紅魔館
「それまで。」
美鈴さんを弾幕ごっこで追い詰め、これを決めたら勝ちというところで制止の声が入ってしまった。
って、何か聞いたことのない声だったような…
そう思い、声のしたほうを見るとそこに立っていたのは、
「…メイド?」
そう、メイド服を着た人物だった。
「初めまして。わたくし、此処紅魔館のメイド長を務めさせていただいております、十六夜 咲夜と申します。能力は【時を操る程度の能力】です。以後お見知りおきを。」
メイドさんは咲夜さんと言うらしい。
にしても、本物のメイドさんだ!! すごい、初めて見た!! なんか俺のメイドのイメージってどこぞのカフェとかにいるフワフワしてて、丈の短いスカートだったわ。いや、咲夜さんのスカートは短いよ? でもフワフワはそこまでしてないっていうね。
「俺は白夜 リンって言います。能力は【武器を生み出す程度の能力】です。」
「では、貴女がお嬢様がおっしゃっていたお客様ですか。とりあえず。外で立ち話をしてもあれですので、中に入りましょう。それではご案内します。」
お客様って俺のこと? すごい、歓迎されてる!!
そう舞い上がりながら屋敷の中に入っていた。
――――
中に入った感想としては…うん、霊夢の目に悪いという発言がよくわかるものだった。
「真っ赤過ぎて目が痛くなりそう…」
「でしょ? これだからあんまり此処に来たくないのよ。」
そんな会話をしていると、一つの扉の前で止まった。
「ここにお嬢様がいらっしゃいます。くれぐれも無礼のないように。」
そういい、咲夜さんは扉を開けた。その先にいたのは紫色の髪をした幼女だった。しかし、よく見るとこの娘も背中から蝙蝠のような羽が生えており、人外であることがわかる。でも、この幼女がこの屋敷の主ではないのではないか?という考えが浮かんだ。
「何か私に変なところでもあるのかしら?」
「お嬢様どうかなさいましたか?」
その幼女がいきなり口を開けた。そのことに驚き、咲夜さんも尋ねる。
「いや、どうも失礼なことを考えられてる気がしてね。」
いや、勘が鋭すぎるでしょ!! とにかく、変なことを考えないようにしよ。
「まあいい、良く来てくれたわ。」
「君の名は?」
「私はレミリア・スカーレット。誇り高き吸血鬼で、ここ紅魔館の主。能力は【運命を操る程度の能力】よ。外来人であるあなたがここに来ることは運命で視えていた。歓迎するわ。」
「わかっているかもしれないけど、白夜 リンです。能力は【武器を生み出す程度の能力】です。 」
にしても、運命を操るってすごい能力だなぁ… それって、半分未来予知みたいなものでしょ?
「一つ良いかしら? 」
そんなことを考えていると、レミリアが尋ねてきた。
「どうしたの?」
「あなたの種族は何かしら? 人間ではないわよね?」
え、気が付くの? 幻想郷の住人って、化け物揃いなの? あ、化け物しかいないか。
「お嬢様、どうゆうことでしょうか?」
「それに関しては俺から言ったほうがいい気がする。まぁ、レミリアが言った通り俺は純粋な人間じゃなくて、半人半龍なんだよね。」
「ねぇ、凄い言葉が聞こえた気がするのだけれど?」
「いや、半人半龍っていうか、龍って嘘ですよね!?」
「お嬢様、わたくしの耳がおかしくなったのでしょうか?」
「安心しなさい、正常よ。」
レミリア達が騒ぎ出した。やっぱりかぁ……というか、人数が増えてる!?
「あの~、そこの紫のリグジェネの方と赤髪のはねの生えた方は?」
そう、二人も増えているのだ。一人は長い紫髪でリグジェネを着た少女で、手に何か本を持っている。
もう一人は、少し暗めの赤髪をした少女で蝙蝠のような羽が生えた少女。
「あら名乗ってなかったわね。私はパチュリー・ノーレッジ。能力は【火+水+木+金+土+日+月を操る程度の能力】よ。それでこっちは私の使い魔のこあ。」
「小悪魔で~す。能力は【目的の本を瞬時に見つける程度の能力】です。こあって呼んでください!」
「白夜 リンです。能力は【武器を生み出す程度の能力】です。なお、男。 」
紫髪のひとがパチュリーさん、赤髪の人が小悪魔さん…こあさんね。
「それよりもよ。龍の話が出ていたけれど……まさか貴方が?」
「そうだ、俺がガOダムだ!」
「にしても、パチュリーが大図書館から出ているとは珍しいな。異変か?」
「もしそうなら、退治しなければいけなくなるからやめて。」
なんか少し物騒な単語が聞こえてきたから、スルーするー。
……はい。
「少し気分転換をしたくてね。あと、リンのことちょっと見せて欲しいから、大図書館に来てもらえる? あ、あとため口でいいわ。」
「わかったよ。」
そうして大図書館なる場所まで行くことになった。前を歩くパチュリーさんの後をついて歩き、レミリアの部屋を出ようとしたところで、急に足が止まる。
「ちなみに、リンくんだけだから、どこかの泥棒さんは来ないでね。」
と注意を受け、犯人は
「泥棒じゃないくて、借りているだけだって。」
と、ほざいていた模様。
――――
大図書館というところにきた。その名の通り本がとても多く、総数は計り知れないかも…
そうして周りを見ながら歩いていると、正面にテーブルとイスを見つけた。
「とりあえず、そこに掛けて。こあ、いつもの紅茶を。」
「は~い。」
どうやら、目的地についたようだった。それと同時にそう言われたため、その言葉に従い椅子に座る。
俺が座り終えたのを確認してから、パチュリーさんは俺の対面に座った。それから、少し雑談をしていたら、こあが紅茶を持ってきた。
「あ、いい香り。」
「いいでしょう? その紅茶はなかなか手に入らないのよ。」
なるほどね、つまりいいものを飲ませてあげるから、なにかに関する情報をよこしなさいっていうことね。
……いや、なんの情報!?
