「あくま」と呼びますが、外では「レギオン」と呼ばれている、と思っていただければいいと思います。『使徒』も同じ感じで、日本では「しと」、外では「アポストロス」と呼ばれていると思っていただければいいです。

 最後に、この名称には特に深い意味はない、ということを強調させてください。


 とまあ、長々と語ってしまいましたが、私自身そっちの方の専門家ではありません。というか理系ですので、そこらへんはさらに詳しい方にご意見を賜れればと思います。ですので、ご意見があれば遠慮はいりません。きっぱりと言ってやってください。


 では、また次回お会いできればと思います。

 最後までお読みいただきありがとうございました。

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