「それで、半人半龍っていってたけど、本当かしら?」
「…え、どういうことです?」
パチュリーさんの質問の意図が一切わからない。だって、嘘をついていないのだから。
しかし、彼女はこちらを疑う目で見つめてくる。それが居心地が悪くて、目を逸らす。
「だったら、質問を少し変えましょうか。貴女、本当に人間の血入ってる?」
より意味わからなくなった。本当に俺に人間の血が入っているのって? 入っているはずだ。そうでなければおかしいから。
だってあのクソ親は人間なのだから。もし入っていないのなら、俺は養子だったてことに…
そう考えていると、胃から込み上げるものがあった。息が苦しい…
「…ね…こえて…?…だい…うぶな……ぇ…」
何か聞こえる気がするがはっきりとわからない。耳に入ってくる情報を頭の中で回っている思考が押し出している。視界もなんだか…はっきりしなくなってきた……し……体に力が…入らなく………
しかし、そんな中でもやけに通る声が一つ耳に入った。
「リン!!」
「……ッあ…は、はい…」
その声は、霊夢だった。いつの間にここに来たのだろう? 少し考えてみるが、頭がまだ回らない。
「大丈夫なの? 急に息が荒くなって、声をかけても反応がなかったけど…」
「すみません、なんか考えてたら少し気分が…」
「そ、そうなのね。なんか、聞いちゃいけないことだったみたいだったし、今は良いわ。」
パチュリーさんは、俺の状態を見てかこれ以上の詮索をしないでくれた。というか、こんなことになったのは初めてだった。あのクソ親を……
………いや、今はやめておこう。また、ああなっても困るから。
「ところで、なんで霊夢が…」
「いや、そこの小悪魔が慌てた感じで私を呼びに来たから。で、とにかく来たら貴方が発作を起こしてたから声をかけたわけ。それで、どうしてこうなったのかしら?」
つまり来てすぐに声をかけてくれたわけだから、詳しいことはよくわからないということか…
こあは、焦りすぎて説明をしていなかったのかな?
あぁクソッ。まだ頭が回りきらない……
あ、でもパチュリーさんが霊夢に説明を入れてる。とりあえず、もう少し楽にしてよ……
「とりあえず、お茶を飲んでください。落ち着くと思うので。」
こあにそう言われたため、一口に含み飲み込む。たしかにすっきりする。
そうしてしばらく楽にしていた。
なお、後から知ったことだけど、少し離れたところでパチュリーさんが霊夢に詰められてたみたいです。どうも一触即発だったぽい。
それからしばらく紅茶を飲んで落ち着いたら、みんなと雑談してました。
「それで、また魔理沙が魔導書を盗っていったのよ…」
「いや、またって。どれだけ盗られてるのさ…」
「いい加減にしてほしいくらいには、かしら。」
おぅ、魔理沙。そのうち、まじでやられるパターンだよ?
心の中で、この場にいない魔理沙に注意をしていた時だった。
ドカーンという爆発音とともに、建物がかなり揺れた。
震度4くらいかな?
「って、え、なに!?」
凄く驚いてしまい、そう叫んでしまう。
「まさかフランが?」
パチュリーさんがそう言葉を発した。その中で気になる単語があった。
「フランって?」
「レミィの妹のフランドー・スカーレットのこと。能力は【ありとあらゆる物を破壊する程度の能力】よ。たまにこの能力のせいで暴れちゃうのよ……」
かなりヤバい能力じゃん!! しかも、能力の暴走ってこと? これは……
と、目の前に咲夜さんが姿を現した。その表情を見るに焦ってるようだ。
「パチュリー様、妹様がまた。」
「やはりね。咲夜、行くわよ。 」
「はい。」
どうやら、フランのところに行くようだ。たぶん、制圧するのかな?
そう思った時、俺はくちを開き
「俺にも行かせてくれ。」
そう発した。
はい、こちらでもお久しぶりです。
何故、更新が遅くなったのかですが、SBOのほうでもお伝えさせていただいた通り、モチベーションがでず、アイデアも浮かばずという状態になったためです。
もしかしたら、今後おこのようなペースが続くと思いますが、お待ちいただけると嬉しいです。




